
ニットの種類とは?編み方・素材・襟別のニットの特徴と春夏秋冬のレディースコーデ22選
ニットを使いこなすヒントになる「ニットの種類」について詳しく紹介します。オンでもオフでも大活躍なおしゃれアイテム「ニット」。しかし、ニットとひとくちに言っても、編み方やデザインなど種類の違いによって印象はさまざまです。 季節別のニットコーデも紹介します。
INDEX
※掲載している商品のなかには、販売終了によりご購入いただけない場合がございます。予めご了承ください。
ニットとセーターの違い

「ニット」とは、1本の糸で編み込まれた"生地"のこと。トップスをはじめボトムスやワンピース、帽子などさまざまなアイテムで使われます。
対して「セーター」は、ニット素材で作られたトップスを指します。
ただ、セーターのことを「ニット」と呼ぶことも一般的に多いため、「ニット」と聞くとトップスをイメージすることが多いでしょう。ここでも、ニットのトップスを「ニット」と呼ぶこととします。
対して「セーター」は、ニット素材で作られたトップスを指します。
ただ、セーターのことを「ニット」と呼ぶことも一般的に多いため、「ニット」と聞くとトップスをイメージすることが多いでしょう。ここでも、ニットのトップスを「ニット」と呼ぶこととします。
ニットの種類:編み方別
着痩せ効果が期待できる「リブニット」

リブニットとは、ストライプのように筋の入ったニットのこと。筋が入ることで縦のラインが強調され、着やせ効果が期待できます。また、リブの太さによって印象が変わるのも特徴的です。縦のラインによって立体感があるため、シンプルなボトムスとあわせてもスタイリッシュに決まるでしょう。
太めのリブ | ゆったりと見えるので、カジュアルスタイルにあう |
細めのリブ | すっきり見えるため、上品な印象できれいめに着られる |
体型カバーにおすすめ「ケーブルニット」

ケーブルニットは、縄のようにざっくりと編まれた立体感のあるニットです。ふんわりとやわらかい印象ですが、表面がでこぼこしており、体のラインが出にくいので体型カバーにも効果的です。立体的な編み方は、厚みが出るため暖かく着られます。
ニットのやわらかみを楽しむ「畦編みニット」

畔編み(あぜあみ)ニットは、表目と裏目を交互に編んだことでできる凹凸が特徴的。厚手のニットに多い編み方で、ニットならではの重厚感をプラスしてくれます。片畦・両畦といった編み方の違いによっても、イメージが変わるのでお好みを見つけてみてはいかがでしょうか。
片畦 | 編み目が詰まってスタイリッシュな印象に |
両畦 | ボリューム感があってゆったりしたシルエットに |
ふんわり可愛らしい「モヘヤニット」

モヘヤニットとは、モヘヤと呼ばれるアンゴラ山羊の毛で編んだニットのこと。毛が抜けやすく、静電気がおきやすいものの、生糸のような光沢があります。毛質はハリがあり丈夫ですが、ソフトで肌触りが良く、ふんわりとした質感がフェミニンかつ可愛らしい雰囲気を醸し出してくれます。
表情感のある「シャギーニット」

シャギーニットは、毛先に向かうほど毛量を少なくするシャギーカットを施し、生地表面を起毛加工したニットのこと。モヘヤニットに似ていて、ふわふわと手触りが良いのが特徴です。メリハリのある印象を与えるので、カジュアルにもきれいめにも使えます。
ニットの種類:素材別
カシミヤ

カシミヤは、中国やモンゴルなどに生息するカシミヤヤギの毛のこと。カシミヤニットには、表面のゴワゴワとした毛の下に生えてくる産毛を使用します。年に一度の生え変わりの時期にしか刈り取りができないため希少で、高級とされています。
この産毛は冬の厳しい寒さに耐えるために生えてくるもので、保温・保湿性に優れているのが特徴です。毛質は軽くてやわらかく、光沢があります。
この産毛は冬の厳しい寒さに耐えるために生えてくるもので、保温・保湿性に優れているのが特徴です。毛質は軽くてやわらかく、光沢があります。
ウール

ウールは、羊から取れる毛を100%使った天然素材のことです。空気を含んでモコモコとした毛質が特徴的で、防寒性に優れていると評価されています。また弾力性があることから、シワになりにくく、カジュアルニットにも良く使われている素材です。
ただし、ウールの種類によっても、毛質に違いがあります。なかでも高級素材と言われているのが、「メリノウール」。均一に整った繊維と光沢感によって、ウールのなかでも高品質な素材として多くのブランドで選ばれています。
ただし、ウールの種類によっても、毛質に違いがあります。なかでも高級素材と言われているのが、「メリノウール」。均一に整った繊維と光沢感によって、ウールのなかでも高品質な素材として多くのブランドで選ばれています。
アンゴラ
アンゴラとは、アンゴラウサギから取れた毛で、毛足が長くふわふわとしており、絹のような質感が特徴です。繊維の中は空洞になっているためとても軽く、断熱材のように空気をため込む性質があります。ただしデリケートな素材なので、化学繊維やウールなどと混紡されることも多く、100%アンゴラ商品は少ないと言えるでしょう。
ニットの種類:首元(襟)の形別
Vネックニット

