
男性にとって、「いいスーツ」はドレスアップに欠かすことができないアイテム。そこでより良いスーツ選びとその着こなし方を、メンズチーフバイヤー豊永譲司があふれんばかりのスーツ愛とともにナビゲートします。
一口に「スーツ」と言っても、言葉そのものは広義に「上下揃いの服」を指すためトラックスーツやカジュアルなセットアップなども含まれます。しかしながらここでは、一般的に「スーツ」と聞いて想像されることが多いであろうビジネスやセレモニー、あるいはパーティなどで着用するためのスーツにフォーカス。
言わばドレススタイルを目的とした、「社交服」とも言えるスーツについて、まずはそのフィロソフィーをお話します。

「素材やシルエットが良くても長時間着ていて疲れるものは上質とは言えませんし、逆に着用感が優れていてもルックスが良くなければそれもまた然りです」そう熱を込めながら、豊永がユナイテッドアローズの考える「いいスーツ」の定義を解説。
スーツは仕立ての良し悪しが立ち姿にも表れる服だけに、どんなスーツを選び、どう着こなすかがとても重要です。そこで、自分に本当にフィットしたスーツをセレクトし、着ることによって私たちが享受できるメリットについてもあらためて考察しています。

スーツが他の多くの洋服と最も異なる点は、“仕立てられている”こと。そして仕立てがきちんとしたスーツは、着たときの美しいプロポーションと、長く着ていても肩が凝らない快適な着心地を実現してくれます。その両方があってこそ、初めてそのスーツが自分に合った「いいスーツ」であると言えます。
見極めのポイントはいくつかありますが、最も着心地を左右するのは首回りのフィットです。そしてスラックスで言えば立体的な腰まわりや細すぎない腿まわりのシルエット。1着のスーツを構成するディテールの数々に、ドレスアップスーツの奥深さが詰まっています。




オリジナルレーベルのユナイテッドアローズとソブリンを中心に、世界各国から仕入れたセレクトアイテム、さらには既製品をベースに好みの補正や生地選びが可能なパーソナルオーダーも展開。
ユナイテッドアローズでは「スーツを進化させていくことが自分たちの使命」と捉え、そのように多様化するお客様のニーズとライフスタイルに沿いながら常に最高のラインナップを揃えています。

