アディダス オリジナルス|スタンスミス GORE-TEX
防水だからといって、雨の日用と思い込まなくてもいい。
雨の日に留めたくない上質な一足
GORE-TEX®を日々の定番に
定番モデルにGORE-TEX®を載せる流れが加速したのは、2010年代中頃からだったと記憶しています。特に印象的だったのが、この「スタンスミス GORE-TEX」。防水性や透湿性に優れるGORE-TEX®を内蔵しているから、雨の日でも足元はドライで快適。その一方で、アッパーが厚くなって、フィットに違和感を感じることもあったのですが、これはオリジナルの外観がキープされているデザインが新鮮でした。
FUG.

GORE-TEX®のスニーカーって、雨の日にだけ選ぶイメージがあると思うんです。けれど、雨の日以外でもGORE-TEX®のブルゾンを何気なく羽織りますよね?だったら、スニーカーも日常の選択肢に入れていいのではないかなと。見た目や履き心地も、通常の「スタンスミス」と変わらないし、天候を気にせずに楽しめるから一石二鳥ですよね。
FUG.

デザインも光沢のあるアッパーに、深みのあるグリーンとゴールドが差し色として効いていて上品な印象です。<アディダス オリジナルス>には、「スタンスミス LUX」というラグジュアリーなシリーズがありますが、それに近い雰囲気を感じます。でも価格は抑えられている。そもそもGORE-TEX®でこの金額帯というところが魅力的だし、仕上がりもハイエンド。これまでいろいろなスタンスミスを履きつぶしてきた人ほど、次の一足として気軽に選んでほしいなと思います。


小澤 匡行
1978年生まれ、千葉県出身。大学在学中に1年間のアメリカ留学を経たのちに編集、ライター業をスタート。著作に「東京スニーカー史」(立東舎)、「1995年のエア マックス」(中央公論新社)など。
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