御堂筋に面した大丸心斎橋店北館をリニューアルした、今話題の心斎橋PARCOの2階、LUXURY & MODEフロアにどーんとオープンしたのが11月20日。
改装前を振り返っても、左がメンズ、右がウィメンズの構成だったので、親しみも持ちやすいはず!?
メンズフロアは、入ってすぐ左のコーナーに、〈オーラリー〉や〈シーオール〉、〈フミト ガンリュウ〉、〈チノ〉、〈アクネ ストゥディオズ〉
などの今をときめくエネルギッシュなデザイナーズブランドが並び、現代的でスタンダードなアイテムが楽しめるようになっている。
着こなしの気分は、ホワイトやベージュ、モカブラウンといった色味をベースに、ブラックや発色の良いオレンジなどの飛び抜けた色を効果的に使ったフレンチムードといったところか。
これまでは、ネイビーベースのアイテムが多かったが、今季はシックでモダンなブラックのアイテムをズラリ揃えている。
〈オーラリー〉の黒のダウンジャケットもそうだが、どれも着心地よく、ややゆったりしたシルエットのものを選んでいるのも今季の特徴である。
テーブル什器は、木のぬくもりを感じさせつつ黒のスチールで締め、植栽も置けるモダンな什器を新しく取り入れた。
オレンジのプルオーバージャケットを着たトルソーを整えているのは、古参メンバーの林。
セールスマスターの渋谷。ジャケット ¥38,500/シーオール カシミヤニット¥22,000/ソブリン サルエルデニムパンツ ¥42,900/フミト ガンリュウ スニーカー ¥33,000/オーバーコート×トウキョウデザインスタジオ ニューバランス
〈フミト ガンリュウ〉といえば、定番5ポケットデザインのサルエル型デニムパンツ。〈ユナイテッドアローズ〉別注では、ブラックデニムを使い、ストーンウォッシュでグレーの色合いに。こちらは35本限定の心斎橋店スペシャル。¥42,900
2008年より「コム デ ギャルソン」で〈ガンリュウ〉をスタートした丸龍文人さんが独立し、2018年より手掛けるのが〈フミト ガンリュウ〉。左から、ネイビー¥35,200、ブラック¥35,200、ユナイテッドアローズ別注¥42,900
アッパーにClassicモデル1300番、ソールユニットに最新テクノロジーR_C4を使った「R_C1300」をベースに、NYの〈オーバーコート〉が一枚のレザーの表面を切り抜いた未来的な「カット・アウト」デザインでコラボレーション。¥33,000
パルコを訪れる若々しいお客様に、品のある大人のカジュアルスタイルを提案するのが、ショップのど真ん中にあるこちらのコーナー。
フランスの〈ピレネックス〉などのダウンジャケットを中心に、イギリスの〈クラークス オリジナルズ〉に別注したブラウンスエードの「デザート ロンドン」や、
〈ユナイテッドアローズ〉オリジナル、素材にこだわる〈ユナイテッドアローズ&サンズ バイ ダイスケ オバナ〉のスポーツカジュアルなどが揃う。
グレーをベースにブラックを入れてみたり、ブラウンとブラックを組み合わせてみたりと、新鮮なコーディネートを試してみたくなるはず。
〈クラークス オリジナルズ〉に別注した「デザート ロンドン」は、少しボリュームのあるセミウェッジソールにすることで、適度なボリューム感を。
スニーカーでもなく、表革の革靴でもなく、これこそ今の感じのややリラックスしたセットアップの足元にぴったり。
奥のラックには、〈ユナイテッドアローズ&サンズ〉と〈N.ハリウッド〉デザイナーの尾花大輔氏による〈ユナイテッドアローズ&サンズ バイ ダイスケ オバナ〉が。
世界規模で人気の「小松マテーレ」の生地を中心に、“週に3、4回はレギュラーで着て欲しい服”をテーマに展開。店内奥地にはバッグとシューズの棚もある。
レジ前には一息つけるソファーもあるので、遠慮なく座ろう。
間違いなくオーセンティックなのだけど、どこかヨーロッパの匂いのするスタイルのものも集めているのは、あくまでも奇をてらわずにベーシックなものを、
普段のコーディネートにすんなり取り入れられるようにするため。
年齢を問わずに安心して着ることのできるシティ感のあるジャケットスタイルは、ビジネスカジュアルにも通じるし、いい意味でコンサバティブなこのコーナーには、
実は普段からみなさんが求めているウェアが並んでいるのだ。
ビッグストールの巻き方は、「こう両肩から垂らして、片側ずつ肩に巻いていくといいと思います」とは、スタッフの井上。チャコールグレーを別注した〈アソースメレ〉。¥39,600
シンプルな無地のウール素材だが、4辺にはフリンジがあしらわれているので、ただ巻くだけでも素敵なニュアンスが出る。
コート ¥165,000/チノ パンツ ¥35,200/セラードアー シューズ¥33,000/ユナイテッドアローズ ストール¥39,600/アソースメレ
ヒールのあるスエード素材のサイドゴアブーツ。これは〈ユナイテッドアローズ〉オリジナルだが、〈チャーチ〉や〈クロケット&ジョーンズ〉にもサイドゴアブーツを別注。
大きくはなくても、ドレスコーナーがあるのがいいところであり、同じフロアで、カジュアルからドレスまで同時に見ることができるのが、『ユナイテッドアローズ』の真骨頂だ。
このコーナーでは、スーツやモダンなセットアップがよく出ていて、イタリアの〈カルーゾ〉などはそのひとつ。
台の上で服をコーディネートして接客しているのは、心斎橋店に約15年立っている金井。
気になるものがあれば、この台でスタッフと一緒にあーだこーだとスタイリングすると意外と楽しい。
〈パラブーツ〉に別注したビットデッキローファーは、ガラスレザーとゴールドの金具でドレッシーに仕上げるも、滑りにくいソールを使用し、快適な履き心地。
¥30,800 〈Gショック〉は、〈ユナイテッドアローズ〉が1996年に発売した「AW-500」別注モデルのデザインを再現し、フルメタルのボディに落とし込んだ「AWM-500」。
これこそが、〈Gショック〉のアナログモデルの原点だ。
¥77,000 〈ホワイトハウスコックス〉との別注は、柔らかくて丈夫なピッグスキンと、定番のブライドルレザーを組み合わせたリッチモンドコレクションから。
「S7660」¥42,900 サングラスやバングルなどのアクセサリーもこちらに。
「元気いっぱいのお客さまが多いお店なので、いつでもメンバー全員でお迎えできるようなお店にしたい」とは店長の奥田。
お客さんもスタッフも話し出したら止まらないのが心斎橋店の特徴だ。奥田店長の後ろに飾られているのは、小畑多丘氏の最新アート作品。
小畑さんは、B-BOY(ブレイクダンサー)でもあり、その身体表現技術や躍動を彫刻などでも精力的に表現し続けている気鋭のアーティストである。
アートを愛で、植栽のグリーンで癒される。楽しくお喋りをしながら、好きな洋服も選んでみる。疲れたら、ソファーに座って休んでみる。
こういう当たり前のことを当たり前にできるのが、ユナイテッドアローズ 心斎橋店なのである。