JOHN LOBBローファー

イギリスとフランスの融合が産んだ、唯一無二の顔つき

昨今はカジュアルだけでなくスーツスタイルを軽快に装う靴としても注目され、汎用性の高さで人気を集めるローファー。そのなかでも、〈ジョンロブ〉の「ロペス」はひとつの究極といえる一足です。
1829年に英国で創業した〈ジョンロブ〉は、数ある名門靴メーカーのなかでも別格の存在として知られるブランド。その理由は、世界最高峰のクオリティだけでなく、控えめながら唯一無二の魅力を持つ顔つきにもあります。
実はこのジョンロブ、生産拠点は英国ですが、本社はパリにあるということをご存じでしょうか。英国で誕生し、英国で作られる質実剛健さと、優雅なパリの洗練が混然一体となっているからこそ、〈ジョンロブ〉は他に類を見ない美しさを誇るのです。
「ロペス」を見ても、そんな〈ジョンロブ〉の魅力が凝縮されています。ほどよく細身ながら柔和で落ち着いた印象のラウンドトウシェイプに、“丸窓”と呼ばれる楕円形のカットを施したサドルをアイコンにしたデザインは、ベーシックながら気品たっぷり。軽やかさとエレガンスを絶妙に両立したバランスにより、ジーンズ＆Tシャツなどシンプルなカジュアルスタイルからタイドアップしたスーツスタイルまで、あらゆる装いにマッチします。
最高峰にして万能なローファーは、一生のワードローブとなりえる名品です。

（TEXT＝小曽根 広光）