連載コラム【音楽のある風景】 Vol.157
MEN
2025.05.31
グリーンレーベル リラクシングの店舗BGMを選曲されている、選曲家の橋本徹さんより、コラム【音楽のある風景】が届きました。

どうぞお楽しみください!
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5月の選曲は、心躍るとても素敵な日々の結晶を胸に。
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新緑きらめく風薫るシーズンから、梅雨空を抜けて、夏を心待ちにしていく季節、皆さんいかがおすごしでしょうか?
僕は早稲田大学で環境民俗学の授業の一環として開いた講演会「渋谷文化漂流史」を無事に終えて(当日使用したレジュメのスライドを閲覧&ダウンロードしていただけます)、先月ご紹介した『Incense Music for Dining Room』に続き監修・選曲を手がけている、矢舟テツローによる新緑カヴァー・アルバム『Free Soul』の制作が完了したところです。
矢舟テツローはジャズを基調にシティポップやソウルのエッセンスを織りまぜたサウンドで注目を集めるシンガー・ソングライター/ピアニストですが、僕は2024年の秋に、この連載コラムでも推薦したカフェ・アプレミディ25周年を祝うアニヴァーサリー・コンピ『Interior Music ~ Cafe Apres-midi meets ACME Furniture』のための新録音源、ケニー・ランキンの名曲「Haven't We Met」のカヴァー制作をお願いしたことを機に、急速に親しくなりました。
その後、僕が出演するDJパーティーに遊びに来てくれた彼とレーベルのA&Rから、「矢舟テツローのFree Soulカヴァー集を作りませんか?」と、嬉しい提案をいただいたときは、すぐに「これは絶対に最高のアルバムができあがる!」と確信して快諾しましたね。
僕がまずFree Soulとゆかりの深い15曲ほどを選び、その中から12曲(どれも僕の思い入れ深い指折りの人気曲ばかりです)を録音することが決まり、曲によってゲスト・ヴォーカルに迎えたいと考えた女性シンガーの皆さん(アン・サリー/畠山美由紀/美音子 Fujishima/Hanae Sakuyama/WAY WAVE)も、全員が快く参加OKの返事をくださり、といった具合にプロジェクトはとんとん拍子で進み、レコーディングのたびに感激が湧きあがるような、心躍るとても素敵な日々を、ここ数か月すごすことができました。
正直なところ、本当に予想や期待をはるかにうわまわる名盤が誕生したと思います。
Free Soul屈指の名作ばかりが、矢舟テツロートリオによる素晴らしい解釈とパフォーマンスでずらり並んでいますので、本来なら全曲を詳しく解説したいところですが、そちらはライナーノーツを楽しみにしていただくことにして、ここでは6/11にリード・トラックとして先行配信され、7月には7インチ・シングルとしてもリリースされる4曲を、ジャケット写真&キャプション付きでレコメンドさせていただきます。
僕らの夢の結晶のようなアルバム、と言ってもいい『Free Soul』の発売日は6/25ですので、ぜひ楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。
追記:
矢舟テツロー『Free Soul』の収録曲はもちろんUNITED ARROWS green label relaxingのショップBGMで流れますが、梅雨入りの頃から新たにセレクションに加わる日本語詞の曲は、以下の6曲です。
①矢舟テツロー「君は薔薇より美しい」
②冨田ラボ feat. 七尾旅人「rain on you」
③山下達郎「RAINY WALK」
④優河「June」
⑤never young beach「いつも雨」
⑥秦基博「Rain」
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5月の選曲は、心躍るとても素敵な日々の結晶を胸に。
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新緑きらめく風薫るシーズンから、梅雨空を抜けて、夏を心待ちにしていく季節、皆さんいかがおすごしでしょうか?
