NIKE | AIR MAX PHENOMENA WOMEN
新しいスニーカーブームの可能性を感じるハイブリッド
野暮ったさにモードを感じる
NIKE初のローファー型スニーカー
僕自身、大きなスニーカーブームを何度か経験していますが、ムーブメントが落ち着くとその反動で革靴がトレンドになり、スニーカー自体もそうした要素がブレンドされた新しいシューズが登場しています。ローファー型スニーカーはまさにそうした流れの象徴。メリージェーンやバレエシューズなど、フェミニンなフットウェアがトレンドになっている中で、メーカー各社が仕掛けています。
FUG.
AIR MAX PHENOMENAは、1999年に登場したAIR MAX SNDRのソールユニットに、シボ革のアッパーを組み合わせ、ボリュームを与えながらフェミニンな文脈へ踏み込んでいます。ローファー型スニーカー男女共通のトレンド。僕もいろいろなメーカーのそれを持っていますが、「女性らしさ」と「スポーツ」という対極の要素を組み合わせたこのNIKEは、ウィメンズこそ似合う一足だと思いました。革靴ともスニーカーとも言い切れないハイブリッド感ですが、不思議な親しみやすさというか安心感もあります。
FUG.
どことなく「昭和の父の仕事靴」っぽいレザーの風合いや丸みのあるフォルムも好印象です。野暮ったさがモードに変換されるのも、ウィメンズならでは。AIR MAXソールなので、履き心地というかクッション性は間違いありません。1日中履いても疲れることもないでしょう。タクティカルシューズっぽい雰囲気もあるので、例えば学校の制服にこういうローファー型スニーカーをユニフォーム的に合わせる女子高生が増えたら、一過性のデザインとして終わることなく、新しいスニーカーのジャンルが確立されそう。サドルのピンバッジみたいなスウッシュにも可能性を感じます!
STYLING POINT by STAFF
フェミニンなスカートを、重厚感のあるローファー型スニーカーで引き締めたミックススタイル。
さりげなく覗くレースソックスが、シックな配色に奥行きと遊び心を演出します。
小澤 匡行
1978年生まれ、千葉県出身。大学在学中に1年間のアメリカ留学を経たのちに編集、ライター業をスタート。著作に「東京スニーカー史」(立東舎)、「1995年のエア マックス」(中央公論新社)など。