連載コラム【音楽のある風景】 Vol.160

MEN

2025.08.31 

グリーンレーベル リラクシングの店舗BGMを選曲されている、選曲家の橋本徹さんより、コラム【音楽のある風景】が届きました。
どうぞお楽しみください!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
8月の選曲は、夏の終わりから秋にかけての「夕陽と海」の美しさをイメージして。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
残暑の厳しい日々が続いていますが、皆さんいかがおすごしでしょうか?
僕は夏の終わりと秋の始まり、季節を行き来するようにどちらの心象風景も思い描きながら、毎日の選曲に励んでいます。

この夏にリリースされた僕の3枚のコンピも大好評で(特に大きな話題を呼んでいる『Summer-drive Chillout Breeze』については、ぜひHMVウェブサイトに掲載されたインタヴュー記事をご覧ください)、リリース・パーティーなども存分に楽しんだ8月でしたが、今は9/13に江の島・シーキャンドル THE SUNSET TERRACEで開かれる「夕陽と海の音楽会」が楽しみでなりません。
例年レジデントDJを務め、一年の中でも最も楽しみにしている、海に囲まれた素晴らしいロケイションで美しい夕陽を眺めながら心地よい音楽をお届けしているイヴェントですが、今年はライヴに畠山美由紀&藤本一馬、DJにCalmも迎え、“SEASIDE CHILLOUT BREEZE”と題してとりわけ最高のアーティストが顔を揃えますので、よかったら素敵な休日をすごしに遊びにいらしてください。

ということで今月のこのコラムでは、「夕陽と海の音楽会」と同じようなコンセプトで制作された僕のコンピレイションを3枚、推薦させていただこうと思います。
まずは2009年に編んだ、四季の移ろいを描きながら多幸感にあふれ優しく心の透き間を埋めてくれる、エヴァーグリーンで胸ときめく新旧のサロン・ジャズ〜ジャズ・ヴォーカル〜ボサノヴァ〜ネオ・ソウルを中心に、メロウ&グルーヴィーかつサウダージなフィーリングを宿した『音楽のある風景〜夏から秋へ』。
続いて2015年にコンパイルした、バレアリック・チルアウトをテーマに黄昏どき特有のメロウな気分を美しいマジック・アワーの光景のようにシネマティックな音像に託し、柔らかな叙情と透明感あふれるメロディーに瑞々しいオーシャン感覚とアトモスフェリックな麗しいサウンドスケープが、ヘヴンリー&ドリーミンな音の桃源郷へと誘う『Good Mellows For Sunset Feeling』。
そして昨年リリースされた、夕暮れにチルアウトしながら心地よい風を感じるようなとっておきの快適音楽を集めた、クール&メロウ・グルーヴ〜チルアウト・バレアリカ〜サーフ×ボッサ×フォーキー〜ラヴァーズ・ロック&ダブ〜ジャジー&メロウ・ビーツなどの珠玉の名作が連なる『Sunset Chillout Breeze』。
いずれも夏の終わりから秋の始まりにかけての、甘美で少し感傷的なトワイライト・タイムを彩る気持ちのよいサウンドトラックとして、ぜひどうぞ!

追記:
UNITED ARROWS green label relaxingのショップBGMはまもなく、メンズ&ウィメンズのディレクターとのミーティングを踏まえ、季節感はもちろんリラクシン&エレガンスやヘリテイジ&シンプル・シックといったキーワードを意識しながら、“All New Basics”という感じに衣替えします。このタイミングで新たにセレクションに加わる日本語詞の曲は、「夕陽と海の音楽会」でライヴを披露してくれる畠山美由紀が歌った2003年の名作「耐え難くも甘い季節」を始めとする、以下の6曲です。
①冨田ラボ feat. 畠山美由紀「耐え難くも甘い季節」
②星野源「ミスユー」
③EVISBEATS「いい時間」
④原田知世「September」
⑤荒井由実「さざ波」
⑥SUGAR BABE「夏の終りに (Demo)」
四季の移ろいを描きながら多幸感にあふれ優しく心の透き間を埋めてくれる、エヴァーグリーンで胸ときめく新旧のサロン・ジャズ〜ジャズ・ヴォーカル〜ボサノヴァ〜ネオ・ソウルを中心に、メロウ&グルーヴィーかつサウダージなフィーリングを宿した、橋本徹さんが2009年に制作した名コンピレイション『音楽のある風景〜夏から秋へ』
バレアリック・チルアウトをテーマに黄昏どき特有のメロウな気分を美しいマジック・アワーの光景のようにシネマティックな音像に託し、柔らかな叙情や透明感あふれるメロディーに瑞々しいオーシャン感覚とアトモスフェリックな麗しいサウンドスケープが、ヘヴンリー&ドリーミンな音の桃源郷へと誘う、橋本徹さんが2015年に制作した名コンピレイション『Good Mellows For Sunset Feeling』
夕暮れにチルアウトしながら心地よい風を感じるようなとっておきの快適音楽を集めた、クール&メロウ・グルーヴ〜チルアウト・バレアリカ〜サーフ×ボッサ×フォーキー〜ラヴァーズ・ロック&ダブ〜ジャジー&メロウ・ビーツなどの珠玉の名作が連なる、橋本徹さんが2024年に制作した名コンピレイション『Sunset Chillout Breeze』

─────────────────────────
橋本徹(SUBURBIA)

編集者/選曲家/DJ/プロデューサー。サバービア・ファクトリー主宰。渋谷の「カフェ・アプレミディ」「アプレミディ・セレソン」店主。『Free Soul』『Mellow Beats』『Cafe Apres-midi』『Jazz Supreme』『音楽のある風景』シリーズなど、選曲を手がけたコンピCDは350枚を越え世界一。USENでは音楽放送チャンネル「usen for Cafe Apres-midi」「usen for Free Soul」を監修・制作、1990年代から日本の都市型音楽シーンに多大なる影響力を持つ。最近はメロウ・チルアウトをテーマにした『Good Mellows』シリーズや、香りと音楽のマリアージュをテーマにした『Incense Music』シリーズが国内・海外で大好評を博している。

http://apres-midi.biz
http://music.usen.com/channel/d03/
10 件