MY FIRST SUIT STORY
To not stay the way we are

THE FIRST SUIT STORY 1
江川之雲ゆくもの
My First Suit
この先の人生で何度か訪れる「初めての……」。
なかでもスーツを着ることは格別で、
きっと生涯忘れ得ないものになるはず。
17歳の之雲くんが選ぶ初めてのスーツは、
どんな存在になるのだろう。
profile
江川之雲 / Yukumo Egawa
ファッションモデル。2008年生まれ。ファッション誌や広告などを中心に活動中。父の影響で3歳からスケートボードを始める。身長は約180㎝。今は自転車にハマっていると話す。それも、2000年代前半に誕生したピストバイクムーブメントの中心にいた父の影響か!?
ファッションとしてクールな存在
初めてのスーツだそうですが、いかがでしたか?
すごいな、って(笑)。なんかバシッと決まるので面白いですね。スタイルの一部だなって思いました。
モデルのお仕事でも初めて?
ジャケットとパンツというようなトラッドな服装はありますが、こういうちゃんとした揃いのスーツを着ることはなくて。もちろん普段でも着たことはありませんけど(笑)。
之雲さんにとって、スーツはどう見えてましたか?
自分のなかではマフィアっぽいイメージがあって。映画で言うと『ジョン・ウィック』のキアヌ・リーヴスっぽい感じですね。あとは、街中を歩くスーツを着た集団(注:アフリカのファッション集団「サプール」)みたいなイメージも。だから、自分もファッションのひとつとしてスーツを取り入れてみたいという気持ちは以前から持っていました。スーツをビシッと決めてクラブに行ってみたいですね(笑)。
スーツスタイルは、若い世代にとってファッションとしても新鮮なんですね。
はい。表参道や銀座にあるようなハイブランドのショップスタッフはみんなスーツで決めていますよね。若くてもキメるべきところをビシっとキメているのは格好いいと思っています。

「モデレーション スーツ」は、字義どおり節度を保てる万能な一着。ほどよくウエストが絞られた2ボタンのジャケットに、ノープリーツの細身パンツをセットアップ。ネイビーを着用した之雲くんは、サックスブルーシャツとネイビーのドットタイからなる同系色のVゾーンで爽やかに。


THE FIRST SUIT STORY 2
江川芳文の
My First Suit
遡ること三十数年前。
ほかにはない特別な一着を選んだ。
ビジネスパーソンではないからこそ、
スーツを着たとき独特な感情が芽生えた。
profile
江川芳文 / Yoshifumi “YOPPI” Egawa
<オンブレニーニョ>ディレクター。1972年生まれ。“ヨッピー”のニックネームで知られる東京ストリートシーンの最重要人物のひとり。10代からプロスケーターとして活動したのち、<ヘクティック>をはじめ、数々のブランドディレクターを歴任して現職に。
自分を“ちゃんと見せる”ための服
初めてのスーツは?
〈XLARGE〉という1991年にできたブランドのスーツです。ダークグリーンのウール素材でしたね。
なぜ、その一着を?
当時、ぼくのことをサポートしてくれていたのが〈XLARGE〉で、スーツが必要になったときにたまたまそのスーツが一型リリースされて。ブランドとしても“これを着ろ”っていう感じで。それに自分としては普通(のスーツメーカーのもの)じゃないほうがいいという思いもありました。それにグリーンは好きな色だった。とにかく当時の自分にはそのスーツ一択だったんです。
実際、着てみていかがでしたか?
やっぱり背筋はピンと伸びましたよね。すごく若かったんでうまく着こなすにはまだまだかな、とは思いましたけれど。
芳文さんにとってのスーツとは?
ユニフォームというか、“ちゃんとしてますよ”という意思表示というか。自分が普段着ではちゃんとしてないぶん、自分のメンタルも“ちゃんとさせる”アイテム。背筋をピンと伸ばすイメージで毎回着ています(笑)。

