スーツに合う腕時計の選び方|基本的なマナーと、シーン別のスーツと腕時計の合わせ方
スーツに合わせる腕時計の選び方のコツをご紹介します。ジャケットや靴を整えても、目線が集まりやすい“手元”の時計が悪目立ちしてしまうと、全体がちぐはぐに見えることも…。だからこそ腕時計は、ただ好みで選ぶのではなく、スーツやシーンとの相性を意識したいところ。ビジネスでは控えめで品よく、ビジカジや休日はほどよい抜け感を。サイズ感や素材感、避けたいポイント、スーツとのおすすめの組み合わせまで、スーツ×腕時計のコーデのコツをまとめました。
腕時計にも「フォーマル度」がある
多彩なデザインがある腕時計ですが、実は時計そのものにも“フォーマル度”の違いがあります。スーツの着こなしや着用シーンに合わせて、腕時計のきちんと感も揃えるのが正解。
ここからは、手元が浮かないために押さえておきたい「フォーマル度の見極め方」をご案内します。
正装やフォーマルスーツには「ドレスウォッチ」を
ドレッシーなウールのスーツをきっちりタイドアップしたフォーマルなスタイル。
銀行員の方や、取引先と顔を合わせる機会が多い営業職など、きちんとした装いが求められるシーンでは、シンプルなデザインで薄型ケース、レザーベルトを備えた「ドレスウォッチ」を合わせるのが基本です。
社内行事や結婚式のような式典にもなじみ、タキシードにも合わせやすい最もドレッシーな一本。
靴でいえばストレートチップのような位置づけで、まずはこれ一本があるとフォーマルな場では困りません。
華やかなパーティスタイルには「ジュエリーウォッチ」を
ジュエリーブランドが手がけるような、華奢でフォルムが個性的、ローマ数字のダイアルにゴールドケース、レザーベルトを合わせた「ジュエリーウォッチ」は、ドレスアップしたスーツスタイルを一層華やかに彩ってくれます。
パーティや会食など、いつもより装いを格上げしたいシーンで取り入れると、手元によりエレガントな印象を与えてくれます。
普段のビジネススタイルは「スポーツドレスウォッチ」を
一方で、ビジネスから休日まで幅広く使いたいなら、時計もデイリーユースに向くタイプを選ぶのがおすすめです。
シンプルでコンパクトなデザインにステンレスブレスを合わせた「スポーツドレスウォッチ」は、そんなスタイルにぴったり。スーツのきちんと感を損なわず、オフのきれいめカジュアルにもなじむ汎用性の高さが魅力で、一本持っておくと出番の多い相棒になります。
ノータイのビジカジスタイルには「スポーツウォッチ」を
柄シャツなどでカジュアルに着崩したスーツスタイルに、フォーマルな時計を合わせるとミスマッチになることもあります。そんなときは、クロノグラフのようなミリタリーウォッチや、ダイバーズウォッチといった「スポーツウォッチ」を選ぶのがおすすめです。
また同じスポーツ系でも、ベルト素材で印象は変わります。レザーベルトならややドレッシーに、ステンレスブレスならよりカジュアル寄りに見える傾向があります。自分の着こなしの“ドレス度”を正しく捉えたうえで、時計もバランスよく選びましょう。
イージースーツのラフな着こなしには「カジュアルウォッチ」を
ストレッチ性のある化繊素材などを用いたイージースーツにスニーカーを合わせたスタイルは、オンオフで着られることもあり近年人気が高まっています。そんな軽快なスーツスタイルには、手元も同じテンションでカジュアルに。オフで合わせるデジタルウォッチのような「カジュアルウォッチ」も、このタイプのスーツなら自然にまとまります。休日のカジュアルなスーツスタイルとしてもおすすめです。
スーツと時計は「フォーマル度」を揃えるのが正解
スーツに合う腕時計選びで大切なのは、好みよりも実は“バランス”です。自分がどんなスーツの着方をしているのか、そしてその日どんなシーンで着るのかを理解し、それと同程度のフォーマル度の時計を選ぶことがポイント。フォーマルなスーツにカジュアルすぎる時計を合わせたり、逆にイージースーツのような軽快な装いにドレス度の高い時計を合わせたりすると、手元だけが浮いてチグハグに見えてしまいます。主役はあくまでスーツ。時計は“手元の仕上げ”として、装いにマッチする一本を選びましょう。
橋本慎司
フリーエディター
1989年生まれ、沖縄県出身。ドレスファッション雑誌『MEN’S EX』の編集部を経たのちフリーランスとして独立。ビジネススーツやオン・オフのジャケットスタイルなどを紹介する誌面やWEB記事を手がける。1950〜60年代米国のアイビーファッションを好み、学生時代よりスーツをビスポークオーダーし愛用する。