「THE GREEN MEETING」No.04では、2026年、ルーキーイヤーを迎える竹原佳吾のプロとして歩み始めた現在地に迫ります。
強い選手に挑み、追い抜いていくという感覚に魅了され、ゴルフにのめり込んでいったという竹原佳吾は、
プロとなった今、その原点をあらためて思い出しながら、ワクワクした気持ちでツアーに向き合っています。
謙虚でありながら、内に秘めた強い意志。一打一打に向き合う姿勢や、
プレースタイルににじむ思考からは、確かに前へ進もうとする意志が感じられます。
本特集を通して、竹原佳吾というゴルファーの魅力に触れていただきながら、このルーキーイヤーの歩みに、ぜひ注目してみてください。
まずは自己紹介をお願いします。
竹原佳吾です。2003年8月8日生まれの神奈川県出身です。
今年の3月に早稲田大学を卒業し、4月からJGTOツアープレーヤーとして試合に出場していきます。
ご自身ではどんな人間だと思いますか?
ゴルフに対しては、かなり真面目にストイックにやるタイプだと思います。
大きな目標をドンと掲げるというよりは、小さな目標をコツコツ積み上げていくタイプで、自分を客観的に見て分析しながら進めていくのが自分のスタイルです。もちろんツアー優勝などの目標はありますが、あまり大口を叩くタイプではなくて、一つひとつ積み重ねていくのが自分に合っているかなと思っています。一方で、私生活は怠け者です(笑)。みんなでワイワイするのが好きです。友達からは「マイワールドがあるよね」とか、「何考えてるかわからない」と言われることもあります。普段はふざけていることも多いですが、ゴルフになるとスイッチが入って、しっかり切り替えて向き合うタイプです。
ゴルフを始めたきっかけを教えてください。
父親の影響です。父もアマチュアで競技に出ているゴルファーで、その影響で小学校1年生の頃からゴルフを始めました。
ただ、小学校の頃は水泳やサッカー、テニスなど色々なスポーツをしていて、ゴルフは週1回だけ。正直、最初は嫌々やっていました。
ゴルフに夢中になっていったきっかけは?どんなところに惹かれましたか?
小学校6年生の春に初めて試合に出たときですね。そこで試合の楽しさを知って、一気にゴルフが楽しくなりました。その年の夏の試合で初めて70台を出して、「もっと上手くなりたい」と思うようになりました。同世代の上手い選手たちはもっと早くから試合に出ていて、自分は遅いスタートだったんですけど、無名の自分がその選手たちを追い抜いていくのがすごく楽しくて。そこから一気にのめり込んでいきました。
家族でゴルフをする時間が楽しかったというのが大きいです。競技としては、下から上がっていく感覚というか、強い選手に勝っていく感覚が楽しくて。
そういう部分で競技ゴルフに打ち込むようになりました。
プロを目指そうと決めたのはいつ頃ですか?そのきっかけも教えてください。
大学2年生の後半ですね。それまでは、ゴルフは続けながらも、将来は普通に就職することも考えていました。
転機になったのは、日本アマで大学ゴルフ部の同期の中野麟太朗が優勝したことです。自分は予選落ちしてしまって、最終日に彼のキャディーをやっていたんですが、目の前で優勝する姿を見て、本当に嬉しかったんですが、すごく悔しかったんです。
日本アマで優勝すると、いろんな試合にも招待されていて、ある意味プロみたいな生活を彼がしているのを見て、それに憧れと悔しさが芽生えました。その時に、自分が思っていた以上にゴルフへの気持ちが強いんだと気づいたんです。そこからは練習量も一気に増えて、大学3年生の1年間勝負しようと決めて、4年生で日本代表に入れたらプロになろうと目標を決めてがむしゃらに練習しました。結果的に代表入りすることができたので、プロを目指す決断をしました。
これまでのゴルフ人生で、苦しかった時期やそれをどう乗り越えたのかについて教えてください。
そうですね、大学3年生の頃は、練習量に比例して結果も出ていたので、あまり苦しさは感じていませんでした。ただ、4年生の時の日本アマでは「絶対に優勝する」という気持ちが強くなりすぎて、空回りしてしまいました。3年生では5位だったのに、最後の年は30位くらいで終わってしまって。そこから調子も落ちて、QT前もなかなか状態が上がらず、メンタル的にもかなり苦しかったです。その中で、ナショナルチームのメンタルコーチや、ずっとお世話になっているコーチに相談して、試合でのマインドセットを見直しました。話し合っては改善してを繰り返して少しずつ修正していくことをコツコツと続けていきました。QTには間に合っていい結果を出すことができ、周りの支えで乗り越えられました。
ご自身のプレースタイルや強み、課題について教えてください。
コースマネジメントを活かした、波の少ないゴルフが自分のスタイルです。直感で攻めるというよりは、しっかり戦略を立ててプレーするタイプですね。
また、感覚よりもデータが重要だと思っているので、しっかりデータを分析することを取り入れています。行ってはいけないところには絶対に行かないようにする、難しいホールは無理せずパーを取りにいく。その分、チャンスだと思うホールでしっかり攻める、というようなゴルフを意識しています。
強みとしては、最近はアイアンです。思ったところにしっかり打てる精度が上がってきていて、それがプレーの安定感にもつながっていると思います。
一方で課題はパッティングです。これまでパターを得意クラブと言っていましたが、データを見た時にいい数値ではなかったんです。特にライン読みと、緊張した時のテンポの再現性が課題ですね。今はエイムポイントなども取り入れて、改善に取り組んでいます。
ルーキーイヤーを迎えた今の心境やプロとしての実感、またプロとしてサポートを受ける環境の変化について教えてください。
ルーキーイヤーの不安はあまりないですね。データ的にも自分の状態が良くなっているのが見えているので、今やっていることに自信を持てています。硬くなりすぎず、のびのびやりたいと思っています。
アマチュアとプロで大きな違いはあまり感じていないですが、自分より上手い選手がたくさんいる環境なので、競技ゴルフにのめり込んだきっかけである「上手い人を追い抜いていく」という気持ちで挑戦できるのが楽しみです。
プロになった実感でいうと、今こうしてインタビューを受けていることや、サポートしていただける環境があることですね。キャロウェイの契約選手としてチームの一員になり、アマチュアの頃よりも手厚くサポートしていただけるようになって、「プロになったんだな」と感じています。
ユナイテッドアローズゴルフのサポートを受けることになったのもとても嬉しかったです。学生の頃はユニフォームばかり着用していたのですが、デザインや生地がすごく良くて気に入っています。
機能性もしっかりしていて見た目もシンプルでカッコいい。プロとして自分が活躍することでしっかりとアピールできたらと思っています。
ルーキーイヤーの目標と、その先に見据えている未来について教えてください。
下部ツアーとレギュラーツアーの両方で優勝すること、そしてシード権を取ることが目標です。その先は、3年以内に海外に挑戦して、5年後にはPGAツアーで戦っていたいと思っています。
最後にメッセージをお願いします。
まだ右も左も分からないことも多いですが、少しでもいい成績を目指して一年間頑張ります。会場で見かけた際は、ぜひ声をかけていただけると嬉しいです。
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竹原 佳吾
Keigo Takehara
PROFILE
早稲田実業高校・早稲田大学社会科学部を経て、2025年にプロ転向。
大学時代は全国大学ゴルフ対抗戦での団体優勝(早稲田大学史上初)に貢献し、
全米アマチュアゴルフ選手権本戦出場。
QTファイナル16位で2026年JGTOツアー参戦権を獲得した。