「スリーピーススーツ」とは?着るメリットと正しい着こなし方、おすすめのコーデ
スリーピーススーツの失敗しない着こなし方と、その魅力を解説します。ビジネスウェアのカジュアル化が進む昨今、スリーピースを着る機会は以前より減ったかもしれません。しかし、ベストを重ねるだけで装いに立体感が生まれ、ジャケットを脱いでも“きちんと見える”のがスリーピースの大きな強み。いつものスーツ姿を簡単に格上げできる、実はかなり便利なスタイルなのです。
ワンランク上の着こなしを実現するための、スリーピーススーツの正しい着方と選び方のポイントをご紹介します。
「スリーピーススーツ」とは?
「スリーピーススーツ」とは、ジャケットとパンツに加え、同じ生地で仕立てられたベストまでが揃う“三つ揃い”のスーツのことです。フォーマルな場でも活躍するため、ドレッシーなウール生地などを用いた、正統派のテーラード仕様で仕立てられることが多いのも特徴です。
「スリーピーススーツ」を着るメリット
共地のベストが加わることで装いの端正さが増し、フォーマルな印象が高まることが「スリーピーススーツ」の魅力です。ビジネスシーンでは商談やプレゼンなど、きちんと見せたい場面で頼れるのはもちろん、入社式や結婚式といったハレの日の装いとも相性抜群です。
さらに、ジャケットを脱いだときでも“きちんと感”を保てるため、デスクワーク中心の方にもおすすめな、実は使い勝手の良いスタイルです。
スリーピースでは「ベスト」のサイズ感に注意
脇周りのダボつきや着丈の長さをチェック
「スリーピーススーツ」をきれいに着るうえで鍵になるのが、ベストのフィッティングです。胸まわりや脇がダボつかず、身体に沿うようにフィットしているサイズ感が理想的。着丈も重要で、ベストの裾からシャツがのぞくような短さはNGです。
身幅にゆとりが余りすぎてないかチェック
ベストの身幅にゆとりがあって少しダボついてしまう場合は、後ろのベルトを絞って調整しましょう。ウエスト周りが苦しくならない程度に、身体にフィットさせて着こなすのがポイントです。
「ボタン」は一番下のみ外すのが基本
さらにボタンは、基本として一番下だけ外して着るのが正しい着方。留め方を間違えている方も意外と多いので、ここはぜひ意識しておきましょう。
スリーピースのおすすめのコーディネート
「発色の良いネクタイ」でパーティスタイルに
ベストが加わることで、シャツとネクタイが覗くスペースがコンパクトになる「スリーピーススーツ」は、発色の良い華やかなネクタイと好相性です。
ビビッドなカラーを取り入れても、ネクタイだけが悪目立ちしにくく、全体が品よくまとまりやすいのがポイント。結婚式などのパーティシーンでも、程よくドレスアップした着こなしを楽しめます。
「総柄ネクタイ」を上品に取り入れる
一般的なツーピーススーツだと主張が強く出やすい「総柄ネクタイ」も、「スリーピーススーツ」なら程よい存在感で取り入れやすくなります。ベストによってVゾーンがコンパクトにまとまるぶん、柄が際立ちすぎず、上品に見えやすいのがポイント。
普段は選ばないような柄タイや、少し遊びのあるシャツとのコーディネートにも、気負わず挑戦しやすくなります。
「スリーピース」があれば、スーツスタイルの“幅”が広がる
「スリーピーススーツ」が一着あるだけで、いつものジャケット&パンツのスーツスタイルにとどまらず、フォーマルな場にふさわしいドレスアップまで自然にこなせるようになります。ベストが加わることで装いに立体感が生まれ、胸元がきゅっと整うぶん、発色の良いネクタイで華やかさを足したり、総柄のネクタイや柄シャツなど、普段は少し躊躇しがちなアイテムにも挑戦しやすいのが魅力。
きちんと見せたい日にも、遊び心を効かせたい日にも頼れる相棒として、「スリーピーススーツ」をワードローブに迎えてみてはいかがでしょうか。
橋本慎司
フリーエディター
1989年生まれ、沖縄県出身。ドレスファッション雑誌『MEN’S EX』の編集部を経たのちフリーランスとして独立。ビジネススーツやオン・オフのジャケットスタイルなどを紹介する誌面やWEB記事を手がける。1950〜60年代米国のアイビーファッションを好み、学生時代よりスーツをビスポークオーダーし愛用する。