ユナイテッドアローズのチャリティプロジェクト、『united LOVE project』の2022年春夏シーズンのコレクションが到着。今季のテーマのひとつ“Casualike”（造語）をインスピレーション源に、4ブランドとタッグを組み大人の女性に向けたスウェットが誕生した。パンツのセットアップの上に重ねたり、ドレスの上にレイヤードするなど、いつものスタイリングにスウェットを取り入れて、自分らしい“カジュアルさ”を楽しんで。
今年で12年目を迎える、ユナイテッドアローズのチャリティプロジェクト、『united LOVE project』。春夏コレクションのテーマのひとつ“Casualike”（Casual+likeの造語）を元に、自分たちが好きなカジュアルスタイルの提案としてスウェットを制作。サステナビリティを意識したものづくりも継続し、＜INSCRIRE＞、＜MexiPA＞、＜Scye＞、＜FILL THE BILL＞の4ブランドとコラボレーションした。商品の売り上げの一部は、認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンが行う災害緊急支援プロジェクト「空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"」に寄付し、新型コロナウイルス感染症の対応に当たる医療従事者の支援などに役立てられる。
Photo: Tim Graham / Getty Imeges
ファッション、スポーツなど、身近な存在であるスウェット。近年はモード界で勢力を増し、ストリートファッション以外でも市民権を得ている。そんなスウェットの起源をご存知だろうか？ 誕生したのは1926年。フットボール選手でラッセルアスレチックの創業者であるベンジャミン・ラッセルが、当時ウール素材で作られていた運動着をコットン素材に改良したものが、クルーネックのスウェットの起源と言われている。スウェットの本来の意味は“汗”、“汗をかく”。そして吸水性に優れるコットンを使って内側をパイル状にした裏毛生地のことも意味する。日本語で言う“スウェット”や“トレーナー”は和製英語で、英語では“sweatshirt”が正式名称。また、UCLAやハーバード大学など、アメリカの名門大学のカレッジロゴプリントを一度は目にしたことがあると思う。このカルチャーは1960年代に始まったとされ、着用する人が大学を宣伝できるという観点から、カレッジロゴがプリントされたスウェットが世に送り出されたそうだ。1980~1990年代のファションアイコンであった、ダイアナ妃のスウェットルックも忘れてはならない。オーバーサイズのスウェットにバイカーショーツや、スウェット＋デニムにブレザーを羽織った姿で公の場に登場し、話題を呼んだ。2020年には、ダイアナ妃のスウェットルックにオマージュを捧げた、ヘイリー・ビーバーのファッションストーリーがモード誌に掲載されるなど、彼女のクラシックスタイルが再び注目を集めている。こうしてさまざまな歴史を刻みながら、スウェットは今日のファッションラバーには欠かせないパワーアイテムとなったのだ。
