陶芸家・藤原ヒロミツ展「momentary」開催 – TABAYA United Arrows –

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2026.10.21  NEW

TABAYA United Arrowsでは、11月6日(金)より、陶芸家・藤原ヒロミツさんの個展「momentary」を開催いたします。

藤原さんは1978年、静岡県伊豆生まれ。2003年に陶芸を始め、2011年より陶芸家・黒田泰蔵氏に師事しました。現在は福岡県糸島市を拠点に作陶されています。

藤原さんが現在制作の中心としているのは、白と黒の器です。それぞれに異なる技法を用いながら、土が持つ特性や美しさを生かした作品を生み出しています。
白い器は、轆轤(ろくろ)で挽き上げられるぎりぎりまで土の成分や水分を細かく調整し、成形しています。薄作りの作風も相まって、操作できるか否かの狭間をコントロールしながら形が出来上がっています。大きな作品では、一度に多くの土を支えることが難しいため、少量の土を幾度も積み重ねながら、時間をかけて成形します。

「想定したゴールに届かない場合もあります。届いたように見えても、焼成で歪むことがほとんどです。しかし、焼成後に残るその歪みは、不完全な自分が映るような気がして、どこかしっくりくるのです」。
一方、黒い器は、轆轤で成形した後に、黒土から抽出した滑らかな泥漿(でいしょう)を塗り、磨く工程を三度繰り返したのちに焼成します。さらに焼成後には、蜜蝋を加えたオイルを薄く塗布し、加熱することで仕上げています。釉薬で表面を覆うのではなく、土が本来持つ質感をできる限り残すための技法です。

「きっかけの一つは、九州の北西に浮かぶ壱岐島で見た縄文時代の赤い土器でした。それを見て、その土器を見て、どうにか土そのものの美しさを残した器を作れないかと考えるようになりました。その過程で知った、古代ローマの『テラ・シギラータ』という技法も参考にしています」。

藤原さんが制作の主題としているのは、学んできた陶芸をどのように表現し、社会へ還元していくかということです。また、これまで心を強く惹かれてきたものとして、「傷ついた人間が、それでも前を向く姿」を挙げています。黒田泰蔵氏の作品にもそうしたものを感じながら、自らの表現を模索してきました。

本展では、白と黒を基調とした器を中心に、藤原さんの作品をご紹介いたします。素材の特性を生かした造形や、それぞれの制作過程から生まれる表情を、ぜひ実際に手に取ってご覧ください。

【藤原ヒロミツ 展「momentary」】
日程:2026年11月6 日(金)~11月17日(火)
場所:TABAYA United Arrows 1F Gallery
期間中、ギャラリーにて商品をご購入いただいた方へ、Café & Barにてご利用いただけるドリンクチケットを差し上げます。お買い物とあわせて、ゆったりとしたひとときをお過ごしください。
<藤原 ヒロミツ / Hiromitsu Fujiwara>
藤原さんが初めて土に触れたのは、25歳のときに勤め始めた陶芸教室でした。それまで美術や芸術を専門的に学んだ経験はなく、生活のために選んだ仕事が陶芸との出会いでした。しかし、自らの手で実践できる陶芸の技法や、その背景にある歴史への関心を深め、29歳の頃には伊豆で自身の陶芸教室を開設します。

その後、陶芸への理解をさらに深めたいという思いから、伊豆にアトリエを構えていた陶芸家・黒田泰蔵氏のもとでアシスタントを務めることになります。そこで目にしたのは、作品を前にした人々が強く心を動かされる光景でした。この経験を通して、陶磁器が持つ表現の可能性を実感し、陶芸を生涯の仕事として捉えるようになります。

40歳を前に、それまで営んでいた陶芸教室をパートナーに託し、単身福岡へ移住します。日本の陶磁器の歴史において重要な土地である九州に身を置き、本格的な作家活動を開始しました。
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