連載コラム【音楽のある風景】 Vol.137

WOMEN / MEN / KIDS / Other

2023.09.30 

グリーンレーベル リラクシングのBGMを選曲されている、選曲家の橋本徹さんより、コラム【音楽のある風景】が届きました。

hashimoto_NEW.jpg


どうぞお楽しみください!



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
9月の選曲は、初秋と名月に思いを馳せて。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

秋分の日をすぎて、ようやく秋めいてきた2023年の東京。
すごしやすい季節になって、スポーツの秋、芸術の秋、食欲の秋が楽しみな今日この頃ですが、秋の装いに身を包んで街に出かけ、ショッピングを楽しんでいらっしゃる方も多いでしょう。
今月のこのコラムは、UNITED ARROWS green label relaxingの秋のショップBGMに大きくフィーチャーしている2曲を、ご紹介したいと思います。

まずは毎年、僕の9月選曲の定番になっている(特に多くの飲食店や商業施設に使っていただいている「usen for Cafe Apres-midi」のセレクションで)、ラルフ・バーンズ&ウディー・ハーマン作曲でジョニー・マーサーが作詞した名スタンダード「Early Autumn」。

僕はこの曲は、大学生のときに読んで大好きだった村上春樹の長編『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』に、秋の朝のキッチンでラジオから聴こえてくる印象的な描写があって、それをきっかけにいろいろなアーティストで聴くようになりましたね。
そのシーンで流れるウディー・ハーマン楽団のオリジナルは、スタン・ゲッツによるサックスのソロ演奏が本当に美しいのですが、そのメロディーに歌詞が付けられ、後に多くのジャズ・ヴォーカルの名演が生まれたのです。

この秋UNITED ARROWS green label relaxingの店内を彩っているのは、パトリシア・バーバー〜クレア・フォスター〜マリエル・コーマン&ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ〜アンナ・ルナの4ヴァージョンで、いずれも女性ヴォーカルによる、いわゆるサロン・ジャズ・スタイルの好カヴァー。
可憐で甘く伸びやかな歌唱と、優美なピアノを中心とする小粋なスウィングが、どれも魅力的で、僕にとっては言わば"サロン・ジャズ「Early Autumn」四天王"ですね。
ハートフルなその佇まいは、カフェ・ミュージックの理想型とも言ってしまいたくなるくらいで、パトリシア・バーバー版は2009年に作ったコンピ『音楽のある風景〜夏から秋へ』、クレア・フォスター版は2013年に作ったコンピ『音楽のある風景〜Sunlight To Moonlight』に収録しています。

そして僕がもうひとつ、中秋の名月(今年は9/29でした)の頃に例年へヴィー・プレイしている名曲も、推薦いたしましょう。
それは偉大なるロックのカリスマSSWニール・ヤングが、1992年に発表したアコースティック・アルバムの名盤『Harvest Moon』のタイトル曲です。

カフェ・アプレミディでのDJパーティーでは、今年はそのオリジナルLPをスピンしましが、この秋UNITED ARROWS green label relaxingで流れているのは、カサンドラ・ウィルソン〜プールサイド〜ショーナ・アンダーソン〜ジェーン・バーキン〜ジョン・ピザレリ〜マヤ・デリラによるカヴァーも併せた7ヴァージョン。
中でも僕が長らく愛してやまない、秋の訪れを告げる鈴虫の声に始まるカサンドラ・ウィルソンの絶品は2003年に作ったコンピ『Jet Stream ~ Summer Flight』に、DJプレイで最も重宝しているウエスト・コースト・バレアリックの雄プールサイドによるグルーヴィンな名品は2013年に作ったコンピ『Urban-Resort FM 78.4』に、"ザ・サロン・ジャズ"という感じの淡く甘美な叙情が香るショーナ・アンダーソンによる好品は2012年に作ったコンピ『音楽のある風景〜サロン・ジャズ・ラヴ・ソングス』に、それぞれ収めていますので、よかったら聴いてみてください。


0901.jpg
多幸感に満ちた胸躍り心ときめく音楽で季節の移ろいを色彩豊かな感性で描いた大人気ロングセラー・コンピ・シリーズの四季編として、幸福な気分に誘われ優しく心の透き間を埋めてくれるメロウ&グルーヴィーなエヴァーグリーン・ソングが集められた、パトリシア・バーバー「Early Autumn」を含む橋本徹さんが2009年に選曲したコンピレイション『音楽のある風景〜夏から秋へ』


0902.jpg
人と時間と空間の奇跡的な調和をもたらすライフスタイリングCDの決定版と話題を呼んだ大人気ロングセラー・コンピ・シリーズのスペシャル・エディションとして、時の流れをハートウォームに彩る移りゆく美しい空の色を眺めるように聴きたい名作が集められた、クレア・フォスター「Early Autumn」を含む橋本徹さんが2013年に選曲したコンピレイション『音楽のある風景〜Sunlight To Moonlight


0903.jpg
JAL提供によるTOKYO FM真夜中の人気番組とのコラボレイションから誕生した大人気ロングセラー・コンピ・シリーズのサマー・エディションとして、「午前零時の心の旅〜ナイト・オン・ザ・プラネット」をコンセプトに夏の旅人たちに捧ぐ名作が集められた、カサンドラ・ウィルソン「Harvest Moon」を含む橋本徹さんが2003年に選曲したコンピレイション『Jet Stream ~ Summer Flight


0904.jpg
架空のFMステイションというテーマ設定でメロウ・ブリージンな心地よさを演出する大人気ロングセラー・コンピ・シリーズのアーバン・リゾート編として、甘美な高揚感と爽やかなスウィートネスを宿したグルーヴィンな名作が集められた、プールサイド「Harvest Moon」を含む橋本徹さんが2013年に選曲したコンピレイション『Urban-Resort FM 78.4


0905.jpg
未知なる音楽との出会いから生まれる深い感動に包まれる大人気ロングセラー・コンピ・シリーズの特別企画サロン・ジャズ編として、ロマンティックで軽やかにスウィングする心地よい女性ヴォーカルの名作が集められた、ショーナ・アンダーソン「Harvest Moon」を含む橋本徹さんが2012年に選曲したコンピレイション『音楽のある風景〜サロン・ジャズ・ラヴ・ソングス』


─────────────────────────
橋本徹 (SUBURBIA)

編集者/選曲家/DJ/プロデューサー。
サバービア・ファクトリー主宰。
渋谷の「カフェ・アプレミディ」「アプレミディ・セレソン」店主。
『フリー・ソウル』『メロウ・ビーツ』『アプレミディ』『ジャズ・シュプリーム』『音楽のある風景』『Good Mellows』シリーズなど、選曲を手がけたコンピCDは350枚を越える。
USENで音楽放送チャンネル「usen for Cafe Apres-midi」「usen for Free Soul」を監修・制作。
著書に「Suburbia Suite」「公園通りみぎひだり」「公園通りの午後」「公園通りに吹く風は」「公園通りの春夏秋冬」などがある。

http://apres-midi.biz
http://music.usen.com/channel/d03/

facebook twitter line

WOMEN

MEN

KIDS

ALL

カテゴリーから探す

取り扱いブランド

店舗検索

ブランド紹介

コンテンツ