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#6 Penny Loafers

Standard Book 愛すべき定番品。

#6 Penny Loafers

「トラッド」「スタンダード」「ベーシック」。
流行とは関係なくファッションの
根底にある普遍的なもの。
スタイルのキーとなるそれは、
いつの時代も
色褪せることなくタイムレスな魅力を放つ。
今、そこに改めて立ち返ってみる。

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トラッド界のオールスター
上品な着こなしの要となる靴

  • ローファー(ウィメンズ)
    <G.H.BASS>
    ¥24,200(tax in)

    CHECK

「その人が服に気を配っているかは、靴を見ればわかる」とは、着こなしや髭がダンディーなことでも知られるイギリスの社会人類学者、ジョージ・フレイザーの言葉。そう、言わずもがな靴は身だしなみの基本だ。スニーカーのような快適な履き心地とトラッドな風格。その両方を併せ持つ<ローファー>の存在は、だから貴重なんだ。

そのオリジンには諸説あるそう。ひとつはイギリス王室や上流階級のための室内履として誕生し、“Loafer”すなわち“怠け者”の意味の通り、靴紐を結ぶことなく簡単に着脱できることで人気を得て浸透していったというもの。もうひとつは、ノルウェーの靴職人がオーランドモカシンと呼ばれる靴をつくりヨーロッパ中に輸出、これが原型となったとするもの。こちらの場合は男性ファッション誌『Esquire』で“農夫が搾乳前の牛の待機所で履く作業靴”として紹介され、“牛の待機所=loaf”に由来するとされている。

いずれにせよ、その存在を世に広く知らしめたのはアメリカのG.H.BASS社だ。1936年にノルウェーのスリッパータイプのモカシンを元に「ウィージャンズ / Weejuns(“ノルウェーの”の意)」と名づけたローファーをローンチ、大流行した。サドル部分にダイアモンド型の切れ込みを持つ、ペニーローファーの元祖だ。アメリカの学生が1セント硬貨(ペニー)をサドルの切れ込みに差し込みファッションの主張として取り入れたとか、1930年代には2セントで電話がかけられたため緊急時用にそれぞれの靴のスリットに忍ばせたから、などという逸話からその呼び名がついたらしい。

その後1950年代には東海岸のアイビーリーガーのスタイルを構成するマストアイテムとして不動の地位を確立。以降「ローファー=トラッド」のイメージが出来上がり、その流れは1960年代には日本にも波及した。

1970年代から1980年代には、マイケル・ジャクソンがウィージャンズを履いて名曲『スリラー』のミュージックビデオに登場。ローファー×白いソックスという着こなしが新しいスタイルとして話題となり、それを機にセカンドウェーブとして再び大ヒットをもたらした。

  • ローファー(ウィメンズ)
    <G.H.BASS>
    ¥24,200(tax in)

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  • ローファー (メンズ)
    <Jaran Sriwijaya × BEAUTY&YOUTH>
    ¥39,600(tax in)

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  • ローファー (メンズ)
    <Jaran Sriwijaya × BEAUTY&YOUTH>
    ¥39,600(tax in)

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G.H.BASSと同価格帯の革靴はセメント製法で底付けした靴が多い中、こちらは袋のように足を包み込むマッケイ製法に近い手法を用いて縫われる。一方で、2003年に誕生したインドネシアのブランド、ジャランスリウァヤは、高級ビスポークシューズが採用するハンドソーンウェルテッド製法を用い、最後のアウトソール以外は全て手縫いで仕上げている。持ち主の足に馴染む柔軟性と、無敵のコストパフォーマンス。この両者を兼ね備えた2社のローファーが重宝されるのも納得だ。

  • ローファー (メンズ)
    <Jaran Sriwijaya × BEAUTY&YOUTH>
    ¥39,600(tax in)

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  • ローファー(ウィメンズ)
    <G.H.BASS>
    ¥24,200(tax in)

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輝かしい青春時代に制服のパートナーとして、大人になった今は気兼ねなくデイリーに履ける「正統を装える靴」として。白や紺のソックスが当たり前だった頃から、合わせるカラーで遊ぶ余裕も出てきた。

ローファーは、革靴との出逢いのスタートであり、時間をかけて自分のスタイルを確立していった人が戻ってくる最終的地点でもあるのかもしれない。

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