ニューバランス|GLR U370

いい大人になると’80年代のレトロなニューバランスが欲しくなる

クラシックな顔と今っぽさをミックス
ハイブリッドのU370は控えめな佇まい

今のニューバランスって、990番台や2002のような2000年代的というか、テックな雰囲気を持ったモデルがブランドを象徴していると思います。でも自分にとってニューバランスといえば、70〜80年代のクラシックな顔つきのイメージもあるんです。中学生の頃に初めて履いた320とか、渋カジの魅力を知ってずっと憧れていた1300だったり。あの年代ならではの、フォルムはシンプルで、ロゴだけが主張するシンプルなデザインがなんか大人っぽく見えたんですよね。

FUG.

そういう目線で見ると、green label relaxing が別注した「U370」も自分の好きな感覚にすっと馴染むデザインです。スタイリングに合わせやすいシルエットだし、ソールに少し厚みを持たせていたり、今っぽさをうまくミックスしているから、世代を問わず取り入れやすいなと。街でも履いてる人をよく見かけるし、特にウィメンズの着用率が高い印象があります。

FUG.

900番台よりもアッパーがシンプルなので、オフィススタイルにも溶け込むデザイン。メンズならジャケパンと合わせても良いのではないかと。何よりNロゴが立体的じゃなくて、アッパーに圧着されているというか、巻きついているようで、ロゴというよりもデザインの一部として自然に収まっている。控えめな佇まいに、ニューバランスらしさを感じることができる品番です。

▶紹介したスニーカーを詳しく見る

小澤 匡行
1978年生まれ、千葉県出身。大学在学中に1年間のアメリカ留学を経たのちに編集、ライター業をスタート。著作に「東京スニーカー史」(立東舎)、「1995年のエア マックス」(中央公論新社)など。

10 件