ヒトとモノとウツワ ユナイテッドアローズが大切にしていること ヒトとモノとウツワ ユナイテッドアローズが大切にしていること

入社1年目でセールスマスターに認定。 トップ販売員が語るホスピタリティマネジメントとは。

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2023.03.09

入社1年目でセールスマスターに認定。 トップ販売員が語るホスピタリティマネジメントとは。

お客さまやスタッフに対してのホスピタリティの高さが群を抜いていると社内で評価され、入社後1年という異例のスピードでセールスマスターに認定された、ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ 福岡店の亀井 天美さん。高校卒業以降10年間販売員を続けてきた彼女が抱く接客への熱い想い、そのポジティブなマインドを支えるプライベートの過ごし方まで、彼女の人となりに迫ります。

Photo:Tomoaki Shimoyama
Text:Akiko Maeda

“お客さまを喜ばせたい”。その想いを胸に接客道を邁進。

―まずは亀井さんの経歴について教えてください。

亀井:今年でユナイテッドアローズ社(以下UA社)に入社して4年目になります。人と接するのが好きで、高校を卒業してから地元の長崎で販売の仕事に就きました。スタートは携帯電話の販売業だったのですが、何年か仕事を続けたときに店舗の個人売上実績1位を取らせていただき、自分自身の接客に手応えのようなものを感じました。

―では、アパレル業界に入ったきっかけはなんだったのでしょうか?

亀井:19歳の頃にファッションに関わる接客に挑戦したいと思い立って、シューズの販売店に入社しました。アパレル業界に対してキラキラしているイメージを抱いていたのですが、その中で働いていることが本当に幸せで、「毎朝、早く出勤したい!」という気持ちでした。

―それはすごいことですね! その後、セレクトショップの販売員を経て2019年にUA社へ。入社した決め手があったら教えてください。

亀井:当時のセレクトショップに在籍していたときに、接客は楽しいし人間関係も良好だったのですが、目標がなくなってしまって、この先どうしたいかがわからなくなっていたんです。そんなときに、ビューティ&ユース ユナイテッドアローズの先輩に相談に乗っていただく機会がありました。そこでUA社にはセールスマスター制度という販売員の接客を評価するシステムがあると聞いて、「自分が接客でどこまでいけるか」「お客さまになにができるか」を試してみたいと思い、入社を決めました。

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―それは、UA社の経営理念にもある「すべてはお客様のために」というワードにも繋がりますね。

亀井:まさにそうですね。わたし自身、高校卒業以降、長年接客業でお客さまに向き合ってきましたが、UA社に入って洋服を通してお客さまと深い関係性を築いていくことの楽しさを知りました。

―亀井さんは入社して1年でセールスマスターに認定されたそうですね。1年での認定は異例の早さと伺いましたが、ご自身ではどう感じていますか?

亀井: UA社に入社したときからセールスマスターを目指していたので素直に嬉しかったです。あとは同じお店で働いているスタッフが認定に向けての後押しをしてくれたことへの感謝の気持ちも強いです。

―これまで社内で目標にしていた先輩はいらっしゃいましたか?

亀井:実は、「この人みたいになりたい!」と目標にしている方はいなくて。常に自分自身が「どこまで成長し続けられるか」と向き合っています。人間的にも販売員としても「どうなりたいか」というよりは、柔軟性というか、どんなとき、どんな相手にも対応できるような自分でありたいなと思っています。

まずはご来店いただいたお客さまに喜んでいただくことを大切にしています。例えばなにもお買い物していただかなくても、わたしが接客することで「なにか持って帰ってもらいたい」というのはすごく意識しているポイントかなと思います。

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―そのために普段から心掛けていることはなにかありますか?

亀井:お客さまの顔と名前を一致させるということです。元々、一度会った方のことは自然と覚えてしまうんですよね(笑)。なので、2回目ご来店されたら必ずこちらからお声掛けするようにしていますし、「どんな方といらっしゃって、こんな話題で盛り上がった」とか「こんなアイテムがお好み」というような情報は細かく書き留めるようにしています。

接客させていただいたお客さまには必ず名刺をお渡しするようにしています。もちろんきちんとご挨拶をしたいという気持ちもありますし、お帰りになられたときにバッグからふとわたしの名刺が出てきたときに、少しでもわたしのことを思い出していただけたら嬉しいなと。

―接客も、出会いの積み重ねですね。亀井さんはお客さまに対してのホスピタリティが群を抜いているなと感じたのですが、「これだけは他の人には負けない!」という点はありますか?

亀井:“常にブレないマインド”です(笑)。お店に立っているときはいつも明るく、笑顔で、自分自身が楽しんで接客するというのは徹底しています。

体を動かして自分の機嫌を取ることで、常にポジティブでいられる。

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―では、プライベートについても少しお伺いしてもいいですか? 気分転換にやっていることなどがもしあれば教えてください。

亀井:最近ハマっているのはヨガと登山ですね。ヨガは最初ストレッチ程度だったんですけど、昨年精神面で不安定になったことをきっかけにマインドの部分で勉強したいなと思って、本格的にはじめて、「RYT200」というヨガライセンスも取得しました。

―登山はいつ頃はじめたのですか?

亀井:登山は4年前彼と一緒に行ったのがきっかけです。山を登っているときに自然のパワーを強く感じるのが最高なんです。精神的にも肉体的にも苦労しながらも頑張って頂上に登ったときの達成感の虜になってしまって、いまでは自分のストレス解消の場所になっています。夜中に出発して朝日を見に行ったり、大分の九重まで遠出して泊まりで登山をしたり…。初めて一人で登ったときは孤独感を感じることもありましたが、山ですれ違う人と挨拶を交わしたり会話をしたりと新たな出会いがあって忘れられない思い出ですね。

―体を動かすことは元々好きなんですね。

亀井:そうですね。小6から高3までソフトテニスをやっていたので、元々運動が好きなんです。ヨガや登山以外にもランニングをしたり、自分が気持ちよくいられるようになるべく体を動かすようにしています。汗をかくと不思議と気分が晴れるんですよ。

自身の接客力を高めることで、お店全体を盛り上げていきたい。

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―では、今後のご自身の目標や店舗づくりについての展望について教えてください。

昨年からエデュケートリーダーとしてスタッフ育成に注力しているのですが、新人スタッフの子がどんどん成長する姿を見ていると自分自身も一緒に成長しているように感じるようになりました。「こんな風に接客するといいよ」と主観で指導するのではなく、「いまの自分の接客はどうだった?」「お客さまの反応はどんな感じだった?」と積極的に話を聞いて、そのときの接客を振り返って、そのスタッフに合った接客を一緒に導いていくように心掛けています。

また、個人としても、後輩育成をしながら自分自身を高めていくことで教えられる引き出しも増やせると思っていますので、3年目、4年目もセールスマスターに選んでいただけるように接客力を上げていきたいです。

その先には、ご来店いただいたお客さまにとって気軽に入りやすくあたたかい雰囲気で、そこで働くスタッフにとっても毎日楽しいと感じるお店にしていきたいという想いがあります。その目標を達成するために、スタッフ間でコミュニケーションをしっかり取るように心掛けていつも店頭に立っています。

PROFILE

亀井 天美

亀井 天美

2019年に入社し、ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ福岡店に勤務。2020年セールスマスターに認定、セールスマスター育成プロジェクトのチームリーダーとしても活躍中。また、エデュケートリーダーとして店舗スタッフの接客レベル向上にも注力している。

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