エレガンスを授ける鎧。

個性がないという個性。

ミニスカートはアクセサリー。

アメリカのあれ、フランスのそれ。

秋の素肌が喜ぶニット。

時空を知らないバレエシューズ。

おかえりなさい、スエード。

流行のこなし方。

プリーツスカートの類なき効能。

続、モヘアニットによる一撃。

女も履かせて、オーセンティック。

ああ、美しきガウチョパンツよ。

我が道をゆく、ノンジャンルシャツ。

目が逢ったら最後。

一点クラシック主義。

イングリッシュポシェットの手引き。

暑さ寒さをしのぐカリスマ。

どんな服にも社交的。

大人の女もきっと抗えない。

令和のカウガール。

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About SA Issue

「SA / ISSUE」はスティーブンアランが毎月のトピックスを今シーズンのムードに乗せてお届けする連載ウェブコンテンツです。
捻りのきいたSteven Alan(SA/エスエー)らしい世界観をぜひお楽しみください。

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エレガンスを授ける鎧。

エレガンスを授ける鎧。

山形のニットファクトリー『奥山メリヤス』が手がけるニットウェアブランド<BATONER>に仕立ててもらった、ミラノリブのニットアウター。触れたらカリッと硬く、持ったらズシッと重みあり。だけど着たら妙に軽くて、お尻まで隠れる丈感もゆったりとした着心地。気品が漂うのは言うに及ばず、プリーツスカートやブーツと合わせるだけで、たちまちエレガントな様相に。ベージュかブラック、自分に馴染む色を迎えましょう。

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個性がないという個性。

個性がないという個性。

ボリューミーなボトムスとの親和性を考えた、至極シンプルなショートブーツ。丸、三角、四角のどれともいえないふつうのトゥ、ぺたんこなヒール、芯材が入っていないふにゃっとしたアッパー。飾り気をそぎ落とすと、足袋感覚でラクに履けるという個性がおのずと宿った。エナメル加工した光沢感あるレッドもマットなブラックも、ある種の存在感があるので、ストッキングにミニスカートのような攻めた格好にもいけちゃいます。

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ミニスカートはアクセサリー。

ミニスカートはアクセサリー。

女はいつでもミニスカートにときめく生き物である。だが、年齢とともに取り入れ方が難しくなるのもまた事実。ということで、キルト製品を1850年代からつくり続けるアイルランドの<O’NEIL of DUBLIN>にカスタムメイドしてもらった一着をご提案。ワイドパンツやニットワンピに、ベルトやスカーフ的に巻けるよう、チェック幅と留め具は大胆に太く、ヒップ周りは無地の布を合わせてすっきり。アクセサリー感覚で穿きましょ。

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アメリカのあれ、フランスのそれ。

アメリカのあれ、フランスのそれ。

<Steven Alan>らしいチェックシャツをレディースでもおひさしぶりに。かつてのアメリカの百貨店で販売されてそうなフェード感のある色味と、フランスの小説家フランソワーズ・サガンへの憧れを合体させたら、とても素朴な一枚に仕上がった。ボクシーなシルエットなので、きちっと着るよりは、洗い晒しのしわくちゃなままキャミソールにぱさっと重ねて。その下は、なんてことないストレートデニムを。

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秋の素肌が喜ぶニット。

秋の素肌が喜ぶニット。

太陽を浴び終え、小麦色に染まった秋の素肌には、こんがり焼けた風合いのニットがよく似合う。北欧でニットづくりを学んだ日本人デザイナーによる<ONICA>らしく、オリエンタルな格子模様とノルディックなケーブル模様のドッキングで編みあげた一着は、眺めるほどに魅惑的。今はミニボトムスやサンダルなどの夏を惜しむアイテムと気が合いそうだが、季節がすすめば、同じく格子模様の真っ赤なスカーフを巻くのもよさそう。

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時空を知らないバレエシューズ。

時空を知らないバレエシューズ。

どうしたって、ミラノの<E.Porselli>が好き。素材も構造も何十年と変えず、バレエシューズ職人がせっせと手づくりしている童話感が愛おしいのだ。今回はこれまた不変的なカラーパレットの中から、ガンメタリックを新調。アメリカから見た、どこかロマンチックでアバンギャルドなヨーロッパ像を投影した冒険だったが、これが案外、素肌に馴染んでくれる。以前、人気だった真紅も再び。持っていて損はない、ブルージーンズの恋人です。

