LAVENHAMコート

“本物である”ということの価値

「英国的モノ作りの圧倒的な底力、“本物”だけがもつタイムレスで本質的な価値というものに改めて気付かされる」――ユナイテッドアローズ クリエイティブ・アドヴァイザー 鴨志田康人は、ラベンハムの魅力をこう評します。乗馬用のブランケットをルーツにもち、王侯貴族に欠かせないカントリーライフとともに育った名門。そして、今もなお連綿と続く英国上流階級の文化を宿すブランド。ラベンハムが“本物”と呼ばれる理由はここにあります。
20年以上ラベンハムを扱ってきたユナイテッドアローズでは、「DENHAM」をはじめとする大定番に加えて、さまざまな別注アイテムも製作してきました。今シーズンの別注は、「WORTHAM」と呼ばれるモデルをベースにしつつ、着丈を長めに変更し、ウエストにはドローコード、襟には着脱可能なフードを装着するなど、大幅なカスタマイズを行なった力作です。スーツにもカジュアルにも合うバランスを考慮し、現代の日本のくらしにフィットさせつつ、ラベンハムの本質である“本物の魅力”は損なわないよう試行錯誤を重ねました。ベーシックなブラックに加え、ちょっと珍しいミディアムグレーもラインナップしているのもポイント。ラベンハムにしかできない、オーセンティックとモダンの両立です。

（TEXT＝小曽根 広光）