
モノ
2020.03.26 THU.
「ファッションを楽しむことが支援になる」united LOVE project 2020参加デザイナーが綴る、チャリティへの想い。
「着たいモノを着て、ファッションを楽しみながらチャリティを」との想いからユナイテッドアローズ ウィメンズで2010年にスタートした、『united LOVE project』。11年目を迎える今年のテーマはカットソー。2月の第一弾では、4ブランドとコラボレーションした「ロングスリーブTシャツ」、第二弾となる今回は、CINOH、dahl’ia、INSCRIRE、SAYAKA DAVIS、THE RERACSの5ブランドと「ショートスリーブトップス」と「ワンピース」の別注アイテムを製作しました。各デザイナーが持つチャリティに関する考えや今回の別注アイテムに込められた想いに迫ります。
Photo:Hiroyo Kai(STUH)
01 / 05
CINOH
茅野 誉之さん
Q1.今回のコラボレーションアイテムのデザインに込めた想いや、工夫された点を教えてください。
今季のコレクションでも使用したフレンチテイストのスカーフをサイドにあしらったカットソーとワンピースは、スカーフの見え方に重きを置いてデザイン。ボディには希少なスビンコットンを使い、しっとりとした肌触りと気品あふれる雰囲気を実現しました。
Q2.今年で11年目を迎えたunited LOVE project 2020に参加してみての感想を教えてください。
この企画には何度か参加させていただいていますが、些細ながらも社会的な貢献をしているという想いがあり、自分にとって素晴らしい体験になっていると感じています。
Q3.今後、ユナイテッドアローズと一緒にやってみたい取り組みがあれば教えてください。
量産的な取り組みではないですが、日本の伝統的な技術を伝えられるような企画に挑戦してみたいです。
02 / 05
dahl’ia
渡邉 智佳子さん、久保田 理恵さん
Q1.今回のコラボレーションアイテムのデザインに込めた想いや、工夫された点を教えてください。
Aラインのワンピースは、フロントが大きく開いたVネックで、前後どちらを前にしても着られるデザイン。素材はハイゲージの超長綿を使用し、暑い夏でも快適に着られるよう工夫しました。また、Tシャツは袖に別布をあしらい、たっぷりとしたパフスリーブに仕上げているので、ブラウスのような雰囲気で着られます。
Q2.今年で11年目を迎えたunited LOVE project 2020に参加してみての感想を教えてください。
年々、過去の記録を上回るような豪雨や気温上昇が世界中で起きている中、自分たちができることに向き合う良いきっかけとなりました。個人的には、アフリカで貧困に苦しむ子どもたちの支援を始めました。
Q3.今後、ユナイテッドアローズと一緒にやってみたい取り組みがあれば教えてください。
ユナイテッドアローズさんで既に行われている取り組みですが、洋服のリサイクル、リユースに力を入れていきたいと思っています。
03 / 05
INSCRIRE
岡 ゆみかさん
Q1.今回のコラボレーションアイテムのデザインに込めた想いや、工夫された点を教えてください。
全国の店舗で販売されるので、より多くのお客さまに手にとっていただき、私たちの想いを伝えたいという気持ちを込めてデザインしました。柔らかな肌触りと汗の吸収性に優れたコットンワッフル素材を使用し、程よく体が泳ぐようなリラックスしたデザインに。どちらもシンプルですが、上質な素材感とほんの少しの遊び心を楽しんでいただきたいです。
Q2.今年で11年目を迎えたunited LOVE project 2020に参加してみての感想を教えてください。
昨年に続いて2回目の参加となりますが、自分が大切にしているデザイナーの仕事を通して、微力ながら貢献できることを嬉しく思っています。ブランド単体で活動するよりも多くの方に想いを伝えることができる貴重な機会なので、これからも継続して携わっていきたいプロジェクトです。
Q3.今後、ユナイテッドアローズと一緒にやってみたい取り組みがあれば教えてください。
地球に住むひとりの人間として、子を持つ親として、豊かな緑の大地を次世代、次々世代に残していきたいという想いがあります。そのために、自分自身の生活はもちろん、ブランドとしてもエコの意識を持ち、この壊れかけた地球を救うための地球環境プロジェクトの支援に関わりたいです。
04 / 05
SAYAKA DAVIS
Sayaka Tokimoto-Davisさん
Q1.今回のコラボレーションアイテムのデザインに込めた想いや、工夫された点を教えてください。
