おしゃれのプロが選ぶ、この秋チェックしたい最新トレンド8選。 おしゃれのプロが選ぶ、この秋チェックしたい最新トレンド8選。

8 Hot Topics for Autumn

おしゃれのプロが選ぶ、この秋チェックしたい最新トレンド8選。 おしゃれのプロが選ぶ、この秋チェックしたい最新トレンド8選。

まだまだ暑いけれどそろそろ気になるのは、秋に着る服のこと。ファッションの最前線で活躍するおしゃれのプロ、スタイリスト&エディター4名が8つのトレンドキーワードをピックアップ。秋のトレンド傾向から気になるカラー、手に入れるべきアイテムまで、新たなシーズンへの期待が高まるトピックをチェックして。

Profile

Topics

磯部 安伽

磯部

まだまだ暑いけど、秋物が気になる時期がやってきましたね。私は、この秋はいつも以上におしゃれを楽しみたい気分です! 麻琴さんはどうですか?

福田

福田

私もそう思います! あとは、オーバーサイズのゆるさのあるトレンドが続いていたから、久しぶりにパンプスを履いたりして、ちょっとキリッとしたいな。

片貝

片貝

メンズは引き続きベーシック、トラッドな流れだけど、素材やデザインで今っぽさを感じさせるアイテムが気になりますね。

行方

行方

そうですね。〈Barbour〉とか〈L.L.Bean〉などのトラディショナルなアイテムを“まんま”で着ずに、少しストリート感をプラスしたり、色味で遊んだりとか。

磯部

磯部

ウィメンズとメンズのトレンドに共通点があるのかも楽しみですね! よろしくお願いします!

( topic 1 )

BLACK for WOMEN この秋はブラックを“女っぷり高く”着る。

Blouse [ASTRAET]
¥27,000 +TAX

CHECK

Skirt [ASTRAET]
¥32,000 +TAX

CHECK

Bag [BE.]
¥21,000 +TAX

CHECK

Shoes [Odette e Odile]
¥18,000 +TAX

CHECK
福田

福田

今期よく見かけたのは黒のアイテム。強めの黒っていうより、素材がちょっと透けていたり、艶っぽかったり、“女っぽい”黒。といっても、嫌らしくなくて、“女性が憧れる女”というか…そんなイメージ。

磯部

磯部

わかる! 今年の春はなかなか外出できなかったから、女性たちのおしゃれしたい欲がムクムクと湧いているのかも!

福田

福田

そうそう。やっぱりボーイッシュというより、華やかで女っぽかったり、可愛げのある感じが気分なのかな。レースのスカートやボウタイブラウスも、黒だったら大人でも気負わず着られるから、取り入れやすいし。

磯部

磯部

あとは、シューズやバッグなどの小物類も、ひとつ投入するだけで着映え感が出るから、ぜひ手に入れたいよね。

BLACK for MEN 今の気分は、ネイビーからブラックへ。

Jeans [green label relaxing]
¥7,900 +TAX

CHECK

Shirt [UNITED ARROWS]
¥16,000 +TAX

CHECK
行方

行方

やはり今期はウィメンズ同様、圧倒的に黒が目立っていますね。少し前だと何かとネイビーを合わせがちでしたが、最近はそれがガラッと黒一択に変わったような印象です。

片貝

片貝

それはありますね。先シーズンは、どのショップもネイビーのコーナーが大部分を占めていたところが、今は黒。僕も断然黒が着たい気分ですね。

行方

行方

アイテムとしては、レザーやスタジャンなどどこか懐かしさのあるものが増えているので、それらをうまくこなす役割をしてくれる黒が欠かせないのではないかと。黒にはモード感やシャープさがあるから、バランスよくまとめてくれるんですよね。

片貝

片貝

万能だから、全身黒でももちろんかっこいいし、今期増えてきている色味の強いアイテムとの相性もいい。秋はまず黒、という感じでしょうか。

( topic 2 )

SMOKY PASTEL for WOMEN 甘くない“くすみパステル“が新トレンド。

左から

Bag [the dilettante]
¥16,000 +TAX

CHECK

Skirt [ASTRAET]
¥30,000 +TAX

CHECK

Pants [BEAUTY&YOUTH]
¥12,500 +TAX

CHECK

Sweater [H BEAUTY&YOUTH]
¥16,000 +TAX

CHECK

Blouse [6]
¥17,000 +TAX

CHECK
磯部

磯部

色でいうと、黒とともに気になるのが、やさしい色合いの “何色なのかな”っていうような曖昧な色。ピンクベージュや、グレーがかったブルーの色味だったり。

福田

福田

私も色物を着るなら、ブルーグレーみたいなニュアンス系の色。それに、黒のシューズを合わせて引き締めて着たい気分。甘いだけじゃなくて、少しスパイスも加えるのが今っぽいのかも。

