

スタイリスト・小林新さんに聞く僕らの定番色の使い方
「ネイビー」の実力を改めて知る
つい僕らはネイビーの服を手にとってしまう。それってマンネリ?
いやいや、グリーンレーベル リラクシングにもネイビーのアイテムは数多く用意されている。
「ネイビーが好き」という気持ちのまま、素直にいこうじゃないか。

1978年、神奈川県生まれ。大学卒業後スタイリスト渡辺康裕氏に師事。2006年に独立。『メンズノンノ』などの雑誌、カタログ、広告、タレントやアーティストのスタイリングなど幅広く活動

Q1. ネイビーのアウターは今季どんなものがある?
A. 軽快な素材のフードものが気分。
ウール×ポリエステルのサキソニー生地を使ったダウンジャケット。雰囲気が良く、撥水加工も施されているという優れものだ。深みのあるネイビーはやっぱり上品で、飽きのこないカラーなのだ。
ツイードのような質感のフーデッドコートだが、実はポリエステル10 0%。ウールに比べ取り扱いが楽だから、アクティブな僕らには打ってつけ。裏地は中わた入りなので、真冬まで活躍してくれそう。
チェスターフィールドコートはビジネス用、と思っているならちょっともったいない。今季はこんなネイビーのチェスターで、上品な雰囲気のカジュアル着こなしを楽しんでほしい。しなやかな生地と、ナローラペルのすっきりとした見た目が魅力。

Q1. ネイビーのニットはどれも同じ色ですか?
A. ウォッシュ加工から濃紺までいろいろ。

Q1. ネイビーのパンツってあまりはかないんですけど。
A. デニムやチノ感覚で気軽にはけます。
例えばこんなカーディガン&シャツのトップス。合わせるボトムスはベージュのチノやグレーパンツも相性が良さそうだが、こんなネイビーのパンツはどうか。繊細な起毛加工が施された、ベルベットのような品の良さ。大人の雰囲気がぐっと高まるはずだ。
フラノストレッチ素材を使ったパンツ。上品かつリラックスしたはき心地で、今季のローテーション入り間違いなしの一本。ケーブルニットにスニーカーというスクールテイストの着こなしに、大人らしい落ち着きも与えてくれるのだ。

Q1. ネイビーと相性のいい色は?
A. 今季はアーシーなカラーがおすすめ。
ネイビーの立ち襟コートに茶のニット。通常ならば白シャツをインナーに合わせたくなるが、たまにはこんなレンガ色のシャツを。少々凝ったカラーリングだけど、ぜひトライしてみてほしい。

Q. 小物にネイビーは地味すぎますか?
A. 大人らしい落ち着いたイメージが演出できます。
ニットキャップの色はもちろん好みで選んでいいと思う。でもいい大人の僕らが「年相応」という言葉を思い浮かべると……。やはりネイビーの持つ「落ち着き」に一票を投じたくなる。
確かにネイビーのマフラーは地味に見えるかも。でもそれはウールの場合、じゃないかな。アウトドアライクな中わた入りのマフラーなら、程良いボリュームで存在感を発揮してくれる。
レザーシューズは何色を選ぶ?オーソドックスな黒か、秋冬らしいブラウンか。その定番の2色に、今季はネイビーを加えてほしい。グレーやブラウンのパンツとの相性は、抜群だから。