ヒトとモノとウツワ ユナイテッドアローズが大切にしていること ヒトとモノとウツワ ユナイテッドアローズが大切にしていること

ウツワ

2018.05.02 WED.

母の日に、お母さんが本当にほしいものって、なんだと思いますか?

街のあちこちでカーネーションの花を目にする季節になりました。もうすぐ「母の日」。5月の第2日曜日、今年は13日ですが、みなさまはどんなふうに過ごす予定ですか? 「準備万端!」という方も、「忘れていた!」という方も、ひとまずここで立ち止まって、ちょっとした雑学タイム。「母の日」について、想いを巡らせてみませんか。

Photo:Takeshi Wakabayashi
Text:Aya Kenmotsu

亡き母への敬愛の気持ちから生まれた「母の日」。

そもそも母の日には、どんな由来があるのでしょうか。古代ギリシャでの神々の母を讃えるお祭りが起源だという説、17世紀のイギリスで奉公に出ている子供たちの里帰りのために始まったという説など、諸説ありますが、「母親にカーネーションを贈る」という現代の母の日が生まれたのは、20世紀初頭のアメリカだったとされています。

2_18.4.22UA_21078

ウエストヴァージニア州に住むアンナ・ジャービスという女性が、南北戦争時代に人々のために献身的に活動した亡き母アンを偲んで、アンが生前教師をしていた教会に、彼女が好きだった白いカーネーションを贈ったことが始まりでした。娘の、母を思う気持ちに共感した人々の間で、「母親のための記念日をつくろう」と始まった運動は、アメリカ全土に広がり、1915年、世界で初めて国をあげて「母の日」が制定されたのです。

日本でも、時期を同じくして、キリスト教会へアメリカから「母の日」が伝わり、徐々に広まっていきました。1937年に菓子メーカーが告知したことで、一般にも広く認知されるように。そして、1947年、アメリカにならって5月の第2日曜日が「母の日」として制定され、今に至ります。

起源や日にち、慣習は違えど、「母の日」は世界各国で祝われています。母、という存在は、洋の東西を問わず、特別で大切なものなのですね。


お母さんがもらいたいもの、第一位は花? それとも?

さて、母の日の象徴といえば、赤いカーネーション。最近では切り花以外にも、フラワーアレンジメントや鉢植えなど、華やかなお花のプレゼントが人気です。そのほかにも、ファッション小物やスイーツやアクセサリーなど、大人の女性が喜ぶアイテムが、母の日の贈り物として選ばれています。

娘として、息子として、母の日のプレゼントを選ぶのは、楽しくもあり、照れくさくもあるひと時です。子供の頃なら、大きな声で「おかあさんありがとう!」と、感謝の気持ちを無邪気に伝えられたはずなのに、大人になるにつれて、なんだか気恥ずかしくなってしまって…という方も、多いのではないでしょうか。かく言う筆者も、ひとり暮らしを始めてからは、自分のことにかまけてばかりで、毎年、きちんと母の日をお祝いするなんて、とてもできませんでした。

3_18.4.22UA_21012

ところが、時が経ち、自分が母親になってからというもの、母の日を祝うことの大切さに改めて気づかされることになります。つたない花の折り紙も、全然似ていない似顔絵も、鏡文字だらけのお手紙も、本当に本当にうれしくて、ただ「ありがとう」と言われることが、こんなにも心をあたたかくしてくれるのかと、感激するばかりでした。

ある「母の日に関する調査」では、「母の日に子供からもらいたいもの」としてもっとも多かったのは、「子供からの感謝の言葉」でした。そう、世のお母さんたちは、たとえ口に出さずとも、密かに母の日を楽しみしていて、でもそれは、何か贈り物を期待しているのではなく、ただ、子供達からの「ありがとう」の言葉を、ドキドキしながら待っているのです。


「ありがとう」の気持ちがあふれる母の日の過ごし方。

さらに、「母の日に子供からもらいたいもの」として、「子供からの感謝の言葉」に僅差で続いたのが、「子供と一緒に過ごす時間」。それぞれに忙しくしている日々のなかで、お母さんたちの「一緒に過ごしたい」というささやかな願い…ぜひ、今年の母の日には叶えてあげてほしいと思います。

4_18.4.22UA_21055

遠出しなくても構いません。お気に入りのカフェでお茶をする。気になっていたお店に出かける。本屋を巡る。公園でぼーっとする。いつも友達や恋人と見ている景色を、お母さんと水入らずで楽しむのも、きっと、素敵な母の日の思い出になるはず。

高級ディナーを奮発しなくたっていいんです。お母さんには休んでもらって、子供たちで手料理をふるまう。ワインを買ってきて一緒に飲む。心のこもった料理とおいしいお酒で、会話も盛り上がるに違いありません。

5_18.4.22UA_21042

物理的に一緒に過ごすことが叶わないのならば、感謝の気持ちとともに、ゆっくりと過ごす時間をプレゼント。バスグッズやアロマグッズで、お母さんにリラックスしてもらいましょう。「母の日くらいはのんびりしてね」というメッセージが、離れていても、「一緒にいる」ことを感じさせてくれます。

6_18.4.22UA_21067

お母さんを元気にする、年に一度の「ありがとう」が、優しくあたたかく広がっていきます。今年も、素敵な母の日になりますように。

JP

TAG

SHARE