『 <CARUSO>のスーツの秘密を探る旅(前編) 』

木原 大輔 MEN

2019.08.02

2019年4月の旅の目的は、イタリアはパルマにある<CARUSO>(@carusomenswear)のものづくりの現場を訪ねることでした。

ユナイテッドアローズでは2014年より本格的に取り扱いを始めた<CARUSO>は、年々人気が高まってきているのを感じています。
私自身も着ていますが、その魅力の秘密を探りたい......と思っていたところ、工場訪問のチャンスを掴むことができました。





創設者のラファエッレ・カルーゾ氏はナポリのテーラーでしたが、奥様の出身地であるパルマのソラーニャに工場を作ったそうです。
現在は国内外の多くのブランドのスーツなども生産しています。

自社ブランドとなる<CARUSO>は、「モダン」かつ「クラシック」なテイストに定評がありますが、それは数多のブランドを手がけているがゆえの経験値と知識によるものと睨んでいました。
結果的にはその理由も間違えていなかったのですが、工場訪問ではもっと大事な部分が見えてきたのです。

そのキーワードは「伝統文化と革新の融合」です。



さて、現地では本社のスタッフに温かく迎え入れていただき、パルマの町を紹介していただきました。





まずは腹ごしらえ。

パルマと聞いて私も思いつくのがハム(生ハム)。
その他にもパルミジャーノチーズが特産品とのことです。
よくよく考えれば、「パルミジャーノ」は「パルマの」ということなんですね。
こんな量は食べたことない、というぐらい振る舞ってくれました





さらにパルマはオペラで有名なジュゼッペ・フォルトゥニーノ・フランチェスコ・ヴェルディ(Giuseppe Fortunino Francesco Verdi)の出身地とのこと。
ソラーニャの隣町のブッセートには、銅像がそびえ立つヴェルディ広場が。

食とは違いオペラには詳しくありませんが、ただ思い出すのはミラノにあった<CARUSO>の本店。
そういえば店内にはオペラの劇場さながらの舞台などが設けられていました。(現在本店はありません)

そしてさらに話を聞くと、<CARUSO>の人気モデルである「AIDA」や「BUTTERFLY」はオペラ作品の名前が由来だったのです。
<CARUSO>とオペラには、実に深いつながりがありました。





このほか美術館や庭園などを案内してもらい、パルマの紹介は尽きることがありません。
地元を愛する気持ちがとてもよく伝わってきました。

工場で働く人達も、ほぼパルマの人だそうです。
<CARUSO>も自身のブランドを紹介するときに「サルトリア パルマ」というほど、パルマのことを誇りに思っています。


こんなに伝統や文化を大事にしている人たちが、決してクラシック一辺倒ではない「新鮮」と評価されるようなスーツをなぜ作ることができるのか......?
その答えはまだ見えません。





いよいよものづくりの現場、工場に潜入します。
ここでは秘密が解き明かされるのでしょうか?

後編に続く

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