ホテルディナーではどんなスーツを着ればいい?ふさわしいスーツの選び方と着こなしのコツ
ホテルディナーにふさわしいスーツの選び方と、着こなしのポイントをご紹介します。記念日や大切な人との食事など、いつもより少しおしゃれをして出かけたいホテルのレストラン。ただ、普段のビジネススーツでよいのか、ネクタイは必要なのか、迷うこともあるでしょう。スーツ選びの基本や身だしなみの注意点をはじめ、ホテルのタイプ別におすすめの着こなしのコツを解説します。
ホテルディナーの服装は、ドレスコードに注意
ホテルでディナーを楽しむなら、まず確認したいのが、利用するホテルやレストランのドレスコードです。格式のあるレストランとカジュアルなダイニングとでは、求められる服装が異なることがあります。また、ランチとディナーで基準を分けている店もあるため、予約する店舗と時間帯に合わせて確認しましょう。
「スマートカジュアル」などの表記があっても、ジャケットや襟付きシャツの必要性、着用を控えたいアイテムは店によってさまざまです。ネクタイが必須でなければ、ノータイのスーツスタイルも選択肢に。迷う場合は、予定している服装を予約時に伝えておくと安心です。
ホテルディナーにふさわしいスーツの選び方
色柄:ネイビーやチャコールグレーを軸に、落ち着いた印象に
初めて訪れるホテルのディナーには、ネイビーやチャコールグレーのスーツが取り入れやすいでしょう。落ち着いた色合いは上品な印象をつくりやすく、シャツやネクタイの色も選びやすいのが魅力です。手持ちに体に合った一着があれば、普段の仕事用スーツを生かしても構いません。
柄を取り入れるなら、細いストライプや控えめなチェックなど、地の色とのコントラストが穏やかなものから。スーツの色柄を落ち着かせておくと、胸元の小物で華やかさを加えたり、インナーで柔らかな雰囲気にしたりと、食事の場面に合わせて着方を変えられます。
生地:控えめな艶で、夜の装いに華やかさを
ディナーのためにスーツを選ぶなら、生地の表情にも目を向けてみましょう。なめらかなウールや、写真のようなウール・モヘヤ混の生地は、無地でもドレッシーな雰囲気を楽しめます。
照明を受けたときにほのかに艶が感じられるものなら、シンプルな着こなしにもドレッシーな雰囲気が生まれます。また、適度なハリのある生地は、ジャケットの胸元やパンツのラインをきれいに見せられるのもポイント。
色柄だけでなく、質感でさりげなく装う意識を持つと、仕事での装いとはひと味違う印象を楽しめます。
ホテルディナーで気を付けたい靴選び
ストレートチップの革靴
ビットローファー
スーツに合わせる靴は、黒やダークブラウンの革靴を基本に考えると選びやすくなります。なかでも、黒の内羽根式「ストレートチップ」は、タイドアップした端正な装いに好相性。格式のあるレストランでのディナーにもおすすめです。
一方、くつろいだ雰囲気のレストランで、スーツを少し軽快に着たいときには、革製のスリッポンもよいでしょう。「ビットローファー」や「タッセルローファー」なら、金具や房飾りが足元のアクセントとなり、ノータイの着こなしにもドレッシーさを添えられます。
ただし、スニーカーやサンダルなどを控えるよう案内している店もあるため、足元まで含めてドレスコードを確認しておきましょう。
ホテルのタイプ別 スーツの着こなし方
クラシックなホテル:ダークスーツをタイドアップして端正に
重厚な内装のメインダイニングなど、クラシックな空間には、ダークスーツをタイドアップした装いがよく合います。濃紺のスーツに白や淡いブルーのシャツを合わせ、胸元には無地や小紋柄のネクタイを。落ち着いた配色の中にシャツの明るさが加わり、きちんとしながらも堅すぎない印象になります。
写真のように白いチーフをのぞかせれば、普段の仕事着にも食事の席らしい華やかさが生まれます。大切な人とのディナーはもちろん、仕事関係の会食など、相手への礼儀を大切にしたい場面にもおすすめです。
モダンなホテル:スーツ×ニットで、気負わず上品に
すっきりとした内装のモダンなホテルで、くつろいだディナーを楽しむなら、スーツに薄手のニットを合わせる着こなしもおすすめです。そのなかでもよりくつろいだ雰囲気で装いたいなら、クルーネックやモックネックのニットを。少しだけきちんとさせたいなら、ニットポロシャツが選択肢に。
スーツ自体の色も、ブラウンやライトグレーを取り入れて、よりモダンで洗練された印象を演出するのもおすすめです。
リゾートホテル:リネン混のスーツで、旅先らしい軽やかさを
海辺などのリゾートホテルでは、ベージュやライトグレーの明るいセットアップが、旅先の開放的な気分によく合います。まだ暖かい季節なら、写真のようにリネンを混ぜた生地もおすすめ。表情のある素材と柔らかな仕立てによって、スーツでも畏まりすぎない装いを楽しめます。
ドレスコードが許す店では、ニットポロを合わせて軽快に。写真のような赤みのあるブラウンなら、ベージュと穏やかにつながりながら、顔まわりに彩りを添えられます。足元はスエードのローファーなどで柔らかな質感を揃えると、リゾートらしいリラックス感と上品さのバランスがとれます。
同席する人と心地よく過ごせるスーツ姿へ
ホテルディナーの装いには、その夜を大切にしたいという気持ちも表れるもの。出かける前に「今日は少しドレスアップしよう」と話しておくのも、食事への期待を膨らませるひとときになります。席に着いたら服装を気にせず、料理や会話に気持ちを向けられる。そんな心地よさを目指して、自分にも、その日の相手や空間にも似合うスーツ姿を選んでみてください。
橋本慎司
フリーエディター
1989年生まれ、沖縄県出身。ドレスファッション雑誌『MEN’S EX』の編集部を経たのちフリーランスとして独立。ビジネススーツやオン・オフのジャケットスタイルなどを紹介する誌面やWEB記事を手がける。1950〜60年代米国のアイビーファッションを好み、学生時代よりスーツをビスポークオーダーし愛用する。