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おかえりなさい、スエード。

おかえりなさい、スエード。

ひさしぶりにスエードがファッションの世界に帰ってきた! <Steven Alan>からは、高級感のあるしなやかなヤギ革を使った、貴婦人のクローゼットに眠っていそうなベーシックなシャツジャケットと、ゆるやかに広がるクラシックな台形スカートをお届け。自然界の豊かな恵みである、天然皮革ならではの贅沢な着ごたえを肌で感じ、色むらや経年変化を楽しみながら、長くそばにおいておけるものになれば。

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流行のこなし方。

流行のこなし方。

このごろ巷では、チャームが再燃中。イギリスのホームアクセサリーブランド<helen moore>につくってもらった王道のファーボールと合わせて、風流なタッセルはいかが? 金具のシルバーリングにまで構造美を宿すLAの<SOPHIE BUHAI>は、ミステリアスな高級感。イスタンブール出身のデザイナーが手がける<MANA>は、セラミックの貝殻が静寂なる重厚感を。どちらも、扇子のかなめからシャンと垂らすと粋。

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プリーツスカートの類なき効能。

プリーツスカートの類なき効能。

幅広な車ひだのプリーツスカート。コンクリート風の灰色と相まって、建造物のような無機質なモダンさもあれば、不良少女が穿くそれに似た凛々しさもある。スカートといえども、ストレートに落ちるシルエットとヒップハングの仕様がズボンのような印象を与えるので、ボーイッシュスタイルの方々にこそおすすめ。まるで学生時代の制服のようにデイリーに穿けてしまうが、とっておきの商談などで着こなしても知的で気丈に映るかも。

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続、モヘアニットによる一撃。

続、モヘアニットによる一撃。

秋がくるから、またニットポロをつくった。気ままに旅をするように服をつくる<WANDERUNG>にシアーなモヘアで編んでもらったら、まじめなのに抜けのある表情になった。同じデザイナーによる靴下ブランド<MARCOMONDE>の足袋ソックスもいつもどおり揃えたくて、安心の白とグレー、流行のブラウン、新鮮なパープルを色別注。秋茄子のような深みは特別艶っぽく、袖をとおせば、ささやかな色気が香る。

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女も履かせて、オーセンティック。

女も履かせて、オーセンティック。

男の革靴を女が愛用する格好よさを信じて、インドの工場にて専門的な靴づくりをする<HARROGATE>に、女性用サイズを注文。トゥに幅と丸みをもたせてワークブーツ感をより強めたサイドゴアブーツ、アッパーにやわらかなカーフ、靴底にハードなダイナイトソールを選んだ重厚感あるローファーとチロリアンシューズ。こんな足元に、とびきり女性らしいドレスとクラッチバッグを合わせたら、きっと圧倒的に美しい。

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ああ、美しきガウチョパンツよ。

ああ、美しきガウチョパンツよ。

イギリス人は、裾回りが開放的なパンツをブーツに合わせてよく穿いている。アクティブなのに、スカートのようなエレガントさも漂うその姿に惹かれて、<Steven Alan>でも、ものすごくワイドなパンツを開発。スカートのしっとり感をだすために、生地はアウター用のウール混肉厚素材を選んだ。おへそが出るミニTシャツやハイゲージのぴたっとしたカーディガンを合わせて、足元にヒールを添えれば、新時代の装いが現れる。

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我が道をゆく、ノンジャンルシャツ。

我が道をゆく、ノンジャンルシャツ。

1979年のブランド創設当初から、環境、人種、政治問題を当然のように服で表現していた<KATHARINE HAMNETT>。その先進性を知れば、90年代のアーカイブデザインを復刻させたこのシャツに、“男らしい”“女らしい”ではくくれない絶妙なワーク、モード感が滲みでている謎がとける。<Steven Alan>は着込むほどに美しい味となるドレープの効いたキュプラ地で別注。色は白と紺と、芯のあるオーラを放つ赤紫で。