ネックラインがV字になったVネックは、首元がすっきりし、デコルテがきれいに見えます。また、顔の表情も明るく見え、小顔効果も期待できます。Vネックの深さは、丸みのあるものやシャープなものなどさまざまで、それぞれ違った印象の着こなしを楽しめます。
クルーネックニット

首元が丸くなった形をした、クルーネック。定番の首元の形なので着る人を選ばず、1枚でもどんなテイストにもあわせやすいでしょう。首回りが丸くぴったりしているのでやわらかく優しい印象に仕上がるでしょう。
ハイネックニット

ハイネックは、首に沿って少し高さのあるネックラインのこと。折り返さないで着るため首元が隠れますが、すっきりとした見た目になります。折り返しがないので、上からマフラーを巻いてもゴワゴワしません。大人っぽい着こなしにあいます。
タートルネックニット

タートルネックは、首元が長めに作られており、折り返して使うのが一般的です。亀が甲羅から首を出している様子に似ているため「タートルネック」といわれています。
薄手のものならインナーとして、厚手のものはメインとして大活躍。また、ボリュームのあるタートルネックなら、アクセサリーなどがなくてもこなれた印象になるでしょう。顔の周りにボリュームが出るので、小顔効果も期待できます。
薄手のものならインナーとして、厚手のものはメインとして大活躍。また、ボリュームのあるタートルネックなら、アクセサリーなどがなくてもこなれた印象になるでしょう。顔の周りにボリュームが出るので、小顔効果も期待できます。
おすすめのニット
ニットを着こなすコツ
シルエットにメリハリをつける


コンパクトなニットにボリュームのあるボトムスをあわせたり、ゆったりとしたサイズ感のニットに細身のボトムスをあわせたりなど、シルエットにメリハリをつけるとすっきりとしたコーデが作りやすくなります。首や手首、足首といった細いパーツを見せるのも効果的です。
レイヤードでこなれ感を出す

ニットをただ1枚で着るのではなく、他のアイテムをレイヤードするとこなれ感が高まります。例えば、ニットの下にタートルネックのトップスやシャツをあわせるなど。襟元や裾からさり気なく覗かせるだけでも印象が変わります。
差し色を取り入れる

ニットを鮮やかな色にしたり、小物の色をポイントにしたりと、差し色を取り入れることでもメリハリが生まれます。他のアイテムは落ち着いた色味にしておくか、ワントーンでまとめておくと差し色の存在感がより引き立ちます。コーデ全体の色使いを3色までに留めておくと、統一感と両立しやすくなるでしょう。
春におすすめのニットコーデ
ニットを春コーデに取り入れるときは、袖の長さや素材感にこだわりましょう。
プルオーバーニット×プリーツスカート

ピンクのプルオーバーニットを主役に、ホワイト系のアイテムと組みあわせたフェミニンな春コーデです。ドット柄のプリーツスカートで華やかさをアップさせました。ミニマルなフラットサンダルで足元は軽やかに。
タートルネックニット×バルーンスカート

ライラックカラーのタートルネックニットが春らしさを感じさせるコーデ。ボリュームのあるバルーンスカートとあわせることで、Aラインシルエットが完成しています。
ショートスリーブニット×ワイドパンツ

クリーンな白とペプラムデザインが上品なショートスリーブニット。同系色のワイドパンツをあわせて印象を崩さずにカジュアルダウンさせました。グリーンのミニバッグもアクセントになっています。
クルーネックニット×プリーツスカート

ボーダー柄のクルーネックニットにプリーツスカートをあわせた華やかな着こなし。黒のジャケットとサンダルで引き締めると、上品で大人っぽい印象に仕上がります。
リブニット×キャミワンピース

ライトブルーのリブニットと、白のキャミワンピースの組みあわせが優しげな印象を与えるコーデ。サンダルも白にすることで、ニットのカラーが引き立っています。
夏におすすめのニットコーデ
夏は薄手のニットで涼しげなコーデを作りましょう。
プルオーバーニット×ワイドパンツ

素材とサイズ感が軽やかなプルオーバーニット。ワイドパンツをはじめ、全体をナチュラル系のカラーでまとめてワントーンコーデに。バッグは黒を選んで引き締めています。
リブノースリーブニット×ギャザースカート

