スーツに似合う革小物は?アイテムごとの選び方とスーツスタイル別のおすすめの合わせ方
スーツを着るときの革小物の選び方をご紹介します。財布や名刺入れ、バッグなどの持ち物にも気を配ると、スーツの着こなしはさらに上品に見えます。ただ、タイドアップした仕事着と、休日のカジュアルなスーツでは、似合うデザインも異なるもの。持っておきたい革小物、さらにレザーバッグの選び方まで、スーツスタイルに合わせた組み合わせも含めてご紹介します。
スーツ姿に似合う革小物
スーツに合う革小物は、大きなロゴや目立つ装飾を控え、革そのものの表情を生かしたものを選ぶのがポイント。
まずは黒やダークブラウンを中心に、普段の持ち物が無理なく収まるものから選ぶのがおすすめです。
財布:厚みを抑え必要なものをコンパクトに
財布は、装飾は控えめに、シンプルでも革の質感を大切にしたいところ。コンパクトな二つ折りなら、必要な紙幣やカードなどの必要最低限のものを収納でき、コンパクトに持ち運びができます。
ただし、小さな財布でも、小銭やレシートを詰め込むと厚くなってしまうことも。こまめにレシートなどは整理し、ジャケットのポケットに入れた時に胸が膨らまないことも、スーツをきれいに着るためのポイントです。
名刺入れ:名刺とともに、その人らしさを表現
初対面の挨拶で相手の目にも入る「名刺入れ」。シックなカラーリングの革を選べば、ビジネススーツの端正さによくなじみます。
写真のように、外側の装飾が控えめなものなら、革の細かな表情が上品なアクセントに。見た目だけでなく、名刺を収められる容量や、出し入れのしやすさの確認も。
自分の名刺と受け取った名刺を分けてしまえる仕様なら、ビジネスシーンでもより使いやすくなります。
キーケース:上質な革の質感と収納力を
自宅や職場の鍵をまとめて持ち歩く「キーケース」も、上質なレザーのものならスーツに合うドレッシーな佇まいに。鍵の先端や金具を革で包めるため、ポケットに入れた際に生地へ直接触れにくく、バッグの中でもほかの持ち物と擦れるのを抑えられます。
選ぶ際は、鍵の本数や大きさに合った、かさばりにくいものを。財布や名刺入れと色を近づければ統一感も生まれます。
バッグ・靴・ベルトは、色と質感のつながりを意識する
スーツの装いの見た目にも関わる、バッグ・ベルト・靴の組み合わせに迷ったら、まずは靴とベルトの色を揃えてみましょう。黒い革靴には黒のベルト、茶の革靴には同系色のベルトを合わせると、スーツ姿がまとまって見えます。
ベルトは約3cm幅を目安に、大きすぎないバックルを選ぶのがおすすめ。
バッグも色を近づければ統一感が生まれますが、厳密に揃えなければいけないというわけではありません。また、スムースな表革のアイテムどうし、スエードレザーどうしで合わせるとより統一感がうまれますが、全て揃えるのは難しいので、バッグ・ベルト・靴のそれぞれの色と質感がバラバラになりすぎないことを目指すとよいでしょう。
5つのスーツスタイルそれぞれのバッグの選び方
フォーマルなドレスアップ:薄型の黒いクラッチでスマートに
記念日のディナーやパーティーなど、スーツをいつもよりドレッシーに着る日には、薄型の「レザークラッチバッグ」を。財布やスマートフォンなど、必要なものだけを収めると、手にした姿もスマートに見えます。
写真のような無地の黒なら、スーツの色柄や胸元のおしゃれを引き立てやすいでしょう。
ブラックや濃紺、チャコールグレーのスーツを、白のシャツと落ち着いたネクタイでタイドアップし、足元には黒の内羽根式「ストレートチップ」や「プレーントゥ」でフォーマルな合わせに。ベルトも黒のなめらかなスムースレザーを選ぶと、バッグから足元まで端正な印象がつながります。
普段のタイドアップ:レザーブリーフで仕事らしいきちんと感を
書類やPCを持ち運ぶ普段の仕事には、「レザーブリーフケース」がマッチします。形がしっかりしたブリーフ型なら、タイドアップしたスーツによりきちんと感を添えられます。
写真のような細かな型押しのある黒は、落ち着いた見た目のなかにも、革の表情を感じられます。
靴やベルトはネイビーやグレーのビジネススーツに合わせ、靴には黒の「シングルモンクストラップシューズ」でドレスアップするのも◎。ストラップとバックルで留めるデザインが、足元に小さなアクセントを加えます。ベルトは黒のプレーンなものにして、バッグと靴の持ち味を生かしましょう。
テーラードスーツのノータイ:レザートートでカジュアルに
ネクタイを外したテーラードスーツには、濃いブラウンの「レザートートバッグ」で、堅さをほどよく和らげるのもおすすめ。
写真のようなシボのある革と、上部が広がる形の組み合わせなら、上品さを残しながら少しリラックスした雰囲気に。持ち手の長さや肩への掛けやすさも、選ぶ際に確認したいところです。
ネイビーやグレーのスーツにノータイのシャツや薄手のニットやニットポロを合わせ、靴は濃茶の「タッセルローファー」を。ベルトにも同系色のプレーンなレザーのものを選べば、ノータイでもスーツらしい品の良さを保てます。
イージーセットアップのノータイビジカジ:レザーリュックで身軽に
軽い仕立てやストレッチ素材のイージーセットアップを、カットソーやクルーネックニットで着るビジカジスタイル。通勤で両手を空けたいなら、デザインが控えめな「レザーバックパック」が便利です。黒革のものを選ぶと、スポーティーな形にも落ち着きが加わり、セットアップでも上品な印象に。
スニーカーが認められる職場では、足元にも黒の「レザースニーカー」を合わせるとリュックとマッチ。ベルトを通す仕様のパンツには、黒のプレーンな革ベルトだけでなく、ナイロンのメッシュベルトもおすすめ。バッグと足元の黒をつなぐことで、ノータイの気楽さと、仕事着としてのきちんと感を両立できます。
休日のカジュアルスーツ:ミニバッグでおしゃれのアクセントに
手持ちで持つだけでどこかおしゃれ感が漂う「ミニバッグ」は、休日のカジュアルなスーツにぴったり。ライトベージュやブラウンなどのカジュアルな色のスーツに、ニットやTシャツを合わせれば、肩の力を抜いた休日らしい着こなしに。
手元に写真のような小ぶりなバッグを持てば、より休日らしい遊び心が加わります。
靴には茶のスエードなどを使った「コインローファー」、ベルトには革を編んだ「レザーメッシュベルト」を選ぶのもおすすめ。バッグと靴の起毛感にメッシュベルトを合わせることで、スーツであってもより休日に相応しいカジュアル感が生まれます。
革小物で、スーツ姿の完成度を高める
人前で取り出す瞬間にも、移動中に手にする姿にも、自分らしさが表れる革小物。見た目に惹かれるかどうかだけでなく、普段の動作に自然になじむものを選ぶと、使う姿にもどこか余裕が生まれます。着ているスーツと過ごす場面に目を向けながら、持ち物までしっくりくる着こなしを目指してみましょう。
橋本慎司
フリーエディター
1989年生まれ、沖縄県出身。ドレスファッション雑誌『MEN’S EX』の編集部を経たのちフリーランスとして独立。ビジネススーツやオン・オフのジャケットスタイルなどを紹介する誌面やWEB記事を手がける。1950〜60年代米国のアイビーファッションを好み、学生時代よりスーツをビスポークオーダーし愛用。