
タノシイ。けれど、ムズカシイ。
悩みを人に聞くにはハズカシイ。
でも……………どうにかしたい。
そんなファッションにまつわる、
みんなのQUESTION Box開設。
Q001.
昼は暑く、夜は寒い。
そんな時季のコーディネイトに
役立つアイテムと
着こなしが知りたいです。
Answer
寒暖の差が大きい時季に
使えるのが「羽織り物」です。
寒さ対策に+αをもたらす、
適材適所で活用できる
羽織り物の選びと着こなしを
ご紹介します。
秋気分を盛り上げる
“あぜ編み”のヒミツ

リブ編みカーディガン
古今東西、お洒落と感じさせる人の多くが実践しているのが、季節感を伴った素材選び。季節の変わり目こそ、細やかな配慮が必要です。
「秋らしい素材」、 ここで紹介したいリブ編みカーディガンがこの条件に当てはまる理由を見ていきましょう。

ゆったりしたシルエットとドレープ感が、エレガントな雰囲気をプラスしてくれます。無地Tシャツにオンするだけで、秋らしいニュアンスに。
このリブ編みは別名あぜ編みと呼ばれており、見た目における凹凸感が特徴。保温性に優れる点はもちろん、編み地のもたらす柔らかなボリューム感が、スタイルに“雰囲気”をもたらしてくれます。
また、深みのあるカラーバリエーションも秋らしさを盛り上げてくれるはずです。

あぜ編みが生み出す立体感は、着こなし全体に奥行きをもたらしてくれるのもポイント。あぜに沿って左右に伸びるつくり。これにより、肩口などもストレスフリーに。

ゆったりしたカーディガンに対してワイドテーパードのデニムを合わせ、現代的なルーズシルエットに。深いグリーンにトープカラーを合わせた落ち着きのある配色でも季節感を演出可能です。
ジャケット代わりの
万能カバーオール

ウールライク カバーオール
気温によって脱ぎ着するから、合わせる服を選ばないものであってほしい。しかし急な来客や会食になったとき、羽織り物には“きちんと見え”も期待したいところです。
万能なキレイめアウターを代表するのが、こちらのウールライクな素材を用いたカバーオール。

このジャケットの有用性を物語るのが、ゆるすぎず、タイトすぎないシルエットと、柔らかな糸使いをすることでウールライクに仕上げた上質な素材感。
ワークウェアを出自とする3パッチポケットのデザインながら、ウール見えする上品な見た目の素材を採用してエレガンスをアップ。
ツイーディーな素材感とドレープ感が、大人らしい雰囲気を高めてくれ、ジャケット代わりとして多彩なシーンで使えること間違いなしです。

出社や打ち合わせの日には、キレイめ感をより強調したコーデを。細ボーダーのニットTシャツに、クリース入りのパンツを合わせてスマートさをアピール。スニーカーで軽快さを味付けします。全体をダークトーンにまとめてシックな印象にも。

ストリートなテイストにもバッチリ適応。ワイドテーパードのタックデニムをボトムスに、モックネックTシャツをイン。バケットハット&スエードモカシンの小物使いで、‘90年代風スタイルも大人らしく。
楽しみの幅が広がる
“ウラ技”

ダブルフェイス チェックシャツ
秋口のアウターとしてはもちろん、来たる冬ではミッドレイヤーとしても使えれば、重ね着をすることが多い冬のコーディネイトの幅も増えて、とっても便利。
長いシーズンの着用を考えると、羽織り物をレイヤード目線で選ぶのは大いにありです。

チェック柄の生地を絶妙な配色でマッチさせたダブルフェイス素材が特徴。ふくらみのある風合いで、ゆったりシルエットをキレイに表現してくれます。
一見すると普通のチェックネルシャツですが、実は裏面に無地のネル地を織り込んだダブルフェイス素材。
柔らかなネル生地に裏からハリを与えてくれるので、アウターとしてはゆるいシルエットをキレイに表現してくれます。
同時に、インナーとしては重ね生地ならではの保温性はもちろん、配色のいいチェック柄が程良い差し色として機能。お好みの柄をチョイスして、長く楽しみましょう。

シックな色味のブラウン無地Tシャツに羽織るだけで、秋らしい華やかさを纏えるチェック柄。オーバーサイズのフィッティングと、動いた際にチラリと覗く裏地の深いブルーも、洒落感を醸すのに一役買っています。

ミッドレイヤーとして活用するなら、上着は例えば、トレンドとなっているGジャンで。着丈の違いを利用してシャツの裾を出すことで存在感を際立たせ、オフホワイトのコーデュロイパンツで上品に仕上げましょう。