プーマ|スピードキャット OG BYSP

「欧州でレーシングカルチャーが注目されていて、プーマが盛り上がってます」

流れるようなシルエットはプーマの強み
履きたい欲を高める上品な別注カラー

F1のレーシングシューズを元にした「スピードキャット」が初登場したのは1999年。初めて見た時の感想は、“ヨーロッパの香りがするデザイン”という曖昧なもの。でも、その頃の僕は「クライド」や「スウェード」などのストリートカルチャーと結びついたプーマを追っていたので、正直、ご縁が薄かったんです。

FUG.

先日パリを訪れたとき、プーマのストアでは「スピードキャット」がフォーカスされていて、街中でも履いている若者をたくさん目にしました。低重心でスピード感あふれる流線型のフォルムが、今のトレンドに合っているからでしょう。とくに最近のプーマは、長年取り組んでいるF1部門のクリエイティブディレクターに、アーティストのエイサップ・ロッキーが就任したこともあり、ブラックカルチャーとの結びつきが強くなった。プーマが得意とする分野に、ファッションのトレンドや影響力のあるアーティストが結びついている。異なるカルチャーのミックス感が、今の時代らしい気がします。

FUG.

そんな「スピードキャット」を、ビューティー&ユースではブラウンで別注しています。今のムードをくみ取りながら、クラシックな雰囲気を持たせている。履き心地が独特でコーディネート欲に駆られるデザインですが、履きこなしに関しては僕もまだまだ素人。ビューティー&ユースらしいスタイリング提案を楽しみに待ちたいなと思います。

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小澤 匡行
1978年生まれ、千葉県出身。大学在学中に1年間のアメリカ留学を経たのちに編集、ライター業をスタート。著作に「東京スニーカー史」(立東舎)、「1995年のエア マックス」(中央公論新社)など。

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