New Balance | W996
大人の落ち着いた女性を演じられる、永久定番の「996」
1988年誕生のランニングシューズ
今ではレトロスニーカーの代名詞に
ニューバランスといえば「クラシック」。そんなイメージを僕も10代からずっと持ってきました。どんなテイストの服を着ていても、足元がニューバランスだとスタイルがグッとレトロな方向に仕上がる。むしろ、そうしたい時に意識的に選ぶブランドでした。だから僕は、よりクラシックな品番が好きでした。
FUG.
この「996」はその象徴と言えるモデルです。1988年に登場した、同社の定番ともいえるランニングシューズ。サイドの「N」が大きめで、全体的に丸いんだけど細い。そんな印象です。個人的に思い出は以前にも書いたのでぜひ読んでみてください(https://store.united-arrows.co.jp/ua_columns/brand/by/feature/sneakerbox/18057?utm_source=chatgpt.com)。
そこでも書いたように、常に「996」は革靴とスニーカーの中間的な立ち位置をずっと保っています。だから所有しているカラーもよりシンプルな黒や茶色、あとはスポーティなスウェードとメッシュの組み合わせが王道ですが、僕はレザーのそれも好きだったりします。
FUG.
この「W996」は、そんなクラシックさに女性らしさを加えたシューズ。ポイントは付属するサテンのシューレースです。最近は、靴紐でスタイリングの雰囲気を変える工夫が各メーカー増えています。この白ベースはピンクだそう。だいぶ華やかで、結ぶとリボンのように見えるので、ぜひトライしてみてください。
最近のニューバランスは、ソールの主張が強く、ハイテク感のあるモデルが目立っていますが、よりアスレチックな印象を与えます。だからこそ、その逆をいくような「996」の控えめさが新鮮に映ります。クラシックで、ちょっと遊び心のある。そのくらいを大人の女性が小粋に選んでいるのが素敵ですね。今となってはソールも薄く感じるし、よりスタイルを落ち着かせたい人におすすめですよ。あ、もちろん履き心地の良さは、間違い無いです。
小澤 匡行
1978年生まれ、千葉県出身。大学在学中に1年間のアメリカ留学を経たのちに編集、ライター業をスタート。著作に「東京スニーカー史」(立東舎)、「1995年のエア マックス」(中央公論新社)など。