4月におすすめなメンズスーツの着こなしは?“春らしさ”を上手に取り入れるコツ
4月にメンズスーツをおしゃれに着こなすコツを解説します。桜が咲き始め、すっかり暖かくなって気持ちも軽やかになる4月。だからこそ、衣替えをせずに冬のスーツのままだと、どこか冴えない印象になりがちです。特に東京の4月は、朝夕はまだ肌寒い一方で日中は暖かく、体感の差に合わせた装いが悩みどころ。さらに入学式や入社式など行事も多い季節なので、きちんと感も欠かせません。春らしい季節感をさりげなく打ち出しつつ、快適に過ごすための4月のスーツスタイルのコツを解説します。
「きちんと感」と「春らしさ」の両立がポイント
学生の方は入学式、社会人の方は入社式などの式典、小さなお子さんがいる方は入園式など、4月の序盤はきちんとしたフォーマルなスーツスタイルが求められる機会が多いのではないでしょうか。たとえ社内行事がなくても、取引先への挨拶や新年度の顔合わせなど、装いの“印象”が大切になるシーンは意外と多いものです。
そんな4月のベースになるのは、テーラードスーツをタイドアップで整えた「きちんと感」のある着こなし。そこに、軽やかでポジティブな印象を添える「春らしさ」をどう足すか。そのバランス感が、4月らしいスーツスタイルを作る鍵になります。
スーツを「ライトトーン」へと衣替え
4月らしさを手軽に打ち出すなら、まずはスーツの色味を「ライトトーン」へ切り替えるのがおすすめです。冬のダークネイビーやチャコールグレーは端正な反面、季節が進むと少し重たく見えることも。そこで、ベーシックカラーのスーツでもライトトーンを選ぶだけで、印象はぐっと軽快になります。
普段は濃紺スーツが多い方も、写真のようにライトネイビーへ変えるだけで、春らしい爽やかさを自然にまとえます。
端正で重厚感のあるグレイッシュなスーツも、ライトグレーの色味にするだけで印象はぐっと軽やかに。落ち着きは保ちながら、軽快なムードを演出できます。
よりおしゃれさを狙うなら、ライトブラウンのスーツもおすすめです。ベーシックカラーほど堅く見えず、春らしい柔らかな空気感をまとえるのが魅力。
「ライトカラー」のネクタイを取り入れる
春らしさを最も簡単に打ち出せるのは、ネクタイの色を工夫することです。ライトカラーやペールトーンなど、春のやさしい光と相性のよいマイルドな色味を選ぶだけで、Vゾーンがぱっと明るくなり、いつものスーツも季節感のある印象に。
スーツが手持ちのダークトーンのものであっても、ネクタイで明るさを足せば重たく見えにくく、きちんと感を保ったまま“春仕様”へとアップデートできます。
「カラーシャツ」を活用する
ネクタイだけでなく、カラーシャツを取り入れるのも有効です。Vゾーンが明るくなることで顔まわりが快活な印象になり、4月らしいフレッシュさを演出できます。
さらに、カラーネクタイを合わせるときにも効果的。シャツに淡い色味を挟むことで、スーツとネクタイのコントラストが強くなりすぎるのを防ぎ、色を自然になじませてくれます。
また、ビジカジのようなノータイの着こなしでもカラーシャツは効果的です。ネクタイがないぶん生まれがちな物足りなさを補い、ただネクタイを外しただけの“冴えない印象”になるのを防いでくれます。Vゾーンにさりげなく色が入るだけで、装いがきゅっと整って見えます。
「スプリングコート」は朝夕の寒暖差に効果的
東京のような都心は、日中が暖かいぶん、朝夕の冷え込みとの寒暖差に悩むこともあるのでは? そんなときに頼れるのがスプリングコート。
ナイロンなど軽やかな素材のコートなら、朝夕の肌寒さにちょうどよく、冬の重たいコートほどかさばらないのも魅力です。出勤や帰宅時にさっと羽織れて、4月特有の寒暖差にもスマートに対応できます。
「スリーピーススーツ」に挑戦する
コートを着るほどではないけれど、ほんのりと肌寒い。そんな日には、スーツと共地のベストを取り入れたスリーピースが活躍します。ベストが一枚加わるだけであたたかくすることができ、オフィスでジャケットを脱いでも様になるのがうれしいところ。
入社式のような式典でも、よりフォーマルな印象を演出できるのも頼もしいポイントです。
新年度は冬の延長を卒業、スーツも春仕様へ
4月の東京のスーツスタイルは、ただ薄着にするのではなく、季節のムードに合わせて印象を整えることが大切。新年度の始まりは、きちんと感が求められる一方で、装いには春らしい軽快さや前向きな空気感も欲しくなるもの。だからこそ、冬の装いの延長ではなく、色使いで“明るさや軽やかさ”を足し、気温差には羽織りやレイヤードでスマートに対応するのがポイントです。
新年度の春の始まりにふさわしい、清潔感と爽やかさのあるスーツスタイルで、気持ちよく4月をスタートさせてください。
橋本慎司
フリーエディター
1989年生まれ、沖縄県出身。ドレスファッション雑誌『MEN’S EX』の編集部を経たのちフリーランスとして独立。ビジネススーツやオン・オフのジャケットスタイルなどを紹介する誌面やWEB記事を手がける。1950〜60年代米国のアイビーファッションを好み、学生時代よりスーツをビスポークオーダーし愛用する。