ネイビー系の之雲くんとは対照的に、父の芳文はブラウンスーツをセレクト。イタリア製のサージ生地の光沢に、ベージュのシャツとライトグレーのタイが柔和な印象を醸す。50代男性の風格を強調するコーディネイトに。
Yoshifumi
Egawa (Right)

THE FIRST SUIT STORY 3
江川親子が話す
My First Suit
我が子からも着想を得て服作りをする父。
父の影響で洋服が好きになった息子。
そんなふたりが感じたお互いのスーツ姿を語り合う。
profile
江川之雲 / Yukumo Egawa
ファッションモデル。2008年生まれ。ファッション誌や広告などを中心に活動中。父の影響で3歳からスケートボードを始める。身長は約180㎝。今は自転車にハマっていると話す。それも、2000年代前半に誕生したピストバイクムーブメントの中心にいた父の影響か!?
江川芳文 / Yoshifumi “YOPPI” Egawa
<オンブレニーニョ>ディレクター。1972年生まれ。“ヨッピー”のニックネームで知られる東京ストリートシーンの最重要人物のひとり。10代からプロスケーターとして活動したのち、<ヘクティック>をはじめ、数々のブランドディレクターを歴任して現職に。
お互い感化し合う関係が心地良い
お互いのスーツ姿を見て、いかがでしたか?
芳文 之雲くんのフィッティングは衝撃的だったね。想像をはるかに超えてきた(笑)。こんなビジネスパーソンがいたら惚れちゃうんじゃないかって。
之雲 ここ数年で身長が伸びたからね。もう昔とはぜんぜん別世界な感じ。
芳文 ちょっと見ないうちに大きくなっちゃって(笑)。スーツの色はブラックよりもネイビーのほうが良かったよね。
之雲 うん、ネイビーが好き。
芳文 水玉のネクタイとクラシカルな靴でさ。あれで街中歩いたら皆振り向いちゃうと思うよ、我が子ながら。
之雲 そんなことないって(笑)。お父さんのブラウンのスーツは新鮮で面白かったよ。
芳文 普段は黒を着ていることが多いからね。
之雲 イタリア人かと思った(笑)。ミラノに行ったときに見たイタリア人は全員ブラウンスーツを着てたから、そんなイメージで。黒いスーツも試してほしかったかな。
芳文 普段はオーバーサイズでゆったりしたシルエットのスーツが多くて。でも今回着させていただいた<グリーンレーベル リラクシング>のちゃんとしたスーツは、いろいろな意味で勉強になります(笑)。
之雲 ちょっとキャラクターっぽい雰囲気もあるよね。アニメとかに出てきそう(笑)。
芳文 似合ってるってことでいい?(笑)。確か、ぼくが人生で2着目に買ったスーツは<ユナイテッドアローズ>さんのだったの。今考えても素敵だったなって。
之雲 その流れを汲んだ<グリーンレーベル リラクシング>のスーツは、やっぱり格好良く見せてくれるなって自分も思いました。シャツやタイの合わせ方とかも勉強しようかな。
普段、お互いのファッションはどう見ているんですか?
芳文 服の話はお互いあまりしないよね。
之雲 “マニー(ちょうだい)”ってメッセージはよく送るけど(笑)。
芳文 たまに玄関先で“今日の服装大丈夫かな?”とか聞いてくるよね。
之雲 答えは大抵“わかんない”だけどね(笑)。普段は父のファッションを面白いと思っていて、日によって小物を変えたり、靴を変えたりして、結構進化し続けているよね。
芳文 あ、そう? うれしいな。自分のブランドのオンブレニーニョは之雲くんが生まれてからスタートしたブランド。君からは大きな影響は受けていて。そのあいだには之雲くんが僕から影響を受けたりしてきた。そして今、また僕が影響を受けているというクロスオーバーは感じているんですよ。
さあ、このスーツスタイルでどこに行きましょうか?
芳文 之雲くんの卒業も近いので、家族で記念写真でも撮りましょうか。
之雲 街に出るのもいいよね。それとスーツの仕事も増えたらいいな(笑)。













