オン|クラウド 6 WP

「少しずつアップデートしている<オン>のポジティブなもの作りが、前向きな感じがしていい。」

価値観を更新してくれたオン
快適に進む感覚を楽しんで

初めてオンを履いたのは、たしか2019年頃でした。最初は、ソールが個性的で自分の服に合わせるイメージが湧かなかったんです。でも、取材とウェアリングテストを兼ねて、ヨーロッパ出張に持っていったところ大活躍。街歩きでもずっと快適だし、ランニングでもしっかり機能する。見た目のインパクトも履くと収まりが良かった。自分のシューズ観を更新してくれたのがオンでした。

FUG.

歴史の長いスポーツブランドを見ていると、相変わらずアーカイブを活かしたレトロなデザインが主流になっています。一方で、設立が2010年と歴史の浅いオンは、シリーズをブラッシュアップして、自分たちの強みを育てている。オンの定番である「クラウド」は、歴代モデルの変化も微差かもしれませんが、それってiPhoneのようなイノベーションだと思うんです。iPhone15から16にモデルチェンジするようなスピード感でアップデートを重ねていく。そこに、他のブランドと違う、ITっぽいムードを感じます。

FUG.

そんな「クラウド」から、最新作の「クラウド 6 WP」が2月に発売されました。新しいソックライナーのおかげで、足入れがさらにスムーズになり、防水設計もされている。日常使いに重宝するデザインだなと感じました。街中でもオンを履いている人を本当によく見かけます。履き心地だけでなく、イノベーションを含めて、“オンが前へ進んでいる感覚”に、共感する人が増えているからではないでしょうか。オンのシューズには前向きなムードが宿っている気がします。

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小澤 匡行
1978年生まれ、千葉県出身。大学在学中に1年間のアメリカ留学を経たのちに編集、ライター業をスタート。著作に「東京スニーカー史」(立東舎)、「1995年のエア マックス」(中央公論新社)など。

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