磯部

磯部

全身淡い色でまとめてしまうとぼやっとした印象になるから、そこに黒を差すことでバランスよく着られるし、おしゃれに見えるよね! 逆に、全身黒の服にくすみパステルの小物を投入するのも可愛いし、やってみたいな。

福田

福田

まさに! その甘さと辛さのバランスが、今の気分。「黒」と「くすみパステル」のふたつが、この秋のトレンドカラーになりそうですね。

SMOKY PASTEL for MEN 今季の本命カラー「ブラック」との
コンビネーションが決め手。

左から

Pants [UNITED ARROWS & SONS]
¥18,000 +TAX

CHECK

Cut&sewn [UNIVERSAL OVERALL × green label relaxing]
¥5,500 +TAX

CHECK

Sweater [UNITED ARROWS]
¥14,000 +TAX

CHECK
片貝

片貝

ウィメンズでも挙がっていましたが、メンズもくすんだ色合いのアイテムは多いですね。ベージュも引き続き人気がありますし、くすんだブルーやパープルとか、少し明るめのカラーも増えてきた気がします。

行方

行方

先ほど話が出た黒との相性もいいですし、もしかしたら黒のトレンドの流れでそういったアイテムが増えているのかも知れないですね。

片貝

片貝

ネイビーよりも黒の方がより印象を引き締めてくれるので、そういう意味でも、今の気分はネイビーよりも黒ということなのかなと。

行方

行方

“くすみパステル”と“黒”は単体というよりセットで着るような気分かなと。

( topic 3 )

FAKE LEATHER for WOMEN 女っぽい服に程よくスパイスを足す、
レザーの質感。

Pants [SIX CRISP DAYS]
¥13,000 +TAX

ASK STORE

Shirt [UNITED ARROWS]
¥29,000 +TAX

CHECK

Overall [UNITED ARROWS]
¥25,000 +TAX

ASK STORE
磯部

磯部

黒のトピックの中でも話が出た「艶感」にも通じる話ですが、今季可愛いレザーアイテムが続々登場していて、ぜひ取り入れたいなと思っています。サロペットやシャツも、素材が変わるだけでこんなに大人っぽく着られるんだなと。

福田

福田

大人になってくると、どこかにロックな要素を加えるといい塩梅の着こなしになるように感じていて。中でもフェイクレザーは重くないし、ストレッチが効いていたりして着心地も抜群。リアルレザーに比べたら断然お手入れが簡単だから、扱いやすいのもうれしいですね。

磯部

磯部

もう少し寒くなったら、ざっくりニットにレザーパンツの着こなしもしてみたいな。今までだったらデニムパンツを合わせていたけど、今年はレザーで“潔い女らしさ”を意識したい。他にもレザーにシフォンなど、素材感をミックスした着こなしは今年らしいスタイルだと思います。

福田

福田

ここでもやっぱり、ポイントになるのは「女らしさ」ですね。この秋はかっこいい女を気取りましょう。

( topic 4 )

90’s for MEN 令和流・渋カジアイテムが大豊作!

Shirt [BIGMAC × BEAUTY&YOUTH]
¥14,000 +TAX

CHECK

Pants [Wrangler × monkey time]
¥15,800 +TAX

CHECK

Cap [monkey time]
¥4,500 +TAX

ASK STORE

Shoes [Clarks ORIGINALS]
¥22,000 +TAX

CHECK
行方

行方

今季は“ストリート”と“クラシック”のバランスがキーになってくると思います。ネルシャツやスタプレ、ダッフルコートなど、アイテム自体は90年代の時代観を感じるけれど、サイズ感はオーバーサイズなど、今っぽいエッセンスを加えたアイテムが出てきていますね。

片貝

片貝

そうですね。クラシックなアイテムを現代版にアップデートしたものをよく見掛けますし。上の写真のような“THE 90’s”な着こなしに、レザーのキャップと〈クラークス〉のモカシンを合わせたスタイルも今見るとすごく新鮮ですよね。

行方

行方

逆に今はその雰囲気が洒落ているというか、よりベーシック、クラシックな流れを汲んでいるような気がしています。

( topic 5 )

HAPPINESS SHOES for WOMEN 華やかシューズで足元から気分を上げる。

上から

Shoes [PIPPICHIC for UNITED ARROWS]
¥36,000 +TAX

CHECK

Shoes [LAUTRE CHOSE]
¥48,000 +TAX

ASK STORE

Shoes [Odette e Odile]
¥15,000 +TAX

CHECK

Shoes [PIPPICHIC]
¥34,000 +TAX

CHECK
福田

福田

久しぶりに、「私って女だなぁ」って感じるような華やかな色の靴やキラキラした靴を履きたい気分。これまで主流だったマニッシュな装いに、“女靴”を合わせるクールな女性らしさも素敵だなと。

磯部

磯部

私も足元にポイントがあるスタイルが気になります。自分が履いていて気分が上がるようなシューズを主役にコーディネートを考えるのも楽しいかも!

