知ってほしいブランドについて
ファッションライターが語る連載コラム

ニュートラルワークス.|忙しい現代人とウェルネスライフをつなぐ服

    知ってほしいブランドについてファッションライターが語る連載コラム

    2026.04.27

    ニュートラルワークス.|忙しい現代人とウェルネスライフをつなぐ服

    文:いくら直幸

    ファッションとスポーツウェアの境界が曖昧になり、アクティブなアイテムを日常のスタイルに取り入れるのは今や当たり前に。さらに心身の健康意識の高まりとも呼応して、着実に支持を広げている<ニュートラルワークス.(NEUTRALWORKS.)>。自らを “ コンディショニングブランド ” と称す、そのプロフィールを解説します。

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    アスリートのためのノウハウを日常に

    まず<ニュートラルワークス.>を語るうえで欠かせないのが、運営母体となるゴールドウイン社の存在です。同社はアウトドア界の王者たるザ・ノース・フェイスを筆頭に、マリンウェアの老舗であるヘリーハンセン、ラグビーのカンタベリー、水泳のスピード、そしてスキーで知られるゴールドウインなど、各競技の有力ブランドを多く展開する日本屈指のスポーツアパレル企業。そんな大手メーカーが総力を結集して2016年にスタートさせたアスレチック系セレクト店が<ニュートラルワークス.>であり、当初はショップのオリジナル商品として出発しました。

    国内外のトップアスリートを支え、いわば “ 勝つための服 ” のスペシャリストであるゴールドウイン社。しかし<ニュートラルワークス.>が目指すゴールは、勝利や記録を競うことではありません。人間がもつ本来のポテンシャルを発揮できるよう心身をニュートラルに整え、いつでも動き出せる準備万全なコンディションをキープすること。ひいては、より豊かでウェルネスなライフスタイルを叶えることを目的としています。

    軽量かつストレッチ性のあるマットな布帛(織物)生地を用いた「カイヨセ」シリーズのセットアップは、タウンユースはもちろん、ちょっとしたスポーツウェアとしても。

    その実現には適度にカラダを動かし、適度にカラダを休めることが基本となり、先に挙げたようなスポーツアパレルで鍛えたノウハウを惜しみなく注ぎ込み、加えて健康医学や睡眠マネジメントの観点も取り入れたプロダクトを提案。言うなれば、日々のパフォーマンスを底上げするデバイスとして洋服を捉えているのが大きな特徴です。

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    4つのカテゴリーで24時間サポート

    既出のとおり、そのアイテムにはプロユースのブランドで培った高度な技術と豊かな経験が存分に活かされており、どれも機能性に優れたワードローブばかり。ただし本格的な競技向けというよりは、あくまでエンジョイスポーツやデイリーウェアとして落とし込まれているのが面白いところ。またユニークなのは、動く・働く・休むといった生活のシチュエーションに合わせて、「ムーブ」「ワーク」「スリープ」「エヌスキン」といった4つのカテゴリーのもとにコレクションを区分けしている点です。

    肌触りソフトな天竺生地を使った「ハエ」シリーズのロングスリーブTシャツ。繊維の表面を弱酸性に保つ加工により、汗をかいても気になるニオイの発生を抑えてくれる。

    最初の「ムーブ」は、運動に必要な機能を備えたアクティブウェアのカテゴリーになります。スポーツを通して活動をより楽しく自由に軽快に、そして人間がもつ本来の力を引き出すためのコレクション。

    続いて「ワーク」は、生活の多くを占める仕事のためのアイテム。ビジネスパーソンに求められる清潔感やキチンと感を大切にしながら、スマートで快適に働けるシャツやスウェット、セットアップなどが用意されており、オフィスカジュアルに最適な品々が揃います。

    「スリープ」は、休息もトレーニングの一部というアスリートの考えに基づいた、睡眠やリラックスタイムに向けたコレクション。コンディショニングやリカバリーに特化したパジャマや寝具がラインナップされています。