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目が逢ったら最後。

目が逢ったら最後。

惚れ惚れするほど美しいベルジャンシューズは、日本のブランドでありながら、ヨーロッパの工房でトラディショナルなものづくりをする<TO&CO>による賜物。スタイリッシュな見た目に反し、アッパーは広めで足への負担は少なく、たおやかな履き心地が魅力。ブラウンにボルドーの縫い糸でオーダーすると、原型が男の靴だと思えぬほど可憐な顔つきに変わった。まるで、趣味のいいアメリカのヴィンテージショップで出会えそうな。

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一点クラシック主義。

一点クラシック主義。

日本の冬は短くなった。着れずじまいのアウターが寂しくならないよう、ダッフルコートで名高いイギリスの<INVERTERE>にショートコートを誂えてもらった。ヨークシャーの名門ファブリックブランド<Joshua Ellis>が持つ落ち着いたオレンジ色のヘリンボーン地をポンチョのようなゆるやかな形に仕上げると、人目を惹く優美端麗な佇まいが出現。一枚で申し分なくクラシックなものなので、ロゴTやスニーカーとラフにどうぞ。

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イングリッシュポシェットの手引き。

イングリッシュポシェットの手引き。

英国生まれのポシェットは<Steven Alan>にお任せあれ。丈夫さ重視なら、狩りや釣り用のゲームバッグを手がける<Brady>の「KENT」を。本国限定モデルをネイビーとグレーの合わせで特注したイギリスのスクールバッグ風です。ヴィンテージ感が好みなら、<MIMI BERRY>の容量たっぷりな「Frank」と小柄な「Betty」を。素材は環境にやさしいベジタブルタンニングレザー。色はなめらかな焦げ茶かシボの入った深緑から。

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暑さ寒さをしのぐカリスマ。

暑さ寒さをしのぐカリスマ。

ここ数年、残暑がしぶとい。今年も大好きな秋は短いかもしれないが、長袖でさらっと過ごせる日々はあきらめたくないので、ウール天竺のロングスリーブをつくった。熱を閉じ込める暑苦しさも不意の肌寒さも和らげる素材感。体のラインに沿った品のよいやわらかさからくるドレープ感で、礼儀正しく、気持ちのいい着心地に。アンサンブルとなるカーディガンもつくっているので、冷房の効きすぎもへっちゃら。

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どんな服にも社交的。

どんな服にも社交的。

イギリス靴の老舗<SANDERS>にリクエストした、女性のためのガラスレザーシューズ。軍靴がモデルとなった名品「ミリタリーダービーシューズ」より拝借したキャップトゥ、高めのヒールでドレッシーなボディラインに変貌させつつも、紳士靴然とした雰囲気に。履けるシーンが限定的に見えて、実は超万能。ドレスやスーツとフォーマルに合わせても、付属の平紐に替えて、デニムやチノパンと日常的に合わせてもよいのです。

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大人の女もきっと抗えない。

大人の女もきっと抗えない。

デンマーク発のファンシーなニットウェアブランド<Nadia Wire>から、鮮烈なヘアゴムを2つ。あしらわれているのは、頭から飛びだすほどおおきなリボンと正体不明のお花。そのあどけなさは、髪飾りをつけることが日々の喜びだった幼い頃の記憶をくすぐってくる。髪の毛を結ったりシャツの首元を飾ったりと楽しみ方は自由だが、デニムなどのカジュアルな格好に思いのほか合うのがふしぎな特徴。シックなブラックもありますので。

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令和のカウガール。

令和のカウガール。

60年代にカウボーイ向けブランドとしてアメリカの地で出発した<Rocky Mountain Featherbed>に別注したのは、いにしえのワークブルゾンを思わせるダウンジャケット。表地をコヨーテ色、裏地を深紫に変えたことで、古着屋にもありそうでない、時代感はあるのにラグジュアリーな雰囲気を纏った。シックな装いの成熟した女性が羽織ってもフェミニンな印象は揺るがず、パールジュエリーやスカーフなどの大人な小物も引き立つ。

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