B&Y

Kyohei Fujihashi
Fashion director
チノパン

Text by Takuhito Kawashima
Photographs by Gottingham


Published February 1, 2021

Text by Takuhito Kawashima
Photographs by Gottingham

Published February 1, 2021

ビューティ&ユース・メンズファッションディレクターの藤橋享平。日々ビューティ&ユースだからこそできる服作りや新規ブランドの仕入れ、そしてエポックメイキングなコラボレーション、さらに店頭におけるコミュニケーションなどを試行錯誤する。カルチャーや伝統を重んじつつも、新しいスタンダードを探すため、ファッションだけでなく、コンテンポラリーアートや工芸、音楽、食など雑食的な好奇心を持つ二児の父。

Q&A with Kyohei Fujihashi

Q: 装うことの本質とは、藤橋さんはどのように考えていますか?

A: 最終的に生活が豊かになるものだと思います。これはビューティ&ユースの考えかたなのですが、フランスで仕立てられた高級のシャツもアウトドアアクティビティで使用するフリースと同じ。コードヴァンのローファーとスニーカーも同じ。高いや安いというひとつの価値観ではなく、そのシャツや靴がどう着用者の生活にとって役立つのか。どういう経験や体験を運んできてくれるのか。どう気分をあげてくれるか。そういう意味でビューティ&ユースの懐はかなり広いと思います。

Q: 質にこだわり清潔感と品位から裏付けられた「美しさ」と年齢にとらわれず自由な発想や知的好奇心から得る「若々しさ」というビューティ&ユースのコンセプトを体現しているような人は、どんな人なのでしょうか。

A: 例えば、スパイク・ジョーンズ。グラミーなどの授賞式でも彼はスーツにVANSのスニーカーで出席したりしています。スケートボードというストリートのルーツがあるからでしょうけど、彼のクリエイティビティといい歳の取り方をしている品のよさがそんな彼ならではのドレスコードを作ってしまっているように思います。ショーン・ステューシーも同じです。自身が手がけたグラフィックTシャツにスーツに、スニーカー。私個人的にも憧れているオトナたちです。

Q: 異性を意識する“モテ”とは違う洋服の選びかたをされていますよね。

A: 先ほどの話に戻るのですが、装い=ツールなんですね。自分のキャラクターがわかっていて、服を選んでいる。つまりストレスない服を着ていることだと思うんです。洋服って自信を与えるものでもあり、残念ながら自信を喪失するものでもあります。そんな中でビューティ&ユースで取り扱っている洋服は、色々な人に色々な自信を与えることができると思っています。

Q: PEOPLEを始めた理由について教えてください。

A: モテる服とも違う、機能性ばかりを求める生活服とも違うビューティ&ユースの服をビューティ&ユースな人たちを通じて紹介したいと思ったからです。PEOPLEでは、実際彼らにプレスルームに足を運んでもらい、コミュニケーションしながら洋服を選んでいただいています。ストレスのない服。自信が持てる服を。だから着た姿を見ると、やっぱりかっこいいんです。

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PEOPLEはBEAUTY&YOUTHが大切にする“美しさ”と“若さ”の両方を持つオトナたちを紹介するメディアです。ときに知的で、ときに無邪気で、ときにラフで。年齢や職業にとらわれることなく、美しさと若さをまとうことが生活を豊かにするというファッションの本質を伝えます。