僕は早稲田大学で環境民俗学の授業の一環として開いた講演会「渋谷文化漂流史」を無事に終えて(当日使用したレジュメのスライドを閲覧&ダウンロードしていただけます)、先月ご紹介した『Incense Music for Dining Room』に続き監修・選曲を手がけている、矢舟テツローによる新緑カヴァー・アルバム『Free Soul』の制作が完了したところです。
矢舟テツローはジャズを基調にシティポップやソウルのエッセンスを織りまぜたサウンドで注目を集めるシンガー・ソングライター/ピアニストですが、僕は2024年の秋に、この連載コラムでも推薦したカフェ・アプレミディ25周年を祝うアニヴァーサリー・コンピ『Interior Music ~ Cafe Apres-midi meets ACME Furniture』のための新録音源、ケニー・ランキンの名曲「Haven't We Met」のカヴァー制作をお願いしたことを機に、急速に親しくなりました。
その後、僕が出演するDJパーティーに遊びに来てくれた彼とレーベルのA&Rから、「矢舟テツローのFree Soulカヴァー集を作りませんか?」と、嬉しい提案をいただいたときは、すぐに「これは絶対に最高のアルバムができあがる!」と確信して快諾しましたね。
僕がまずFree Soulとゆかりの深い15曲ほどを選び、その中から12曲(どれも僕の思い入れ深い指折りの人気曲ばかりです)を録音することが決まり、曲によってゲスト・ヴォーカルに迎えたいと考えた女性シンガーの皆さん(アン・サリー/畠山美由紀/美音子 Fujishima/Hanae Sakuyama/WAY WAVE)も、全員が快く参加OKの返事をくださり、といった具合にプロジェクトはとんとん拍子で進み、レコーディングのたびに感激が湧きあがるような、心躍るとても素敵な日々を、ここ数か月すごすことができました。
正直なところ、本当に予想や期待をはるかにうわまわる名盤が誕生したと思います。
Free Soul屈指の名作ばかりが、矢舟テツロートリオによる素晴らしい解釈とパフォーマンスでずらり並んでいますので、本来なら全曲を詳しく解説したいところですが、そちらはライナーノーツを楽しみにしていただくことにして、ここでは6/11にリード・トラックとして先行配信され、7月には7インチ・シングルとしてもリリースされる4曲を、ジャケット写真&キャプション付きでレコメンドさせていただきます。
僕らの夢の結晶のようなアルバム、と言ってもいい『Free Soul』の発売日は6/25ですので、ぜひ楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。
追記:
矢舟テツロー『Free Soul』の収録曲はもちろんUNITED ARROWS green label relaxingのショップBGMで流れますが、梅雨入りの頃から新たにセレクションに加わる日本語詞の曲は、以下の6曲です。
①矢舟テツロー「君は薔薇より美しい」
②冨田ラボ feat. 七尾旅人「rain on you」
③山下達郎「RAINY WALK」
④優河「June」
⑤never young beach「いつも雨」
⑥秦基博「Rain」

ジャズ〜ポップスを自在に横断し洗練されたアンサンブルとグルーヴで魅せる矢舟テツロートリオと、アン・サリーや畠山美由紀を始めとするジャンルをこえた唯一無二の音楽性をもつゲスト・シンガーが、厳選された珠玉のFree Soul名作12曲をフレッシュなアプローチで再構築し新たな息吹でよみがえらせた、橋本徹さん監修・選曲による音楽の至福に満ちあふれた矢舟テツローの新録カヴァー・アルバム『Free Soul』

Side-A 矢舟テツロー feat. WAY WAVE「Miracles」
LAの姉妹グループ、ジャクソン・シスターズによる奇跡の名曲「Miracles」。その魂を姉妹ユニットという絆で結ばれたWAY WAVEが受け継ぎ、瑞々しくも力強いハーモニーで現代に甦らせた。ソウルとファンクが交差する音の中で2組が時をこえて響き合う、爽快なくらいノックアウトされる、まさに”ミラクル”な最強のジャジー・カヴァー。
Side-AA 矢舟テツロー feat. 畠山美由紀「You Gotta Let Go」
