連載コラム【音楽のある風景】 Vol.97

2020.05.31

グリーンレーベル リラクシング のBGMを選曲されている、
選曲家の橋本徹さんよりコラム【音楽のある風景】が届きました。



どうぞお楽しみください!


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5月の選曲は、「新しい日常」を優しくポジティヴな気分へと誘う"Balcony Vibes"に惹かれて。
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例年ならGWに始まる5月は、光り輝く季節・夏を心待ちにしながら海辺にも出かけたりして、爽やかな開放感の中ですごすのですが、コロナウイルスの感染拡大で外出自粛の続いた今年は、どちらかと言うと夏を迎える心を調律するような気持ちで、毎日をすごしていました。
4月に続き、僕が経営する渋谷のカフェ・アプレミディも全日休業となっていますが、ようやく光明も少しずつ見えてきました。
前回・前々回のこのコラムで簡単にご紹介したカフェ・アプレミディ20周年記念コンピCD『Cafe Apres-midi Bleu』が、5/29に遂にリリースされたのです。

コロナ禍に苦しみながら春をすごした今、(とりあえずではありますが)緊急事態宣言が解除されたことを祝福するようなタイミングで、このコンピレイションが陽の目を見たのは、偶然ではなく必然のように感じます(もちろん感染の第2波には備えなければなりませんが)。
2010年代に生まれたカフェ・アプレミディ・クラシックの中でも、特に愛された2020年代に伝えたい選りすぐりの20曲が収められたこのコンピは、軽やかに前向きに僕らの心を潤し、「新しい日常」を励まし和やかにしてくれる珠玉のサウンドトラックのように響くと思うからです。

先月MVへのリンクもつけていただいて大推薦した、フランスの女性シンガー・ソングライターMaë Defaysのアコースティック&グルーヴィーな「Balcony」を気に入ってくださったなら間違いなしの、ときめくような名曲ばかりが、82分にわたってずらりと心地よく連なっています。
そんな、陽だまりに爽やかな甘い風がそよぎ、笑顔がこぼれるような"Balcony Vibes"に惹かれる方、そして「午後のコーヒー的なシアワセ」を愛する方なら、きっと優しくポジティヴな気分になってもらえるでしょう。
もちろんgreen label relaxingやEMMEL REFINESの初夏のショップBGMでも大活躍です。

時代との奇跡的で運命的なシンクロニシティーを感じながら、特別な思いをこめて作った『Cafe Apres-midi Bleu』については、HMVウェブサイトに掲載された"橋本徹のカフェ・アプレミディ20周年コンピ『Cafe Apres-midi Bleu』ロング・インタヴュー"で、自分にとって大切なエピソードをいろいろと話していますので、もしよかったら読んでみてください(収録曲の詳しい全曲解説もこちらで)。
また、素敵なポストカードと共にCDに封入されたリーフレットに綴られているムッシュ・エスプレッソによるライナー・エッセイには、僕がこのコンピを作るにあたって最も大切にした「音楽のある風景」が描かれていますので、こちらもぜひご一読いただけたら嬉しいです。

追記:
『Cafe Apres-midi Bleu』の2曲目に「El Mundo Va A Cambiar」という名作を収録したアルゼンチンのシンガー・ソングライター、Bantiのオリジナル・アルバム『Proyecciones』も、5/29にアプレミディ・レコーズよりリリースされました。
やはり僕の大好きなRodrigo CarazoやAsíといった素晴らしいシンガー・ソングライターも登場していて(どちらも『Proyecciones』にも参加)大注目の、アルゼンチンではブエノスアイレスに次ぐ大都市コルドバのシーンから生まれた傑作ファースト・アルバムで、中南米音楽特有の高揚感と清涼感を併せもったリズムの愉悦と、たおやかでメロウな歌心に包まれる掛け値なしの推薦盤ですので、こちらもぜひどうぞ!



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5月の選盤


数多くの人気コンピレイションを手がけてきた橋本徹さんのディスコグラフィーの中でも、"Free Soul"と並んで圧倒的なセールスを誇り、2000年代のカフェ・シーンの隆盛はもちろん現在もなお空間BGM〜リスニング・カルチャーに大きな影響を与え続けている、"午後のコーヒー的なシアワセ"を讃える"Cafe Apres-midi"シリーズ、その20周年記念盤にしてカフェ・ミュージックを再定義する最新作としてリリースされた『カフェ・アプレミディ・ブリュ』





注目を集めるアルゼンチン・コルドバ出身のシンガー・ソングライターBantiの傑作ファースト・アルバムで、リリカルなピアノの輝きと共に色彩豊かでしなやかな魅力と才能があふれだし、早くも2020年ベスト・アルバムという声も挙がっている、橋本徹さんが主宰するアプレミディ・レコーズから世界初CD化された『Proyecciones』



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橋本徹 (SUBURBIA)
編集者/選曲家/DJ/プロデューサー。
サバービア・ファクトリー主宰。
渋谷の「カフェ・アプレミディ」「アプレミディ・セレソン」店主。
『フリー・ソウル』『メロウ・ビーツ』『アプレミディ』『ジャズ・シュプリーム』『音楽のある風景』『Good Mellows』シリーズなど、
選曲を手がけたコンピCDは340枚を越える。
USENで音楽放送チャンネル「usen for Cafe Apres-midi」「usen for Free Soul」を監修・制作。
著書に「Suburbia Suite」「公園通りみぎひだり」「公園通りの午後」「公園通りに吹く風は」「公園通りの春夏秋冬」などがある。
http://apres-midi.biz
http://music.usen.com/channel/d03/





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