連載コラム【音楽のある風景】 Vol.61

2017.05.31


グリーンレーベル リラクシング のBGMを選曲されている、
選曲家の橋本徹さんよりコラム【音楽のある風景】が届きました。



どうぞお楽しみください!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
5月の選曲はファンタジックに、決して解けない音楽の魔法を感じて。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

暑い毎日が続いていますね。
皆さん、体調など崩されていませんか?
5月は年々、気温が上昇しているように感じられますが、それでもこの季節は、風が乾いていて、爽やかなのが救いです。
そう、古い歌のタイトルに倣うなら、「気分は5月の風のように」。
僕はいくつかのシーサイド・パーティーにもTシャツ1枚でDJ参加し、うっすらと陽やけしています。

「海辺の音楽」と言えばやはり"Good Mellows"シリーズですが、その最新盤となる『Good Mellows For Beautiful Lights』を、僕は現在制作中です。
まさしく「美しい光」のような素晴らしい音楽が詰まったそのコンピレイションは、7月リリース予定なので来月のこのコラムでご紹介しようと思いますが、今月はその前に、アプレミディ・レコーズからの世界初CD化が大好評を博しているサラミ・ローズ・ジョー・ルイスについてお伝えしましょう。
そうそう、今年77歳で惜しくも亡くなられたミスター・メロウネスことレオン・ウェアの追悼コンピとして、彼の名義による傑作はもちろんプロデュース・ワーク/フィーチャリング/カヴァーからもとっておきの名品を選りすぐった2枚組CD、『Free Soul. the classic of Leon Ware & His Works』もまもなく完成しますが、その話もまた来月に。

あらためてご説明しますと、サラミ・ローズ・ジョー・ルイスは米カリフォルニア州サンディエゴ出身の女性シンガー・ソングライター/サウンド・クリエイター、リンゼイ・オルセンによるソロ・プロジェクト。
先月推薦した最新作となるセカンド『Zlaty Sauce Nephew』に、さっそく多くの絶賛の声が寄せられています。
その形容句を列挙すると、「夢見心地の絶妙な揺らぎ」「最高のベッドルーム・ミュージック」「決して解けない音楽の魔法」「ハイブリッドでドリーミーなローファイ・ポップス」「キュートでノスタルジックでスペイシー」「ジャズ/クラシック/ソウル/レゲエ/インディー・ロック/ヒップホップ/ビート・ミュージックを通過した自由な感性が息づくピュアな創作意欲とあふれる才能の結晶」といった感じ。
「未来を空想した古い童話のような音楽」というフレーズもよく知られていますが、僕は聴きこむうちに、「過去を空想した未来の童話のような音楽」だな、とも思うようになりました。

また僕は、「ヒップホップ・エイジに降り立った、未来から来たブロッサム・ディアリー」という讃辞も贈りましたが、海外では「エディット・ピアフとジョアンナ・ニューサムの間を行き来するような」という賞賛の声も聞かれます。
そんな彼女の昨年発表されたファースト『Son Of A Sauce!』も、晴れて6月に世界初CD化が決定しました。
セカンドのライナーノーツで、国分純平が「文句なしに2016年のベスト・アルバムだった」と讃えているほどの名作です。
甘いメロディーと幻想的なアナログ・シンセが溶け合う、モダンな深い音響と心地よい揺らぎ、柔らかなシュガー・ヴォイスとオールド・ジャズの気品......。
といっても、ただの雰囲気ものではありません、そう、リズムの繊細かつグルーヴィーな格好よさも特筆すべき。
それはまるで、アンティークの趣きと近未来の風情を併せもった、ファンタジックで精巧な宝石のよう。
僕はやはり、とびきりの「おやすみ音楽」として愛聴しています!

━━━━━━━━━
5
月の選盤


「未来を空想した古い童話のような音楽」と絶賛されるドリーミーなハイブリッド・ポップスを奏で、シンガー・ソングライター/サウンド・クリエイターとして唯一無二のきらめきと存在感を放つ、LAのキュートな才女サラミ・ローズ・ジョー・ルイスによる、橋本徹さん監修によるアプレミディ・レコーズから世界初CD化されたセカンド『Zlaty Sauce Nephew』


揺らめくアナログ・シンセにオールド・ジャズの気品を漂わせるシュガー・ヴォイス、夢見心地の絶妙な揺らぎとファンタジックな音像に「2016年のベスト・アルバム」という声も挙がる、LAのキュートな才女サラミ・ローズ・ジョー・ルイスによる、橋本徹さん監修によるアプレミディ・レコーズから世界初CD化されるファースト『Son Of A Sauce!』


サマー・ブリージンでクールで心地よいバレアリック・チルアウト・アンビエントから、陽の光を感じさせるピースフルでビューティフルなメロウ・ハウスまで、「美しい光」をテーマに至福のファンタスティック・チューンが集められた、人気の"Good Mellows"シリーズ最新盤となる橋本徹さん選曲のコンピレイション『Good Mellows For Beautiful Lights』


自身の作品はもちろんマーヴィン・ゲイ/ミニー・リパートン/マイケル・ジャクソン/クインシー・ジョーンズらの70年代の名盤からマックスウェルを始めとする90年代以降のコラボ作まで、幾多のソウル・ミュージック傑作の立役者となったミスター・メロウネスことレオン・ウェアの偉大な功績を讃える、橋本徹さん選曲のコンピレイション『Free Soul. the classic of Leon Ware & His Works』

──────────────────
橋本徹 (SUBURBIA)
編集者/選曲家/DJ/プロデューサー。
サバービア・ファクトリー主宰。
渋谷の「カフェ・アプレミディ」「アプレミディ・セレソン」店主。
『フリー・ソウル』『メロウ・ビーツ』『アプレミディ』『ジャズ・シュプリーム』『音楽のある風景』『Good Mellows』シリーズなど、
選曲を手がけたコンピCDは330枚を越える。
USENで音楽放送チャンネル「usen for Cafe Apres-midi」「usen for Free Soul」を監修・制作。
著書に「Suburbia Suite」「公園通りみぎひだり」「公園通りの午後」「公園通りに吹く風は」「公園通りの春夏秋冬」などがある。
http://apres-midi.biz
http://music.usen.com/channel/d03/

  • facebook
  • twitter
  • line
  • pinterest
  • google
green label relaxing
Twitter
Facebook
YouTube
Sumally
Instagram