連載コラム【音楽のある風景】 Vol.159

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2025.07.31 

グリーンレーベル リラクシングの店舗BGMを選曲されている、選曲家の橋本徹さんより、コラム【音楽のある風景】が届きました。
どうぞお楽しみください!

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7月の選曲は、グルーヴィー&メロウそして心地よく洗練されたとっておきのエヴァーグリーン・ジャズを。
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真夏、太陽の季節がやってきました。
猛暑日と熱帯夜が続く2025年夏となりましたが、皆さん体調など崩されていませんか?
熱中症などに十分気をつけて、健康第一でこの限られた季節をハッピーに楽しみましょう。

そんな夏、特別なシーズンを共にすごすのに「最高!」としか言いようがないコンピレイションとして、先月のコラムで大推薦しました『Summer-drive Chillout Breeze』のコンピCDとシングル・カットされた4枚のカヴァー新録7インチが、今月ついに相次いで発売されて、予想以上の大好評を博し、あとはアナログLPのリリースを待つのみとなりました。
夏にドライヴしながら心地よい風を感じるような、とっておきの快適音楽を集めたこのコンピについては、僕が選曲やアートワーク、カヴァー新録曲を制作してくれた8アーテイストそれぞれへの思いを中心に、すべての収録曲を解説したロング・インタヴューを中心とする特集記事が、HMVウェブサイトに掲載されていますので、ぜひご覧になってみてください。

そして昨日7/30には、僕のコンピが新たにもう2タイトル、早くも登場していますので、今月はその『Free Soul MPS』と『Cafe Apres-midi MPS』もご紹介させていただきましょう。
アメリカのBlue Noteと並び称される、ヨーロピアン・ジャズ屈指の名門にして最重要レーベルMPSの珠玉の名作群から、グルーヴィー&メロウなFree Soulテイストと心地よく洗練されたCafe Apres-midiテイストに分けて、とっておきのエヴァーグリーン47曲を選び抜いたコンピレイションです。
カッコいいジャケットのモティーフにしたのは、それぞれデイヴ・パイク・セットとオスカー・ピーターソンの名盤ですが、ジャズ・ヴォーカル〜ボサ・ジャズ〜ワルツ・ジャズ〜チェンバー・ジャズ〜ファンク・ジャズ〜サイケデリック・ジャズそしてメロウ・グルーヴと、クラブ・ミュージックからサロン・ミュージックまでをジャズを軸に自在に横断したセレクションの妙も、ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。

追記:
コンピ『Summer-drive Chillout Breeze』や『Free Soul MPS』『Cafe Apres-midi MPS』の収録曲はもちろん、UNITED ARROWS green label relaxingのショップBGMで流れますが、8月に新たにセレクションに加わる夏に聴きたい日本語詞の曲は、近年は海外でも再評価著しいSatellite Loversの“永遠の8月に迷いこむ/淡い夢が終わらないように”と歌われる「Day Dreamin'」を始めとする、以下の15曲です。
①Satellite Lovers「Day Dreamin'」
②Satellite Lovers「夏の続き」
③ピチカート・ファイヴ「誘惑について」
④Original Love「二つの手のように」
⑤カーネーション「市民プール」
⑥bird「SOULS (Especial Bossa Mix)」
⑦クラムボン「波よせて」
⑧ムーミン「夏の終りのハーモニー」
⑨南佳孝「夏服を着た女たち」
⑩cero「DRIFTIN'」
⑪EVISBEATS feat. 田我流「ゆれる」
⑫STUTS × SIKK-O × 鈴木真海子「Summer Situation」
⑬maco marets「Summerluck」
⑭Nao Kodama × Kan Sano「瀬戸際のマーマレード」
⑮fox capture plan feat. おかもとえみ「甲州街道はもう夏なのさ」
※上記の曲を含む、この夏のUNITED ARROWS green label relaxingで流れる日本語詞の作品を選ぶうえで、セレクションのベースとしたSpotifyプレイリスト「音楽のある風景」(20250630/0731)も公開されていますので、ぜひお楽しみください!
夏にドライヴしながら心地よい風を感じるような、素敵なライフスタイルを彩るとっておきの快適音楽が集められ、日本人アーティスト8組による素晴らしい新録カヴァー曲も収められた、橋本徹さん監修・選曲による至福のコンピレイション『Summer-drive Chillout Breeze』
ヨーロッパ屈指の名門ジャズ・レーベルMPSに残された珠玉の名作群の中から、グルーヴィー&メロウなFree Soulテイストのとっておきのエヴァーグリーン23曲を、橋本徹さんが選び抜いた絶品コンピレイション『Free Soul MPS』
ヨーロッパ屈指の名門ジャズ・レーベルMPSに残された珠玉の名作群の中から、心地よく洗練されたCafe Apres-midiテイストのとっておきのエヴァーグリーン24曲を、橋本徹さんが選び抜いた逸品コンピレイション『Cafe Apres-midi MPS』

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橋本徹(SUBURBIA)

編集者/選曲家/DJ/プロデューサー。サバービア・ファクトリー主宰。渋谷の「カフェ・アプレミディ」「アプレミディ・セレソン」店主。『Free Soul』『Mellow Beats』『Cafe Apres-midi』『Jazz Supreme』『音楽のある風景』シリーズなど、選曲を手がけたコンピCDは350枚を越え世界一。USENでは音楽放送チャンネル「usen for Cafe Apres-midi」「usen for Free Soul」を監修・制作、1990年代から日本の都市型音楽シーンに多大なる影響力を持つ。最近はメロウ・チルアウトをテーマにした『Good Mellows』シリーズや、香りと音楽のマリアージュをテーマにした『Incense Music』シリーズが国内・海外で大好評を博している。

http://apres-midi.biz
http://music.usen.com/channel/d03/
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