
入社式の服装とは?新社会人のためのスーツの基本を徹底解説
入社式の失敗しない服装とはどのようなものでしょうか?初めて挑戦するビジネススタイルに悩む新社会人の方にむけて、スーツの基本の着こなしを徹底解説いたします。仕事服のカジュアル化が進む近年では、業種や職種によっては着こなしの自由度も千差万別。しかし、入社式のようなフォーマルな場では、TPOを踏まえたきちんとした装いが求められます。
INDEX
失敗しないスーツ選びの基本とは?
①「無地のダークスーツ」がビジネスの基本


フレッシャーズとして社会人の第一歩を踏み出す場である入社式では、ビジネススーツの基本に倣って誠実感ある装いを心掛けましょう。スーツの基本は、なんといってもダークネイビーやチャコールグレーなどのダークスーツ。無地の光沢が強すぎないウール生地のスーツによる、フォーマルな場に相応しい装いが最適です。
②「ブラックスーツ」でなくてもOK?

就職活動で着られるためビジネススーツの代表格と思われがちな黒のスーツ。ですが、ブラックスーツは、本来は上の写真のようなスタイリングで冠婚葬祭やパーティーシーンで着用されるもので、米国や欧州でもビジネスシーンではあまり着られることはありません。日本においては仕事で着る方もいるため、入社式での着用も問題ありません。しかし、本来の用途とは異なるため、長くビジネス服として活用するならば、ネイビーやグレーのダークスーツを揃えることがおすすめです。
「シャツとネクタイ」は無地にするべき?
① 基本は無地シャツ、もしくは細幅のストライプ柄もOK


誠実感のある装いが求められる入社式では、ホワイトかブルーの無地シャツが基本となります。広告代理店など、多少の華やかさを出した装いが許されるような業界であれば、ストライプシャツも◎。その場合、ストライプが細かくて遠目では無地に見えるようなシャツであれば、きちんと感も損なわずに装えます。
② スーツに「ボタンダウンシャツ」はNG?


間違いではないが避けたいのが、襟先にボタンが備えつけられたボタンダウンシャツ(写真右)とスーツの組み合わせ。元々スポーツシャツとして誕生し、カジュアルな着こなしにも取り入れられるボタンダウンシャツは、スーツよりもブレザーなどのジャケットスタイルと好相性。スーツと合わせるシャツは、セミワイド(写真左)かレギュラーカラーの襟型のものを選びましょう。
③ 派手すぎる色柄のネクタイは控えよう


多くの方が最も悩むのがネクタイ選びではないでしょうか?スーツやシャツを無地とするならば、同様に無地と思いがちですが、ネクタイに関しては柄物を取り入れた方が装いにメリハリが生まれてスーツスタイルが引き締まります。ただし、ビビッドカラーのものや、太い幅のストライプやペイズリーなどの大柄のネクタイは避けるのが◎。落ち着いた色の、細幅のストライプや細かいドット柄のネクタイが、取り入れやすくおすすめです。
見落とされがちな「靴」選び
①「ストレートチップ」が最もフォーマル

社会人としてのキャリアが長い方でも誤りがちなのが靴選び。入社式のような式典では、つま先に一本横線が入っている黒の「ストレートチップ」の靴が最適です。ビジネスにおける最もフォーマル度の高い靴で、日常のビジネスシーンから冠婚葬祭まで活用可能なので、ぜひ最初のビジネスシューズとして手に入れてみてはいかがでしょうか?
② 汎用性の高い「プレーントゥ」でもOK

「ストレートチップ」の靴の他にもおすすめなのが、シンプルなつま先のデザインが特徴となる「プレーントゥ」。結婚式などのフォーマルな場から、ビジカジや休日のキレイめな装いにも合わせられる、汎用性の高さが魅力です。
③ ベルトは靴の色と合わせるのが原則

靴選びに合わせて気を配っていただきたいのがベルトのセレクトですが、ベルトの選び方の原則として覚えていただきたいのが、“靴の色や素材と合わせる”ということ。入社式のように、黒のスムースレザーを履く場合は、同じくベルトも黒のスムースレザーのものを選びましょう。同様に、日常のビジネスにおいて茶靴やスエードのシューズを履く場合は、茶色のベルトやスエードのベルトを合わせるのが基本となります。
休日用の「鞄」を使っていない?
①「レザーのブリーフ」を手に入れよう

新社会人がきちんとしたビジネススタイルを実践する上では、鞄もやはり手を抜けないアイテム。新社会人の方は、まずレザーのブリーフバッグをひとつ手に入れておくとよいでしょう。昨今では、トートバッグなどカジュアルなデザインのバッグをビジネスで活用する方も多くいますが、フォーマルなシーンでの正統派なスーツスタイルに合わせるならば、ブリーフバッグが最適です。
②「ナイロンバッグ」はビジネス仕様のものを

レザー以外にも、ナイロン製のビジネス仕様のバッグもおすすめです。写真のようなブリーフバッグのようなタイプのデザインのナイロンバッグは、きちんとしたビジネススタイルとも好相性。近年では、リュックサックとしても背負えるマルチユースのものが多く展開されているので、スーツの着こなしやシーンに合わせて持ち方を使い分けられるのも魅力です。
おしゃれに見せるなら「チーフ」の活用を
①「白リネンのチーフ」でアクセントを

ここまで入社式の装いを解説してきて、あまりおしゃれを楽しむ余地がないなと感じた方も多いのでは?そんなビジネススーツの基本の装いに、さりげなくアクセントを加えることができるのがポケットチーフです。白色のリネン素材チーフならば、入社式のような畏まった場でも取り入れられ、よりフォーマル感のあるスーツの装いへと格上げしてくれます。
② 基本の挿し方「TVホールド」を覚えよう

ただし、白のリネンチーフを取り入れる際に注意しなければいけないのが、その挿し方。入社式のようなフォーマルなビジネスシーンでは、チーフの最も基本的で正統派な挿し方である「TVフォールド」が最適となります。TVキャスターやアナウンサーの方も多く取り入れている挿し方なので、ぜひその挿し方をマスターしてみてください。
③「TVホールド」の挿し方をマスター
TVフォールドの挿し方は至って簡単。胸ポケットに刺して一番キレイに見える形にチーフを作ったら、アイロンなどで軽くクセづけして保管しておけばOK。毎回折りたたむ必要がなく楽にチーフを入れられます。

① まずは四つ折りにして小さな正方形に。
② 両端を中央に折り込んで縦長の長方形に。
③ ジャケットの胸ポケットの深さに合わせて、下部の4分の1ほどを折る。
④ 胸ポケットから5mm〜1cmほどでるように挿す。
② 両端を中央に折り込んで縦長の長方形に。
③ ジャケットの胸ポケットの深さに合わせて、下部の4分の1ほどを折る。
④ 胸ポケットから5mm〜1cmほどでるように挿す。
入社式でスーツの基本の装いを実践しよう
ビジネスシーンのなかでも、最もフォーマルな場のひとつが入社式。ビジネスの装いの“基本のき”を学び、TPOを踏まえた装いを実践することで、自信を持って入社式に臨んでください!

橋本慎司
フリーエディター
1989年生まれ、沖縄県出身。ドレスファッション雑誌『MEN’S EX』の編集部を経たのちフリーランスとして独立。ビジネススーツやオン・オフのジャケットスタイルなどを紹介する誌面やWEB記事を手がける。1950〜60年代米国のアイビーファッションを好み、学生時代よりスーツをビスポークオーダーし愛用する。
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