#HEALTH

Grooming by TAKU (VOW-VOW)
「困ったらTAKUさん」。ヘアスタイリストとしてファッションからセレブリティ、そして広告など多岐に渡るクリエイティブの現場にて第一線で活躍するTAKUさんは、南青山にある自身のサロン「CUTTERS」のディレクションも手がけ、昨年はVOW-VOWというビューティエージェンシーも立ち上げました。美容に携わるプロフェッショナルとして、身だしなみにも当然気をつけているわけなのですが、TAKUさんは言います「なんでもやりすぎるのはよくない。メンズは5分でできることを」と。TAKUさんから“塩梅のいい”身だしなみについて教わります。
2021.2.12
Photography Erina Takahashi
Edit Takuhito Kawashima

ヘアスタイリスト。1997年に渡英。i-DやTHE FACEなどのファッションカルチャー誌のクリエイションにも参加。2005年に帰国後は、VOGUEやBRUTUS、POPEYEなどの雑誌をはじめセレブリティたちからのラブコールを受け活躍。2012年には自身プロデュースのサロン「CUTTERS」をオープン。今年にはビューティーを専門にするエージェンシーVOW-VOWを発足。クリエイションのモットーはLESS IS MORE(少ないことは豊かなこと)。
「ドレッドだろうが、アフロだろうが、アブラでギトギトしてようが、なんか清潔に感じる人っているじゃない? それは人の色気ってことになってしまうのかもしれないけど、その人が気を使っているか次第で、自然と清潔感っていうものは出てくると思う。難しいところではあるんだけど、過度にやりすぎてしまうのもかっこ悪いし、清潔感を損ないかねない。僕の場合は5分でできることってある程度決めてしまっている。家を出る1時間前に起床して、5分のグルーミング。45分はコーヒーを飲んで、残り10分で歯ブラシして着替えて外出といった感じでね」
これがTAKUさん。少しトゥーマッチな感じの傾向も見られる昨今の美容プロダクトやスキンケアブーム。しかし、TAKUさんのクリエイションのモットーである“LESS IS MORE”(少ないことは豊かなこと)は、日頃のセルフケアにも通ずる。今回は、TAKUさんご自身ではもちろん、撮影現場でも使用しているというイージーセルフケアなアイテムをいくつか紹介します。
NIVEAクリームでヘアスタイリング
「撮影のときも、ヘアサロンでスタイリングするときも僕の考え方は基本同じで、不用意に固めないということ。理想は髪をかきあげるだけでキマるぐらい。大量のプロダクトをつけていて自分があまり触りたくない髪の毛は当然他人も触りたいとは思わないはず。僕がよく使うのがニベアクリーム。ニベアクリームを小指の1/2ほどすくって、手のひら全体に伸ばしてなじませる。それを髪全体や、ボリュームを抑えたい箇所や、パサつきが気になる人であればピンポイントで毛先に……とか。ちょっと質感が重かったり、匂いを足したいのであればエッセンシャルオイルを混ぜるのもあり。固まらないし、当然髪にもいいし、なんならそのまま寝れてしまうわけだからね」
ヘアブラシを活用してヘルシーな艶とコシの髪に
「フランス人とかの髪を見てセクシーと思うことがある。なんでこんなちょうどいい束感になってるんだろう?って。あれって、おそらく毎日真面目にシャンプーやリンスやコンディショナーを使って洗っていないからだと思っていて。お湯で流すとかのケアはしているんだけど。要するに自分の髪の脂が、自然体なテクスチャーを作り、すごくいい雰囲気を醸し出している。日本の気候はというと、冬は乾燥し夏は湿度が高い。そんな気候下で、毎日頭皮の脂をごっそり落としてしまうと、かさかさになるし、フケも増える。だから極論、毎日髪の毛を洗うのをやめてみる。その代わりに、ちゃんとしたブラシでブラッシング。専門家ではないので確かなことは言えないんだけど、髪のヨゴレって80%くらいはブラシで落ちると言われていてね。このメイソンピアソンの持ち手のないミリタリーブラシは、その名前の通り戦争時に作られたもの。戦争中って当然毎日シャンプーなんてできないから、これで擦っていたらしい。猪毛も肌に優しいし、コンパクトでプロダクトとしてもかっこいいでしょ?ブラッシングすると毛穴が開いて、頭皮の皮脂もある程度とれるからシャンプーするにしても少量で洗髪できる。血の循環も良くなり髪も健康的になるので、すごくいい」
とにかくいいタオル。薄手の吸水性の高いタオルでさっぱり
「厚手のふわふわしたタオルでゴシゴシ髪の毛を拭くよりも、薄手かつ吸水性の高い高品質なタオルを使うと、髪の乾きも早い。このタオルはアーツ&サイエンスがオリジナルで作っているタオルなんだけど、吸水力と肌触りがよくて、もう自宅でも5-6年は使っていると思う。吸った水分をキャッチするベース部分には速乾性と吸水性に優れたリネンを使用しているらしく、それにコットン100%のタオルよりも乾きやすいからなお良い。僕の場合は髪が短いので、わざわざブローしなくてもいいぐらい、このタオルに出会えてから楽になった」
拡大鏡を使って、コンディションを知る
「鏡を見るなと言ってるわけではなく、むしろ鏡を見る時間は毎朝必要。僕の場合は、シャワー後にタオルドライしながら自分の顔をちゃんと見るようにしていて。大きな鏡で自分の全体像をみることも大事だけど、寄ってみるのも大事なこと。鏡の前で長居する必要はないけど、やっぱりコンディションは家を出る前に確認しておきたい。鼻毛は大丈夫かなとか、ヒゲは大丈夫かなとか、吹き出ものできていないかなとか……。安い、高いに限らず欧米のホテルのバスルームの多くは拡大鏡がついていると思うんだけど、日本ではあまり見かけない。おそらく美意識の違いなのかなとは思うんだけど。だから自分の場合は拡大鏡を自宅の洗面台用にカスタムしてつけてしまった。もちろん手鏡タイプでもいい。今朝も眉毛に白髪が混じっているのを発見して、抜いてきたんだけど」

ヘアスタイリスト。1997年に渡英。i-DやTHE FACEなどのファッションカルチャー誌のクリエイションにも参加。2005年に帰国後は、VOGUEやBRUTUS、POPEYEなどの雑誌をはじめセレブリティたちからのラブコールを受け活躍。2012年には自身プロデュースのサロン「CUTTERS」をオープン。今年にはビューティーを専門にするエージェンシーVOW-VOWを発足。クリエイションのモットーはLESS IS MORE(少ないことは豊かなこと)。
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