<オン>の「ザ ロジャー アドバンテージ」はソリッドの中にあるちょっとの癖を楽しめます

オン|ザ ロジャー アドバンテージ

ミニマルに見えて、そうではない
大人が選びたいコートシューズ

<オン>がこれほどまで流行している理由は、独自のテクノロジーであるクラウドテックの履き心地が評価されたことにあります。ただ、それだけではこれほどのムーブメントにはならなかったはず。僕は最初、凹凸のある斬新なソールを普段履きするアイデアが浮かばず、<オン>をトライできずにいました。でもユナイテッドアローズのようなセレクトショップで取り扱いが始まって、ファッションとして認知された。それによって新しい魅力が広まったことは大きかったと思います。

FUG.

2019年にロジャー・フェデラーが経営に参画したことは、スポーツ(テニス)業界だけでなく、カジュアルなシーンにも影響を与えたと僕は思っています。フェデラーと<オン>が共同開発したスニーカー「THE ROGER」コレクションは、どれもソールがフラット気味なコートシューズ。初めて履いたのは5年くらい前ですが、どこか癖のあるシンプルさに親しみを覚えました。「スタンスミス」や「エア フォース 1」のようなスニーカーのアイコンとして誰もが知るモデルと同じような感覚で履くことができます。

FUG.

今回紹介する「ロジャー アドバンテージ」も、一見するとミニマルを極めたデザインに見えますが、ソールにクラウドテックを使うなど、随所に<オン>らしさを感じます。今まで「クラウド」シリーズを履くことが多かった人にとって、新しい<オン>の選択肢になるといいです。オフィスカジュアルのセットアップとも相性が良いし、Tシャツにショーツのような夏の装いでも、品よくまとまります。

▶紹介したスニーカーを詳しく見る



コーディネートにおすすめのアイテム


▶動きやすいスポーティなセットアップ
▶肌触りのいいウールTシャツ
▶ワイドシルエットのショートパンツ

小澤 匡行
1978年生まれ、千葉県出身。大学在学中に1年間のアメリカ留学を経たのちに編集、ライター業をスタート。著作に「東京スニーカー史」(立東舎)、「1995年のエア マックス」(中央公論新社)など。

12 件