    そして「エヌスキン」は、NSKIN=Next SKIN(第2の皮膚)やNew SKIN(新しい肌)の意味が込められたアンダーウェアのコレクション。暑さ・寒さ、汗や皮脂から守るだけでなく、コンディショニングにも着目。宇宙下着のテクノロジーを応用してJAXAと共同開発した強力スピード消臭素材や、先進マテリアルメーカーによる抗菌・防臭消臭・防汚素材を採用するなど、肌を健やかな状態に保つ役割を担います。

    先出したロングスリーブTシャツの半袖タイプ。柔らかな生地や抗菌防臭、フロント右側のワンポイントロゴ、ボックスシルエットも共通で、肌が透けにくいのも嬉しい。

    いずれのアイテムも、デザインは極めてミニマルでクリーン。さまざまな洋服と合わせやすく、着回しが利きます。それでいてトレンドも程よく取り入れられており、洗練された都会的なコーディネートを楽しめるのがファッションシーンで人気を高めている理由。さらに、アンダーウェアを除くほとんどがユニセックス対応なので、パートナーとシェア使いしているユーザーも少なくないようです。

    また、心身と密接な関係にある地球環境に配慮したモノ作りもブランドが注力しているポイントです。環境負荷を低減させたグリーンマテリアルを積極的に採用するほか、寿命を迎えた漁網をアップサイクルした再生ナイロン、廃棄されるバナナの茎を原料としたファブリック、ビールのモルト粕で染色したアイテムなど、サステナブルへの取り組みを推進。何より、時代に左右されることも飽きることもなく、長きにわたって付き合えるシンプル&ベーシックなデザインを徹底しているのも、そうした活動の一環と言えるでしょう。

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    「モノ」の先にある「コト」の提供

    <ニュートラルワークス.>が一般的なアパレルブランドと異なるのは、「モノ」だけでなく「コト」も提供している点にあります。その代表例が、一部の直営店で実施されているコンディショニングサービスです。

    プロダクトでカラダの外側を整えるだけでなく、トップアスリートも利用するコンディショニング施設を手掛けるRボディ社が監修したパーソナルメニューや、最新テクノロジーを用いた身体分析によってカラダの内側からも整える。こうして商品と体験がセットになっているからこそ、彼らのメッセージには強い説得力があるのです。

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    ニュートラルという新しい贅沢

    かつての時代とは違い、外見を着飾ることだけがオシャレではなくなった昨今。なにげない日々の生活や仕事を充実させ、カラダもココロもヘルシーに過ごすことまで含めてファッションであることに皆が気付き始め、人々の関心事になっています。

    そうした今、洋服の価値をどこに見出すか。デザインやシルエットのよし悪しはもちろん、そのアイテムが自分をどう豊かに変えてくれるか、といった目には映らないところまで大切にしてモノを選ぶ方が増えているように感じます。たとえば、ありとあらゆるブランドが機能性に富んだウェアを打ち出し、軒並み好調という事実はそれを物語るひとつではないでしょうか。

    ランやトレーニング、サウナなどにも欠かせないフェイスタオル。肌触りがよく吸水性に優れ、それでいて丈夫で毛抜けや色褪せも少ないなど、高品質な今治タオル謹製。

    遊びも仕事も暮らしもフラットに、すべてを最高のコンディションで楽しみたい。けれど忙しない毎日に追われる我々にとって、心身をニュートラルに保つのは意外と難しく、なかなか手に入れられない一番の贅沢でもあります。そんな現代のラグジュアリーを、スポーツウェア由来のアプローチでサポートしてくれるのが<ニュートラルワークス.>なのです。

    ( Winter Profile )

    ファッションライター

    いくら直幸

    人気アパレルメーカーのPRを経て、1990~2000年代に絶大な影響力を誇ったストリートファッション誌『Boon』の編集者に。現在はメンズ雑誌&ウェブマガジンをはじめ、有名ブランドや大手セレクトショップのオウンドメディアにも寄稿。近年はYouTube番組への出演、テレビ番組のコーディネート対決コーナーで審査員を務めるなど活動の幅を広げている。

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