New Balance|U740BY2
「740」の落ち着いたテック感が、今の<New Balance>人気を支えています。
ブランドの今を映すハイブリッド
大人が品よく履ける別注カラー
<New Balance>の「740」は、2000年代のトレーニングシューズに、アップデートを加えたモデル。ウィメンズ人気が高い「530」と同じソールを用いて、Y2Kっぽさと今欲しい雰囲気がうまくハイブリッドされています。今の<New Balance>の躍進を支えるのは、「992」や「993」のような、昔から人気のヘリテージ品番と、「MR2002」や「1906」のような、近年のトレンドから生まれたテック系デザインの二本柱です。「740」は後者寄りではあるものの、わりとヘリテージの雰囲気も感じます。ミニマルな表情でファッション的に使いやすいし、値段もお手頃だから、時代の空気感を取り入れたい時にぴったりだと思います。
FUG.
上から覗くと「992」のようなつま先の切り替えがある一方で、サイドから見ると「1906」っぽいスピード感のあるパーツ配置で、面白いバランスで作られているデザインだなと思います。ヘリテージっぽさもあれば、テック系の雰囲気もあるので、いろいろな服と合わせてみると、振り幅の広さを実感できるのではないかと。
FUG.
<BEAUTY&YOUTH>が別注した今作は、チャコールとブラウンの組み合わせが、意外とインラインでは見かけないファッション視点の色合いをテクニカルな素材に落とし込んでいて、新鮮味を感じました。僕も最近はチャコールのニットポロに茶色いスラックスを穿いたりするので、今の気分に合っています。「2002」のようにレイヤー感のあるテックなデザインも好きですが、ちょっと足元が主張しすぎる時もあるので、この配色とデザインなら大人でも履きやすいなと思いました。
コーディネートにおすすめのアイテム
▶長袖のニットポロシャツ
▶ブラウンのスラックス
小澤 匡行
1978年生まれ、千葉県出身。大学在学中に1年間のアメリカ留学を経たのちに編集、ライター業をスタート。著作に「東京スニーカー史」(立東舎)、「1995年のエア マックス」(中央公論新社)など。