いつもの時間を特別にするスーツ。
スーツを「なくてはならないもの」と話す金沢店の村松。プライベートでも仕事でも、スーツを着ることが村松のライフスタイルとなっています。カジュアルな装いをしたいからスーツを着ないということではなく、それぞれのシーンに合ったスーツを着たい。なぜなら村松は、同じ時間、同じ場所でも、ジャケットやスーツを着ることで世界が変わると信じているから。
Suit Well by Taku Muramatsu
UNITED ARROWS KANAZAWA
Suit Well by Taku Muramatsu
UNITED ARROWS KANAZAWA

「堅実さとリラックス感が同居するグリーンは大好きな色です」と話す村松 拓。このスーツはパーソナルオーダーでつくったダークグリーンのスーツ。
「私がスーツを着る理由は、相手方への気持ちを表現するのに最も効果的だと考えているからかもしれません。スーツを着て自分の気分を上げるということも当然ありますが、それ以上に時間を共有する人への配慮と言いますか、その時間をできるだけ楽しんでもらいたいという想いとしてのスーツなんです。例えば、上下スウェットで食事するのと、スーツやジャケットを着て食事するのとでは、相手の感じ方も変わってくると思います。きっと多くの方がスーツを着ている方が安心してくれるはず。スーツを着ていて嫌がられた経験は私にはありません。アウトドアキャンプとかになると話は別ですよ。
こうして私は、プライベートでも仕事でも幾度となくスーツの力に頼り、そして助けられてきました。何気ない時間も特別な時間に変えてくれるのがスーツです。
私にとってスーツは最高のパートナーですね。身体に合ったスーツは男性の魅力を外側からも内側からも引き出してくれる。だからもっと皆さんにスーツの魅力を伝えられたらと思っています。スーツは裏切らないですよ、と。


いわゆる玉虫色のソラーロ生地は、光の当たり方や体の動きによって色の見え方が変わります。ルーツ的にも春から夏にかけて着たくなる、季節感を楽しめるスーツの代表格だと思っています。今回は基本の合わせをベースに、白シャツに黒のニットタイ、靴はオールデンのプレーントゥにしました。ネクタイをしない場合はバンドカラーシャツにスカーフのような合わせで清涼感を出しつつ上品さも意識しました。足元はベルジャンシューズで軽やかさを。


ネイビーストライプのスーツはバリバリ働くエリートビジネスマン的な雰囲気が漂います。しかもスリーピースで着れば、よりビシっと凛々しく見えますよね。たとえば仕事が終わった後にパートナーと食事をしに行くとき、ネクタイだけ変えるということはよく聞きますが、そんなイメージでインナーを変えて着てみました。バンドカラーのシャツはブルーのストライプを選ぶことで、スーツの印象は崩さずにタイドアップしたコーディネートよりも軽さ、つまりリラックスした感じが演出できます。


このネイビーの4Bダブルのスーツは、今回の中ではもっともリラックス感のあるモデルです。よってタイドアップしたときにも全体が重たい印象になりすぎないようにネクタイの柄や配色、合わせるシューズで軽さを演出。逆にノータイで着る場合はハイネックのニットで品のよさをキープ。細かいボーダーが程よいリラックス感を与えてくれます。


こちらはパーソナルオーダーしたスーツで、実は今回着用したスーツの中で最も軽量な生地です。私はダブルのスーツとグリーンが大好きなので、自分の好きが詰まったスーツですね。このスーツにベージュの色合わせは自分のなかでの定番コーディネートで、春らしい季節感を演出。ノータイのバージョンは思い切って全身大好きなグリーンで。足元までオリーブグリーンです。


夏になると着たくなるシアサッカーのスーツ。着ている本人もですが、お相手の方にも清涼感が伝わる素晴らしいスーツです。全体的にはこの清涼感を最大限に生かしてブルーと白を軸にしたカラーコーディネーションで。ネクタイはちょっと癖のあるプリント柄を、ポロニットはネイビーでもいいのですが、今年らしく少し明るめのブルーを選んでみました。