軽い装いになるこの季節、主役となるシャツや
Tシャツ選びがなんといっても重要。
重ね着で遊べる秋冬に比べ、それ一枚だけで
いかにファッショナブルに見せるか。
そんな夏の休日に重宝する、
上質な素材や美しいシルエットに定評がある
ふたつのジャパンメイドのアイテムを
ピックアップした。
SHIRT STYLE 01

ビーチサンダルを取り入れたラフなコーディネートを、
上質な生地を使ったシャツによって軽やかにアップデート。
半袖シャツは、やや肩がドロップした
トレンドのシルエットで、
春夏にあえて温かみのあるブラウン系を選ぶのが彼の定番だ。
シンプルな一着ながら、夏の装いに豊かな表情をもたらしてくれる。

SHIRT STYLE 02

彼が着ているのは同じくゆったりとしたシルエットのシャツだが、
ノーカラーでより軽い印象の装いに。
加えて幅広のストライプが爽やかさを演出してくれる。
全体的にトレンド感を重視したセレクトでも、
上質で極上の肌触りをもつテキスタイルによって、
大人の休日にふさわしいコーディネートに。

京都の丹後地域で300年の歴史をもつ織物「丹後ちりめん」。和装文化を支え続けてきたこの技術を世界に発信するプロジェクト「TANGO OPEN」により、旧力織機で作ったコットンのシャツ生地が誕生した。細く繊細な原糸からなる絹織物を扱ってきただけあって、素材の良さは折り紙つき。ゆっくりと織り上げることで高密度ながら、空気を含ませたかのようなふくらみがあるのが特徴。

T-SHIRT STYLE 01

Tシャツワークパンツという極めてシンプルな組み合わせだが、
ゆったりとしたサイズ選びと裾のリブによりほどよく主張のある装いに。
何よりカネマサメリヤスによる柔らかな肌触りのスウェット生地によって、
エレガンスさえ漂う。
色味は、あえてよりその素材感を引き立てる控えめなものを選びたい。

T-SHIRT STYLE 02

カネマサメリヤスは、世界のメゾンブランドからも高い評価を得るテキスタイルメーカー。
この同色のコーディネートも、
生地そのものに表情があるからこそ成り立っている。
Tシャツ一枚で全体に深みを与えてくれるので、
小物や足元もシンプルで定番のデザインがぴたりとハマるはずだ。

1964年に和歌山県で創業したカネマサメリヤスは、希少なスーパーファインゲージマシーンを多数保有し、スウェットやTシャツ、ジャケットなどの生地を幅広く開発。今回ご紹介したTシャツの生地は、表面にインド超長綿、裏面に毛羽を抑えたコンパクトスピン糸を使用。とてもしなやかな肌触りと、薄手でふっくらとした軽さが特徴だ。
