ニューバランス|U991DL2

ニューバランスの990番台は、英国メイドの「991」派です。

品の良さに今のムードを重ねた
UA限定のイングランド製NB

<ニューバランス>の990番台は、1982年の990を皮切りに、現在まで進化を続けているシリーズ。ブランドらしいグレーを主張した配色や、2012年に登場した990v3をきっかけとして、プレステージと呼ばれるハイエンドな1000番台以上に、ここ数年のブランドを象徴している人気品番です。ブランドとのコラボレーションも多く、ファッションと親和性が高いところも評価される理由ではないかと。

FUG.

その中でも、2001年に誕生した991のアップデート版として、2023年から展開されている991v2が好きです。新しいバージョンでは、クッショニングに優れるABZORBに、反発弾性を備えたFuelCellが組み合わさり、履き心地が良くなっている。前提として、思い入れのあるイングランド製ならではの洗練されたフォルムに品の良さを感じます。992や993は、ボリュームを求めるファッションのトレンドとともに人気が出ましたが、991はUKメイドらしい品格があって、ドレスのソックスでも履けるし、スポーツソックスとも合う。昔から991が僕の軸です。

FUG.

今回ピックアップしたのは、国内ではユナイテッドアローズのエクスクルーシブで展開される「U990DL2」。ベージュにグリーンという、自然を連想させる落ち着いた配色と、トレンド感のある淡いパープルを合わせたデザインに、僕はヨーロッパっぽいセンスを感じました。色を揃えたスタイリングにはもちろん、シューズを際立たせたい時でも悪目立ちしない。全身でトレンドを表現するのがファッションなら、足元で主張するのがスニーカーカルチャー。そのどちらも楽しめるデザインだと思います。

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小澤 匡行
1978年生まれ、千葉県出身。大学在学中に1年間のアメリカ留学を経たのちに編集、ライター業をスタート。著作に「東京スニーカー史」(立東舎)、「1995年のエア マックス」(中央公論新社)など。

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