ニューバランス|U1500VNV
フリンビー工場で買った思い出のカラーリングが、この「1500」に感じます。
1000番台で唯一のUK製は
品のあるフォルムが新鮮だった
「1300」から始まった<ニューバランス>の1000番台は、最新技術を落とし込んだ、プレステージと呼ばれるハイエンドライン。素材や生産国にもこだわっていて、値段もそれなりなので、昔から憧れのシリーズでした。中でも「1500」は、<ニューバランス>がアメカジと相性の良いブランドだと思っていた時に、それだけじゃないと気付かされたきっかけの品番。その理由の一つは、1000番台で唯一のUK製だったこと。フォルムがUSA製よりもシャープで、Nのロゴが立体ではなく、小ぶりな刺繍だったりと、洗練された雰囲気を感じたことにあります。
FUG.

ピックアップしたこの「1500」は、まずカラーリングに惹かれました。昔、UK製の<ニューバランス>を生産しているイギリスのフリンビー工場へ訪れた時に、「577」というモデルを記念に買って帰りました。そのカラーブロックと、この「1500」の色合いがそっくりなんです。「577」は、USA製の「576」の後継ということもあり、アメリカっぽさとUKらしい上品さのミックス感が好きで、よく履いていたことを思い出しました。
FUG.

ちなみに、僕が初めて「1500」を買った場所は<ユナイテッド アローズ>のブルーレーベル。2001年頃だったかな。ピッグスキンスエードのデザインを購入したのが最初で、両者の別注も買ったりと、「1500=UA」というイメージがあります。憧れだった「1500」を手にしたことで、スニーカーの性格は、生産国で大きく変わるということを教わりました。これはファッションすべてに言えることですが、アイテムの持つ背景にこだわる姿勢は、これからも大切にしたいなと思います。


小澤 匡行
1978年生まれ、千葉県出身。大学在学中に1年間のアメリカ留学を経たのちに編集、ライター業をスタート。著作に「東京スニーカー史」(立東舎)、「1995年のエア マックス」(中央公論新社)など。