アディダス オリジナルス|サンバ OG

グリーンがヘルシーなサンバは、品のいいスクールスタイルで

カルチャーとファッションを
結びつけた薄底シューズ

アディダスというと、スタンスミスのように白とグリーンの配色をイメージしますが、レトロなフットボールシューズがベースにある「サンバ」は、黒と白の組み合わせを連想する方も多いはず。だからこの「サンバ」は、トーンの異なる二色のグリーンが新鮮に感じつつ、アディダスらしいなと思いました。

FUG.

テラスシューズと呼ばれる薄底スニーカーは、ここ数年のキーアイテムです。「サンバ」を皮切りに、バリエーションも増えています。この配色を見ると、レトロな世界観が表現されているし、よりアクティブというか、ヘルシーな印象も受けます。

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テラスシューズは、フットボールをプレイするためのシューズと認識している人が多いと思いますが、その言葉の語源は、試合観戦するフーリガンなどの足元に選ばれたことにあります。だから「サンバ」は、ブロークコア(スポーツユニフォームやシューズを取り入れたファッション)に留まらず、UKカルチャーやスポーツの要素を取り入れた着こなしなら広く馴染むのではないかと。また、ウィメンズを中心に、テーラードジャケットのトレンドとリンクして火がついた「サンバ」は、フォーマルなスタイリングとも相性がいい。スラックスやセットアップといった、やや細身のトラウザーズをかぶせるようなイメージで履くのが良さそう。服に寄り添えるスニーカーだと思います。アイビーやプレッピーとか品のいいスクールスタイルに合わせれば、今っぽいムードを楽しめるのではないでしょうか。

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小澤 匡行
1978年生まれ、千葉県出身。大学在学中に1年間のアメリカ留学を経たのちに編集、ライター業をスタート。著作に「東京スニーカー史」(立東舎)、「1995年のエア マックス」(中央公論新社)など。

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