Introduction to
「OTONAPPO(オトナッポ)」をキーワードとする、
Beauty&Youth women’sの大人の女性の新解釈。
Interview VOL.01
2022年の春夏に「Good Feeling」のシーズンテーマを掲げるBeauty&Youth women’s。スタンダードながらも自分らしさの輪郭を際立たせ、遊び心を持ちながらポジティブでパワーあふれる女性へ向けたアイテムをリリースする。その中で、よりユーモアを利かせながらもモードな佇まいで凛とした女性を思い描きBeauty&Youth women’sが提案するキーワードが“OTONAPPO(オトナッポ)”。
この新提案が構築する大人の女性とは、どういったエレメントから成り立つのだろうか。このラインに自身を投影するディレクター小沼の言葉から紐解いていきたい。
ノリ良く大人の方へ提案する
“OTONAPPO”
「Beauty&Youth women’sのコンセプトでもある“ルーツを感じさせる”アイテムに相反するMIX感を提案していく」、「年齢にとらわれず自由な発想でファッションを楽しんでいただきたい思いをより色濃く表現したい」、この言葉から“OTONAPPO”をテーマとするラインについて語ってくれたBeauty&Youth women’sディレクターの小沼。誕生してから15年以上が経つBeauty&Youthが次なるフェイズを目指し、アップデートするためにもこの“OTONAPPO”のラインは必然だったとも言える。
Beauty&Youth独自のMIX感を
より濃く表現
素材や色選び、アイテムによってクオリティや感度を向上させ、新たな顧客の獲得、または今までのBeauty&Youthファンの引き上げも目論み、本来Beauty&Youthが提案し続けるMIX感(MIXスタイル)の濃度を上げることで、着る人それぞれのパーソナルな部分が引き立つようなラインナップの表現。

ブラック、ホワイトの2色で構築される世界観
ベースカラーをブラック&ホワイトとし、トレンドに流されることのないモノトーンの世界観を基として、素材によっての表情の違いを楽しめるラインナップとなっている。
“OTONAPPO”のテーマでカラーを出すための意図をこう語る。「ブラック&ホワイトにすることで素材が引き立ち、よりグレード感が増しています。サイズに関しても程よさ、オーバーすぎない緩さ・タイトさ、で大人の女性らしい部分を意識しました」。
「黒に入っていく白、という見え方を意識して、黒って凛としたイメージがあるので、カジュアルな中にキチンとした気配を感じさせられるようなスタイリングをつくることができると思うんです。そのキチンと感に白が効くイメージ。モードになりすぎないMIX感を醸し出すためにもこのブラック、ホワイト、をベースにした世界観は必要でした」。この2つの色に絞り込むことで余計に素材感が引き立つこともしっかりと計算されている。
ハイクオリティな素材と、絶妙なサイズ感を大切にしている
自立した大人の女性像を思い描く時に、パンツルックが大きく頭をよぎるが、そこをあえてスカートやワンピースにしている点なども“OTONAPPO”ならではのアプローチ。肌の露出具合も絶妙に女性らしさを忍ばせるように計算されている。
「世代的なこともあるんですが、アナログ的に洋書などからインスピレーションを受けてイメージが広がる部分が多いです。トレンドっぽいことはネットからも情報を得られると思うんですけど、単純に着こなしだけではなく、その背景や、被写体の女性が漂わせる細かいニュアンスなど紙をめくっている時にしか得られない感覚を服に落とし込むようにしていますね」と、“OTONAPPO”を成すための源についても語ってくれた。
Beauty&Youthはトレンドをオリジナルなフィルターを通して比較的わかりやすく表現しているのに対し、このラインはヒネリをまぶすことで、また違った捉え方をされることを見据える。決してど真ん中ではなく、端っこをつまむような感じで。それにはこういった理由があった。「2、3年後に久々に引っ張り出して着たくなる服ということも想定しています」。

クールで凛とした中に潜ませる、やわらかな女性感
この2022年の春からスタートする“OTONAPPO“を掲げるウエアをどのような女性に着てほしいか、の問いには。「まずは、これまでのBeauty&Youthのウエアを着こなし慣れていて、その上で遊び心のある大人の女性に憧れる身近なショップのスタッフに着てもらうことから始めたいですね。そうすることによって、これまでBeauty&Youthを愛用してくださっているお客様にも、新しい世界観を伝えやすくなると思うので。カジュアルでありながらもフォーマルにもマッチさせられるディテールや素材使い、モノトーンでスタイリングを表現することができるので、普段使いから、ちょっとしたオケージョンなどにも活用していただけるラインになるかと思います」と答えてくれた。

「今後この“OTONAPPO”を掲げるラインはユーモアを効かせ、ノリ良く大人の方へ提案したいので、着る人の顔が浮かぶようなスタイルが確立したラインに浸透させたい」、とディレクター小沼は言葉を残した。
女性らしさにあふれ、鮮やかで力強さも感じさせ、独自の大人感を演出するコンセプト、“OTONAPPO”。Beauyu&Youthの中で、確固たるラインとして根づき、これからの時代にマッチする、遊び心を持ったセンシティブな大人の女性を彩ってくれる予感がしてならない。

