
シオタのデニムは普通に見えて普通じゃない。だから選ばれる、愛される
2023.07.24
知ってほしいブランドについてファッションライターが語る連載コラム

2026.04.27
2014年にデニムを中心としたラインナップでブランドをスタートした<アッパーハイツ(upper hights)>。オーセンティックなデザインながら、普段のスタイルを洗練された印象へとアップデートしてくれる名品デニムの秘密を探ります。
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<アッパーハイツ>は、<RED CARD TOKYO>や<Healthy DENIM>など実力あるデニムレーベルを複数手掛ける株式会社ゲストリストから生まれたブランドです。<アッパーハイツ>が掲げるのは、デニムを「洗練された日常着」として再定義するというコンセプト。ブランド名は「upper=上のほうの、上級の」と「hights=名付けられた」を組み合わせた造語で、着ることで自分の佇まいを少しだけ意識し直してみたくなる──そういう服でありたいという思いが込められています。
コレクションの軸にあるのは、5つの“S”。「SIMPLE」「SMART」「STYLISH」「SOPHISTICATED」「SURPRISE」。とりわけブランドが大切にしているのは最後のSURPRISEで、シンプルのなかに驚きがなければコレクションは生まれない、というのが<アッパーハイツ>のモットーなのです。
100年以上ワークウェアとして存在してきたデニムを、あくまで日常の延長線上にある洗練されたものへと書き換えていく。ブランドが掲げる「Buy less, buy better」というフィロソフィーは、流行を追って買い替えるのではなく、本当に気に入った一本を長く穿き続ける豊かさを提案しています。ミニマルなデザインのなかに計算されたシルエットと上質な素材を忍ばせる、控えめだけど芯のあるスタイルは、まさにそうした思想の表れです。
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<アッパーハイツ>のデニムに触れて最初に感じるのは、時代に左右されないデザインの潔さ。トレンドを追いかけすぎず、かといって無骨なだけでもない。数年後もクローゼットの主役であり続けられる普遍的なシルエットが、どのモデルにも共通しています。
素材へのこだわりも長く付き合えるデニムの価値を支えています。多くのアイテムに採用されているカイハラデニムは、世界のラグジュアリーメゾンからも信頼を寄せられる広島の紡績工場が手掛ける生地。上質な原料と丁寧な織りから生まれる肌触りのよさと耐久性は、穿き込むほどに実感できるものです。
そしてもうひとつの魅力は、その「変化」そのものを楽しめること。ディテールまでこだわった独自の加工によってあらかじめ豊かな表情が与えられたデニムは、そこからさらに自分の体や動きに沿って色落ちし、シワが刻まれ、世界にひとつだけの一本へと育っていきます。古くなったから手放すのではなく、時間を重ねるほどに愛着が増していく。それはまさにヴィンテージデニムを愛でる感覚に近いものです。
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<アッパーハイツ>の定番モデルにはそれぞれ固有の名前がつけられています。「THE STELLA」「THE LIPSTICK」── 名前ごとにシルエットの性格がはっきりしていて、自分の体型や好みに合う一本を見つけやすいのが魅力です。スキニーからワイド、テーパードまで幅広く、シンプルなデザインながら、心地よい穿き心地と美しいシルエットといった緻密な作りにきっと驚くはずです。
面白いのがサイズ選びによって印象を変えられること。<アッパーハイツ>のデニムはレングスが固定されたサイズ展開が特徴的なので、ジャストを選べばシルエットの美しさが際立ち、あえてワンサイズ上げればこなれたルーズなムードに。同じ一本なのに、サイズを変えるだけで「なりたい自分」が変わる。これはフィット感を厳密に計算しているブランドだからこそ成立する楽しみ方と言えるかもしれません。
そして、多くのモデルがメイドインジャパンの綿100%で仕立てられているのもポイント。厚みのある綿生地ならではのふっくらとしたシルエットや、洗うほどに自分の体に馴染んでいく穿き心地は、化繊混のパンツでは味わえないものです。新品のときよりも、一年後のほうがもっと好きになっている。一本のデニムとそのような関係を築けるのは、素材に妥協しない<アッパーハイツ>ならではでしょう。
手持ちの服にすっと馴染むのに、何かが少し変わる。ワードローブの主役にもなれるし、名脇役にもなれる。「着る人を上のほうへ」──ブランド名が約束するその感覚は、一度足を通してみれば、きっとあなたも分かるはずです。
( Winter Profile )
ファッションライター
市谷未希子
1989年生まれ。美容師、ファッションメディアの編集者を経て、フリーランスのエディター/ライターとして独立。現在はファッションブランドの広告制作やオウンドメディアのコンテンツ企画、ファッション誌・ウェブメディアでの編集・執筆のほか、映画やカルチャー領域の記事も手掛けるなど、ジャンルを横断して活動中。
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