チェック柄スーツのおしゃれな着こなし方|柄の種類ごとのポイントとおすすめのネクタイ

チェック柄スーツのおしゃれな着こなし方|柄の種類ごとのポイントとおすすめのネクタイ


スーツの代表的なチェック柄の種類と選び方、そしてビジネスでの悪目立ちしない着こなしのコツを解説します。ビジネススーツで取り入れられる柄物はストライプだけじゃありません。無地やストライプに慣れた方にぜひ挑戦していただきたいのがチェック柄のスーツ。しかし、チェック柄のスーツはどこか幼い印象がして挑戦しにくいという方もいるのでは?

INDEX

チェック柄スーツの長所とは?

チェック柄のスーツを着た男性
同じ柄物といっても、ストライプ柄スーツとチェック柄スーツでは、与える印象は全く異なります。ストライプ柄がシャープな印象を与えるのに対して、チェック柄は、どこかチャーミングで親近感を与えてくれるのが魅力。堅すぎず砕けすぎない“節度のある個性”を簡単に表現でき、柔らかな人柄を印象づけたい日や、わかりやすくおしゃれ感を出したい場面に最適です。遠目は落ち着き、近づくと表情が出る二面性もビジネスで使いやすいポイント。

代表的なチェック柄

チェック柄のスーツを選ぶ際の重要ポイントは“柄の大きさ”。「大柄」「中柄」「小柄」の三つに分け、自分が与えたい印象で選びましょう。

ウィンドウペーン

ウィンドウペーン
まず“大柄”の代表となるのが「ウィンドウペーン」。窓のような大きな格子が個性を生み、線が太く色が鮮やかなほど主張が強まります。細線×低コントラストのチェック柄を選べば仕事でも使いやすく、会食やプレゼンなど“少し攻めたい日”にも最適です。

グレンチェック

グレンチェック
“中柄”チェックの代表としてあげられるのが「グレンチェック」柄。「グランプレイド」、または英国ではウィンザー公が好んで取り入れたことから「プリンス・オブ・ウェールズ」とも呼ばれている歴史のあるチェック柄です。大・小のチェック柄が織り合うように交差して構成される柄で、大人らしい落ち着いた印象を与えてくれます。ビジネススーツのチェック柄としては最もオーソドックスな柄となります。

ハウンドトゥース

ハウンドトゥース
“小柄”のチェックのなかでも最もスーツやジャケットに取り入れられるのがこちらの「ハウンドトゥース」柄。「ハウンド」は猟犬、「トゥース」は歯を意味し、その名の通り犬の牙が並んだような柄行が特徴となります。遠目だと無地に見えるので、柄物をあまり着ないという方でも取り入れやすい柄です。

チェック柄スーツにおすすめのネクタイ

チェック柄スーツはノータイコーデの救世主

ノータイでチェック柄のスーツを着た男性
チェック柄スーツは、実はノータイのビジカジスタイルと相性抜群なのも重宝するポイント。シャープな印象が強いストライプスーツに比べて、より親しみやすい印象を与えてくれるチェック柄スーツは、肩の力の抜けたノータイコーデにマッチしやすいと言えるでしょう。クルーネックのニットを合わせれば、シンプルなノータイコーデをおしゃれに見せつつ、どこか親近感を感じさせる着こなしが可能になります。
ノータイでチェック柄のスーツを着た男性
インナーをシャツにしたノータイコーデも、チェック柄スーツならおしゃれな雰囲気に。無地のスーツだと、ただネクタイを外しただけという印象になりがちなノータイコーデですが、スーツにチェック柄を取り入れるだけで着こなしが様になります。

「大型のチェックスーツ」は無地合わせがベター

チェック柄スーツと無地のネクタイを身に着けた男性
「大柄」「中柄」「小柄」それぞれのシャツやネクタイの合わせ方はどのようにすればよいでしょうか?

「ウィンドウペーン」のような“大柄チェックスーツ”は、チェック柄自体にインパクトがあるので、シャツやネクタイは無地で合わせるのがベター。スーツやチェック柄の色と同系色のネクタイやシャツを合わせると、より落ち着いた印象で着こなせます。

「中型のチェックスーツ」は装いのメリハリに注意

チェック柄スーツとペイズリー柄ネクタイの組み合わせ
「グレンチェック」のような“中柄チェックのスーツ”は、ペイズリーや小紋などのモチーフがはっきりとした柄のネクタイを合わせるのがおすすめです。また、スーツとネクタイの色の濃さに差をつけてカラーコントラストをつけるのも効果的。Vゾーンにメリハリを持たせることを意識することがコーディネートのコツです。

「小柄のチェックスーツ」には大柄のネクタイを合わせる

チェック柄スーツと大柄ネクタイの組み合わせ
「ハウンドトゥース」など“小柄チェックのスーツ”は無地見えしやすい分、太ピッチのレジメンタルや大きめ小紋など“大柄タイ”でコントラストを出すのが効果的。スーツの細かいチェック柄と馴染みすぎないような、存在感のあるネクタイを合わせることで、Vゾーンがぼんやりとした印象になることを避けることができます。

チェックスーツの活用でチャーミングな人柄を演出

チェック柄スーツは、節度ある個性と親しみを同時に添えられる頼れる一着。無地見えの小柄から挑戦すればビジネスで悪目立ちすることを避けられます。ノータイの日は、着こなしの物足りなさを解消してくれ、簡単に垢抜けた着こなしを実現してくれます。ハイゲージのニットや白シャツとも好相性で、いまのビジカジに自然と馴染みます。無地やストライプスーツの次の一着は“チェック”を味方に、おしゃれにイメージチェンジを狙ってみてはいかがでしょうか。
橋本慎司

橋本慎司

フリーエディター

1989年生まれ、沖縄県出身。ドレスファッション雑誌『MEN’S EX』の編集部を経たのちフリーランスとして独立。ビジネススーツやオン・オフのジャケットスタイルなどを紹介する誌面やWEB記事を手がける。1950〜60年代米国のアイビーファッションを好み、学生時代よりスーツをビスポークオーダーし愛用する。

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