PUMA|ARIZONA
“知らないプーマ”の復刻は先入観がないので、今の空気で履きやすい。
カタログ未掲載だった幻のモデル
GLR別注はレザーでアップデート
正直に言うと、<PUMA>の「ARIZONA」についてほとんど予備知識はありません。それもそのはず。そもそも当時のカタログにも載っていなかった幻のモデルであることが分かりました。<PUMA>は、オリジナルではご縁がなかったヴィンテージを復刻させることがけっこう多い。それは70年代や80年代に隠れた名作を多く生み出したからだと思います。その情報が少ない故のミステリアスな部分が面白かったりするのかもしれません。
FUG.
70年代のトレーニングシューズって、ここでも以前紹介した「BRAZIL」しかり、木型が細くてシャープなモデルが多い中、「ARIZONA」は丸っこいフォルムが新鮮で、柔らかいスタイルに馴染みそうだなと思いました。それは僕が好きな「KING」や「EASY RIDER」っぽいし、トレンドの「MOSTRO」や「SPEEDCAT」にも通じるところもあって、今の空気感でコーディネートしやすい。
FUG.
メッシュの割合が多いとスポーティに見えますが、<green label relaxing>の別注では、シュータンがレザーにアップデートされています。革の質感があると一気にクラシカルで高級感が高まるので、ベージュのステンカラーコートやチノパンツなどと品よく合わせてみたいです。ブラウンとベージュのコンビネーションは今っぽくて合わせやすいし、ユニセックスで楽しめるカラーではないでしょうか。レディースサイズも展開されているので、ぜひ女性にも手に取ってほしいですね。
コーディネートにおすすめのアイテム
▶ベージュのステンカラーコート(ウィメンズ)
▶オーセンティックなチノパンツ(メンズ)
小澤 匡行
1978年生まれ、千葉県出身。大学在学中に1年間のアメリカ留学を経たのちに編集、ライター業をスタート。著作に「東京スニーカー史」(立東舎)、「1995年のエア マックス」(中央公論新社)など。