SAYAKA DAVISのアイコニックなサイドギャザーのトップスとワンピースを、ドレープと微光沢が美しいカットソー素材で制作。リラックス感とクリーンさを併せ持つデザインに仕上げました。特徴であるサイドギャザーは、着こなしのバランスや好みに合わせて調整可能です。また、エシカルな素材として注目されている、植物由来の再生繊維・リヨセルを使用していることも、今回のポイントです。
Q2.今年で11年目を迎えたunited LOVE project 2020に参加してみての感想を教えてください。
united LOVE projectは、ゼロを1にする「きっかけの輪」を生み出し、そんなコミュニティを育ててきたプロジェクトだと思います。ひとりだと踏み出しづらいと感じることも、きっかけ次第で自然とその一歩を踏み出し、継続していくことで輪が広がっていきます。ブランドとしてもファッションを通じて社会貢献をしていきたいという想いがあり、このような機会をいただけて嬉しく思っています。
また、個人的には使わなくなった衣類をアメリカのNPOに寄付をしたり、UNICEF USAへの定期的なドネーションを通じて世界の子供どもたちへの支援に参加していますし、SAYAKA DAVISとしても、製品生産過程で生まれた残布やサンプルをアメリカや日本の美術大学、専門学校へ寄付しています。できることから一歩ずつ、という気持ちで継続していきたいです。
Q3.今後、ユナイテッドアローズと一緒にやってみたい取り組みがあれば教えてください。
ファッション業界が大量廃棄など沢山の課題を抱える中、生産者、デザイナー、ストア、お客さまがひとつになって完成するサステナブルな取り組みとしてのチャリティ活動が行えたらと考えています。現代は多くのものが短サイクルで生み出されますが、そこから生まれる環境的・社会的負荷の弊害から目を背けることはできません。
それらの問題を解消するひとつの案としては、クラウドファンディング的な考え方で、ブランドとお店は商品とプラットフォームを提供し、カスタマーにサポートしたい生地屋、生産者、寄付先を選んでいただく、完全予約オーダー制の物づくりです。たとえば、お客さまはオーガニックやフェアトレードの素材を指定し、世界の子どもの教育環境向上への寄付を選択。そして、ブランドやストアは売り上げの一部を指定先に寄付するなど、そんなファッションを通じた継続的な社会貢献を実行していきたいです。
05 / 05
THE RERACS
倉橋 直実さん
Q1.今回のコラボレーションアイテムのデザインに込めた想いや、工夫された点を教えてください。
今回は、私たちができる最高スペックのカットソーをつくることを目指しました。縫い目が見えない仕様にして、肌当たりがよく体のラインがきれいに見えるようなデザインに。また、型崩れしにくいように本縫いステッチを入れるなど、細部にまでこだわり、高級感をキープする工夫をしています。素材のドレープ性を生かしたダイナミックなパターン設計と、女性が日常的に着て美しく見えるベストなバランスをとることも大切にしています。
Q2.今年で11年目を迎えたunited LOVE project 2020に参加してみての感想を教えてください。
皆で一丸となってひとつの取り組みを継続させるユナイテッドアローズという会社の姿勢に、いつも感動させられているひとりです。また、united LOVE projectという企画に参加することによって、クリエイションや精神面に対して多くの刺激をもらっています。
Q3.今後、ユナイテッドアローズと一緒にやってみたい取り組みがあれば教えてください。
ユナイテッドアローズさんと一緒に様々な活動をすることが、チャリティの意識を持つきっかけになりました。世界の人々がより良い日常を当たり前に過ごし、少しでも幸せを感じることができるような取り組みがあれば、私たちの力が続く限り、参加させていただきたいと思っています。
INFORMATION

お買い上げ1点につき500円が寄付金となる、ユナイテッドアローズ ウィメンズのチャリティプロジェクト。第二弾の支援先は、社会福祉法人中央共同募金会「赤い羽根『災害ボランティア・NPO活動サポート募金』」(災害ボラサポ)となります。寄付金は、国内での自然災害発生時における支援活動に役立てられます。
※新型コロナウイルスの感染症拡大を受け、4/29から5/31までのお買い上げによる寄付金は、赤い羽根の中央共同募金会が行う「臨時休校中の子どもと家族を支えよう 緊急支援募金」に、6/1以降のお買い上げによる寄付金は「新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーン」を通じて、子どもたちの居場所づくりや学習支援、フードバンク、孤立した人への支援などの緊急支援活動に役立てられます。
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