畠山美由紀がオーストラリアのソウル・ディーヴァ、マーシャ・ハインズの1975年の名曲「You Gotta Let Go」に新たな命を吹き込んだ。きらめくような原曲のグルーヴィーな輝きはそのままに、温かさと華やかさを持ち合わせた彼女の歌声がボサノヴァの軽やかさとともに心に響く。懐かしさとフレッシュさが絶妙に交差し、魔法のような高揚感に魅了される珠玉のカヴァー。
LAの姉妹グループ、ジャクソン・シスターズによる奇跡の名曲「Miracles」。その魂を姉妹ユニットという絆で結ばれたWAY WAVEが受け継ぎ、瑞々しくも力強いハーモニーで現代に甦らせた。ソウルとファンクが交差する音の中で2組が時をこえて響き合う、爽快なくらいノックアウトされる、まさに”ミラクル”な最強のジャジー・カヴァー。
Side-AA 矢舟テツロー feat. 畠山美由紀「You Gotta Let Go」
畠山美由紀がオーストラリアのソウル・ディーヴァ、マーシャ・ハインズの1975年の名曲「You Gotta Let Go」に新たな命を吹き込んだ。きらめくような原曲のグルーヴィーな輝きはそのままに、温かさと華やかさを持ち合わせた彼女の歌声がボサノヴァの軽やかさとともに心に響く。懐かしさとフレッシュさが絶妙に交差し、魔法のような高揚感に魅了される珠玉のカヴァー。

Side-A 矢舟テツロー「君は薔薇より美しい」
1979年の布施明の名曲「君は薔薇より美しい」が、矢舟テツロートリオの心弾む洗練されたジャズ・アレンジで新たに生まれ変わった。スウィングするアンサンブルと矢舟テツローのジェントリーなクルーナー・ヴォイスが洒脱に心地よく響き、オリジナルへの愛が感じられ、聴くたびに胸が高鳴る、他にはない魅力的な会心のカヴァー。
Side-AA 矢舟テツロー feat. アン・サリー「Battened Ships」
永遠のキラー・チューン、オディッセイの名曲「Battened Ships」が、アン・サリーと矢舟テツロートリオによって洗練されたスウイング・ジャズに生まれ変わった。原曲のグルーヴ感を保ちながら、アン・サリーの温かく包容力にあふれたしなやかな歌声が新たな音の世界へと導く、タイムレスな輝きを放つ奇跡の名演。
1979年の布施明の名曲「君は薔薇より美しい」が、矢舟テツロートリオの心弾む洗練されたジャズ・アレンジで新たに生まれ変わった。スウィングするアンサンブルと矢舟テツローのジェントリーなクルーナー・ヴォイスが洒脱に心地よく響き、オリジナルへの愛が感じられ、聴くたびに胸が高鳴る、他にはない魅力的な会心のカヴァー。
Side-AA 矢舟テツロー feat. アン・サリー「Battened Ships」
永遠のキラー・チューン、オディッセイの名曲「Battened Ships」が、アン・サリーと矢舟テツロートリオによって洗練されたスウイング・ジャズに生まれ変わった。原曲のグルーヴ感を保ちながら、アン・サリーの温かく包容力にあふれたしなやかな歌声が新たな音の世界へと導く、タイムレスな輝きを放つ奇跡の名演。
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橋本徹(SUBURBIA)
編集者/選曲家/DJ/プロデューサー。サバービア・ファクトリー主宰。渋谷の「カフェ・アプレミディ」「アプレミディ・セレソン」店主。『Free Soul』『Mellow Beats』『Cafe Apres-midi』『Jazz Supreme』『音楽のある風景』シリーズなど、選曲を手がけたコンピCDは350枚を越え世界一。USENでは音楽放送チャンネル「usen for Cafe Apres-midi」「usen for Free Soul」を監修・制作、1990年代から日本の都市型音楽シーンに多大なる影響力を持つ。最近はメロウ・チルアウトをテーマにした『Good Mellows』シリーズや、香りと音楽のマリアージュをテーマにした『Incense Music』シリーズが国内・海外で大好評を博している。
http://apres-midi.biz
http://music.usen.com/channel/d03/
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