鮮やかなケリーグリーンのリブノースリーブニットが映えるコーデ。フラワープリントのギャザースカートとあわせてリゾート感を出しました。夏らしい素材のバッグは黒を選ぶと大人っぽい雰囲気に。
シアーニット×イージーパンツ

シアーニットは夏でも取り入れやすく、レイヤードスタイルも叶う万能アイテム。黒のインナーとイージーパンツをあわせてクールなモノトーンコーデに仕上げ、白のスニーカーで抜け感もプラスしました。
リブニット×レーススカート

透け感のあるリブニットにレーススカートをあわせた、清涼感のあるコーデ。黒のインナーがニットのボーダー柄となじんでいます。足元はシルバーのブーツでスタイリッシュな印象に。
クルーネックニット×チェック柄スカート

コバルトブルーのクルーネックニットとチェック柄スカートをあわせた、夏らしい爽やかなコーデ。ニットの透け感とノースリーブが涼しげな印象を与えます。足元をスニーカーにしてカジュアルダウンさせました。
秋におすすめのニットコーデ
秋はニットが活躍する季節。シックな要素や落ち着いた色味をあわせると、季節感が高まります。
タートルネックニット×フレアスカート

ライラックカラーのタートルネックニットに、ふんわりと広がったフレアスカートをあわせてフェミニンに。小物は黒でまとめて引き締めました。タートルネックニットは顔周りにボリュームが出るため、小顔効果が抜群です。
リブニット×タイトスカート

コバルトブルーが鮮やかなリブニットを主役にしたコーデ。太めのリブがゆったりとした印象を与えます。チェック千鳥柄のタイトスカートとショートブーツをあわせて、きれいめに仕上げました。
シャギーニット×タイトスカート

毛足が長めのシャギーニットは秋冬に大活躍。ゆったりとしたニットにはタイトスカートをあわせて、すっきりとまとめました。ゴールドのパンプスが足元から華やぎを演出してくれます。
クルーネックニット×フレアスカート

シンプルで着回しがきくクルーネックは、スカートでもパンツでも、オン・オフ問わず活躍します。体にフィットするクルーネックニットとフレアスカートの組み合わせは女性らしく着られ、相性抜群です。
モヘヤニット×ワイドパンツ

ふんわりとしたモヘヤニットのパープルが着映えする、秋のきれいめコーデ。上品なシルエットのワイドパンツと、華奢なデザインのブーツをあわせて、女性らしくまとめました。
ハイネックニット×ギャザースカート

ゆとりのあるハイネックニットに、ふんわりとしたギャザースカートをあわせたリラクシーなコーデ。ニットのウールとカシミヤ素材と、スカートのチェック柄が秋らしさを演出します。
クルーネックニット×ワイドパンツ

ショート丈のクルーネックニットとデニムシャツをレイヤード。ニットとシャツは同系色でまとめて統一感を出しています。パンツは白を選び、軽やかに仕上げました。
冬におすすめのニットコーデ
冬のニットコーデは、アウターを始めとする他アイテムとのあわせ方を工夫しましょう。
Vネックニット×フレアデニムパンツ

Vネックニットにフレアデニムパンツをあわせた、大人カジュアルコーデ。デニムのなかでも、フレアデニムはよりスタイリッシュに仕上がります。Vネックやコートの袖を軽くまくり肌見せをすることで、洗練された印象を与えてくれます。
ハイネックニット×ワイドパンツ

MA-1×ワイドパンツというミリタリーテイストのコーデには、ピンクのニットを投入してアクセントを。ニットのシルエットとアイテムの組みあわせ方がこなれ感を演出します。
リブニットワンピース×Vネックニット

タイトなシルエットのリブニットワンピースに、ゆったりとしたVネックニットをレイヤードしてボリュームを調整。黒のブーツをあわせることで、全体を引き締めています。
モヘヤニット×ワイドパンツ

コートとワイドパンツはダークカラーで統一して、ライムカラーのモヘヤニットを引き立てたコーデ。ニットがゆったりと見えるため、パンツはストレート見えするものを選びました。ゴールドのパンプスが華やかさをプラスしています。
リブニット×ワイドパンツ

モコモコとしたボアベストには、コンパクトなサイズ感のリブニットがあいます。ニットからパンツまで同系色でまとめたワントーンコーデには、オレンジ色のシューズを差し色として投入して。
ニットの種類にあわせた着こなしを楽しもう
ニットには素材や編み方、襟の形など、さまざまな種類があります。ニットの種類によって与える印象は異なるので、それぞれの特徴を理解することが大切です。自分にあったニットを選び、季節ごとのコーデを楽しみましょう。

UAコラム「読みもの」編集部
ユナイテッドアローズが運営する、ファッションやライフスタイルにまつわる情報を発信していくオンラインメディア「UAコラム」。
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