福田

福田

それも素敵! やっぱり、シューズの話だけではなくてアイテム全般で、“おしゃれするのって楽しいな”と思えるかどうかがトレンドの軸になっていますね。

( topic 6 )

SET-UP for MEN バリエーション豊かなセットアップに注目。

Coverall [BEAUTY&YOUTH]
¥13,000 +TAX

CHECK

Pants [BEAUTY&YOUTH]
¥11,000 +TAX

CHECK

Jacket [FARAH × monkey time]
¥21,000 +TAX

CHECK

Pants [FARAH × monkey time]
¥15,000 +TAX

CHECK
行方

行方

今季のトレンドを語る上でセットアップは外せないかなと思いますね。特に最近は、テーラードジャケット+パンツのセットアップだけでなく、コート、シャツ、カバーオールなど、羽織りのバリエーションが広がったのが特徴ではないかと。

片貝

片貝

たくさんの中から選べるのは嬉しいですよね。デザインも、スーツ感覚できるようなきれいめなものもあれば、ワークっぽいものもあったりするのも面白いなと思いますね。

行方

行方

それに、秋口にはアウターとして、冬にはコートも羽織れるので、長く活躍してくれるのもいいですよね。

片貝

片貝

セットアップは着るだけでサマになるのも◎。合わせるインナーによってガラッと印象が変わりますし、アレンジでいろいろと楽しめるアイテムだと思います。

( topic 7 )

LAYARD for WOMEN ひとさじニュアンスを加えた、
大人のレイヤード。

左から

Coat [THE LOOM]
¥29,000 +TAX

ASK STORE

Cut&sewn [UNITED ARROWS]
¥9,000 +TAX

ASK STORE

Shirt [AEWEN MATOPH]
¥21,000 +TAX

CHECK

Sweater [BEAUTY&YOUTH]
¥9,000 +TAX

ASK STORE
磯部

磯部

ワンピースやシャツの中に、ハイゲージのタートルニットやカットソーを入れる着こなしが気になっています。簡単にできるし、すぐに品のある今っぽいこなれた着こなしに見えるのもすごくいい。

福田

福田

そうそう、抜け感ではなくて、クリーンでミニマムな感じ。オーバーサイズのシャツの中に重ねるだけで、程よいニュアンスが出るのがいいですね。今着たいのって一枚で着てもキマるトップスだから、レイヤードするにしても中に重ねて遊ぶのが◎。

磯部

磯部

このレイヤードは、難しいテクニックが必要ないから誰でも挑戦しやすいし、ぜひ取り入れて欲しいです。この秋は、薄手のハイネックかタートルネックのカットソーを一枚は持っておきたいですね。

( topic 8 )

COMFORTABLE CLOTHES for MEN 今こそ選びたい 着ていて”気持ちがいい服”。

Sweater [LOEFF]
¥14,000 +TAX

CHECK

Shirt [H BEAUTY&YOUTH]
¥55,000 +TAX

ASK STORE

Jacket [UNITED ARROWS]
¥42,000 +TAX

ASK STORE
行方

行方

気分の話でいうと、今年は“新しい生活様式”を目の当たりにして、誰もがなんとなく居心地の悪さを感じている気がするんです。そこでキーワードとして挙がってくるのが、着ていて楽な服。今、ストレスフリーでいられる服を皆が求めていると思うんです。

片貝

片貝

サッと羽織るだけでキマる一枚仕立てのジャケットや、シルク、カシミヤなどの肌に触れても心地いい素材のアイテムもいいですよね。まさに“今着たい服”ですね。

行方

行方

今の時期ならではの視点というか。これまでメンズにとっての素材の考え方って機能性重視だったりしましたが、“着ていて楽で心地いい“っていうのもこれからは大切なのかも知れないですね。

Photograph _ Hiroyo Kai(STUH)
Styling _ Makoto Fukuda , Shun Katakai(tsuji management)
Illustration _ Hisayuki Hiranuma

Topics

Topics

Close